ソードアート・オンライン3 フェアリィ・ダンス [★★★]
いつの間にか妹萌えラブコメになっている……だと……。
いや冗談なんかじゃなくてこれすげえ妹無双だと声を大にして言いたいんですが。というのも本書を読めばすぐにわかるんですけどね。うーんこれキリトも直葉もお互いまだ気づいてないからいいんだけど、どうなるんだろうなあ。つーかキリトさんモテモテすぎだろ常考。
それにしてもこの妹の乳のサイズがけしかりませんね。ええ、まったくもって。
ソードアート・オンライン〈3〉フェアリィ・ダンス (電撃文庫)
禁断のデスバトルMMO『ソードアート・オンライン』から現実世界に戻ってきたキリト。彼は攻略パートナーであり、想い人でもあるアスナのもとに向かう。
しかし、結城明日奈は、あの悪夢のゲームからまだ帰還していなかった。
困惑と絶望に包まれるキリト。唯一の手がかりは、鳥籠の中に佇む≪妖精姿≫のアスナという謎の画像データのみ。どうやら彼女は、高スペックVRMMO≪アルヴヘイム・オンライン≫に囚われているらしい。
キリトはアスナを救うため、飛翔する妖精プレイヤーたちが交錯する≪ALO≫に飛び込んでいく……!! WEB上でも屈指の人気を誇った『フェアリィ・ダンス』編、スタート!!
新たな舞台に囚われているアスナを、キリトは果敢に救出へ向かうが――!?
1巻の終わりで『SAO』を攻略し、現実世界へ無事に帰還を果たしたキリト。
しかし攻略パートナーもとい、ゲーム中では人生のパートナーでもあったアスナは目覚めることがなかった。眠り続けるアスナをまえに絶望するキリト。だが転機は訪れた。彼女は別の高性能MMO『アルヴヘイム・オンライン』に囚われているという。
この手がかりをもとに、キリトはアスナを救うべく、妖精プレイヤーたちが飛び交う『ALO』に飛び込むが――!?
ああああああやっぱりおもしろいなあこのシリーズ! 読むのがすっごく楽しい。
そしてなにこの絶妙でいて作り手からは実に巧妙なすれ違いは!
というかキリトの妹の直葉も直葉で、義理の兄妹だとわかった瞬間意識し始めて恋になっちゃうとかどういうことなのかわいい。さらに『ALO』の中でもリーファとしてキリトのこと意識しちゃってまあかわいいもんだ。これまで剣道にばかり打ち込んできた武道少女がまさに恋する乙女とはこのことでございますよかわいい。しかしまあこの直葉もまさかオンラインゲームプレイヤーになるとは思わなかったけどね。
そういや前作『SAO』と今回の『ALO』をつなぐ鍵となるのが、実は2巻の短編集で登場した人工AIのユイなんですよね。キリトもなんかSAOの装備を引っ張ってこれたし、『SAO』と『ALO』のつながりの謎はまだありそうです。
それにしてもキリトのカッコよさと強さはもう折り紙付きですな。
彼の腕っ節の強さはゲーム補正が少なからずあるけど、やはり経験則の差ですよね。文字通り『SAO』はデスゲームでしたし、力が物を言うし、生半可な覚悟じゃあ攻略なんてできやしませんでしたし、『ALO』のプレイヤーより数段強いのはまあうなずけます。
それでもちょっと悪役が小物過ぎるのがなんかアレなんですよねえ。まあ突き抜けるような戦闘は読んでいて楽しかったし、熱かったし、「キリトかっけえ!!」だったので文句はないんですけど、もうちょっと知略に富んだ敵キャラがほしいところ。もう武力ばかりの一直線な悪役はいりません。
でもってアスナもやられてばかりではなく、驚くことに自分から鳥かごを抜け出すのですが、ちゃんとキリトとめぐり合ってくれるのか心配ですね。
そういやアスナの婚約者だとか抜かしやがったあの野郎が今回のボスっぽいやつと見ていいんでしょうか。その割にはまた小物っぽさが……。
次の巻がちょっと間が開いてしまいそうなんですが、気長に待ちたいと思います!
やはりこのシリーズは読んでいてすごくわくわくするし熱いし楽しいし、満足できるシリーズ。超オススメ! 直葉がんばれ!
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