

かぐや魔王式! 第2式 [★]
米倉さんは眼鏡があってこその美人だと私は強く思います。
眼鏡+和服ってこんなにも威力が高いことを思い知らされました。
というか閣下と米倉さんが美人過ぎて、だんだん六道さんが要らない子状態になっているのは気のせいだろうか。折角の表紙なのに!
かぐや魔王式!〈第2式〉 (MF文庫J)

隠し通してきた本性――ハラグロ優等生であることがバレてしまった錦織貴(にしきおりたかし)は、新世界の王を目指す輝夜真央(かぐやまお)の下で参謀を務めることになった。
夏休み、輝夜が目をつけたのは、町に伝わる聖剣伝説。世を統べる剣を手に入れるため、同じく仲間として迎えられた(巻き込まれた)六道(りくどう)かなめとともに、古文書を持つ米倉愛(よねくらあい)の屋敷で合宿をすることに。
「やったね☆お泊り会!」「ぬるいぞ六道。これで私は最強の道具を手に入れそして……お前らを調教する」「目的変わってんじゃねーか!」って、えと、錦織♂×輝夜♀・六道♀・米倉♀? バランスおかしくない? な合宿スタート!
米倉さんも巻き込み、聖剣求めて合宿開始!?
新世界の王になる事を目指す変人かつ美人の輝夜真央と、その参謀を任せれているというかやらせられている主人公の錦織貴。その二人が巻き起こす(主には真央)ドタバタコメディ第2弾。
町の伝統である聖剣がクラスメイトの米倉さんの実家にあると聞きつけた真央が、下僕2名を引き連れて「合宿兼お泊まり会」という形で向かうことになったのだが――的なお話です。口絵からサービスシーン全開。
上では六道さん要らない子とか言っちゃってますが、やっぱり六道さんは好きですよ私。
彼女がいてこそあんなくだらねえやり取りでも笑いに変えちゃいますし、だんだん魔王の扱いも手慣れてきて魔王マイスターになりつつある六道さん。クラスに一人はこういう騒がしくもどこか小気味いい感じの子っていますよね。
「オレ、今なら力強く発言できる。ホント、ホントーにお前の能力って意味ねえよ!」でもこういう子って肝心なときに使えないのが相場。微妙すぎる能力を受け継いだ六道さんは不憫ですね。ってか両足で使える時点でもう『浄光化ハンド』じゃないよね?
「シュン……。でも六道は片手で『浄光化ハンド』を使うことぐらいしかできないけど、ママやばっちゃは違うんだよ」
「ほう、そうなのか。一応、聞いておくがママやばっちゃは何ができるんだ?」
「ママは両手で『浄光化ハンド』が発動できます。ばっちゃは両手・両足で発動できます」
「無意味さが累乗的に増えただけじゃねえか!」
閣下が料理できるってのはかなり意外でした。こういうキャラって普通は台所を吹っ飛ばすようなことをするんじゃないんでしょうか。
でも暗所という弱点が閣下にあって、普段とのギャップがたまらなく可愛すぎます。これは貴が無意識にだんだん惹かれちゃうのも分かる気がするよ。米倉さんのとある秘密も知ってしまったし、この二人へのフラグはどんどん増え続けていますね。あ、六道さんフラグはもうバッキバキなのでたぶんないでしょう。っていうかほぼ貴の眼中にない気が……。
それと貴は最初腹黒って設定だったのに、2巻にしてもうただのムッツリスケベな苦労人にしかなり得てない気がする。
ただ閣下たちとは上っ面だけで付き合わない分、本人も意外にノリノリだったりしちゃうんでしょうねえ。なんというか不思議な関係ですな、この四人は。前回は口絵ぐらいしか出番が無かった米倉さんは今回大活躍だったので次巻からも出番は増えるでしょう。
私的にはストーリーの根幹をもっと動かしてほしい気がします。このままダラダラ進行され続けてもさすがに飽きちゃうし。
3巻では物語の方向性をしっかりしてくれることを期待しつつ、次巻も楽しみ。オススメ。
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