ソードアート・オンライン4 フェアリィ・ダンス [★★★]
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SAOから未だ帰還しないアスナを救うため、疑惑のVRMMO≪アルヴヘイム・オンライン≫にログインしたキリト。
その次世代飛行系ゲーム≪ALO≫は、≪魔法≫という概念、プレイヤーの反応力と判断力が勝敗を決めるアクション要素、そして≪妖精≫となって空を駆け巡る≪飛翔システム≫と、≪SAO≫に勝るとも劣らない高スペックで数多のプレイヤーを魅了していた。≪妖精≫スプリガンとなったキリトは、アスナの幽閉先──全プレイヤーの最終目的地≪世界樹≫目指し突き進む……!
道中、妖精種族≪サラマンダー≫のプレイヤーたちの策略により、絶体絶命の危機に陥るキリトだったが、≪シルフ≫の少女・リーファの助力、ナビゲートピクシー・ユイのバックアップを受け、どうにか九死に一生を得る。
そしてついにキリトは≪世界樹≫の根元までたどり着く。しかしそのとき、リーファとキリトは互いの≪秘密≫を知ってしまい……。
直葉もまあまあかわいいけど、やっぱりアスナだろ常識的に考えて。
いやそりゃ義理の妹が兄へのひたむきな想いも十分心うたれるものがありますし、しかもその恋は絶対に報われないという切さなと苦しさの演出はとても素晴らしいものでした。現実で無理ならせめて仮想世界「ALO」のキリトとなら……という想いもリアルバレによって見事にぶち壊されてまさに八方塞がりになった恋心は見ていて辛い。というか本当に精神的フルボッコだよなこれ……。最後のリーファとの舞踊もサブタイとマッチしすぎてもうね。
さてアスナ救出によって本当の意味で「SAO」を攻略したわけです。
アインクラッド崩落から大分経った上に舞台を「ALO」にまで変えて大分長丁場となりましたが、ようやく一区切りといった感じですかね。まあちょっと都合よく行き過ぎだろ、と一切思わないわけではありませんがそれでも熱くて燃える展開ならすべて許せるではありませんか。リーファだけでなく他のプレイヤーの協力も受けて、「ALO」の核に挑むキリトカッコイイじゃないですか。幾多の困難を乗り越えてラスボスを倒し(須郷の小物臭はすごかったけど)、何者にも変えがたいアスナという恋人をやっと助けられたんだから、これ以上のハッピーエンドはありませんよね。
というかやっぱりアスナがヒロインだよな。まさに囚われのお姫様って感じでキリトとリアルでしゃべるところは本当にかわいい。学校でもラブラブしやがって、ああ羨ましいったらありゃしない。
仮想世界とはいえその世界での繋がりは決して偽りではないわけで、最後のオフ会はちょっとした読者サービスでしたね。
ぶっちゃけこの巻で完結だと思っていたんですが、なんとまだ終わらないどころかこれからが本番だと聞いてオラわくわくしてきたぞ。キリトさんマジパねえっす伝説はまだまだ続くよ!
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