ヘヴィーオブジェクト 巨人達の影 [★]
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巨大兵器オブジェクトが世界のバランスを支配し、物事の全てを決める。シンプルで安全で、クリーンな国際競争を行う場所。それが俺たちの『戦場』だ。こんな最前線から兵士が去っていく一番の理由は、負傷でも戦死でもなく、基地内における男女間の恋愛問題のこじれだったりする。
そう。今時、戦場で死ぬなんて流行らない。
──―はずだったのだが、
「「クソッたれ!! どこのどの辺が安全でクリーンな戦場だちくしょう!!」」
爆乳美人上官フローレイティアは、今日も今日とて、ごく自然に戦地留学生クウェンサーと貴族なのに下っ端軍人ヘイヴィアの二人をオブジェクトだらけの戦場に放り込んでいた。
相変わらずな二人の敵は、以前出会った「おほほ」と笑うあのエリート女と、そいつが駆るオブジェクト。ヤバそうな予感バリバリで、しかもなぜか我らがお姫様の機嫌も悪く……これが恋愛問題のこじれってやつなのか?
オホホさんの正体マジかよふざけんなよおっっぉおおおおおお。
あの言葉遣いでGカップとか言ってたくせにそんな、そんな正体かよ! がっかりを通り越してびっくりだよ!
……それはさておき。
そんなこんなで恒例となったバカ二人組の命がいくつあってもたりないドンパチ痛快劇。
いつも通りといえばいつも通りの内容なんだけれど、なんかだんだん生身の人間VSオブジェクトの構造から離れていっている気がする。そういうどう考えても自殺行為な戦いに向かっていくのが熱いのに、その成分が取り除かれてしまうとすごい疲れてしまうよ。もともと説明文が多いシリーズだしな。
まあそれでも派手さとスケールのデカさはどんどん上がっているのは楽しいのも事実としてあるわけで。ちょっとした人間関係もわかってきたりしてきてるし、今後もそういう方向性でいくんだろうか。
あとクウェンサーの野郎フラグ立てすぎだろう常識的に考えて。
オホホさんだけならずなんか軍人美女だったり雇われメイドにまで懐かれてるし……。どこのイマジンブレイカーだよ。
一方ベイビーマグナムのお姫様はどんどん影がなくなっているような気がして不憫でならない……。もしかしてメインヒロインじゃないのか。
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