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2013
01.12

「『本日の楽描き』まとめ」

Category: ひとりごと
Twitter・Facebookで投稿してる「本日の楽描き」のまとめ。
(まとめ主、うるおいさんありがとう。)

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去年の春頃から不定期な息抜きとして始めた「楽描き」ですがスケッチブック一冊を消費して今二冊目、60枚くらいかな?
やっぱり忙しい時ほどたくさん描いてるし、線の勢いも良いんだよね(笑)

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仕事でしか絵を描かなくなると引き出しの中身が空っぽになっていく。
仕事中心で発想するようになると表現の幅が狭くなっていくので、自由に描く不自由さを課して引き出しの隅をつつくと脳が活性化する感じがある。

思いついた絵が前も描いたような気がしたら…仕入れ時。
いや、常に新鮮な素材を仕入れてないとダメだね。

これからもぼちぼち描いて行くのでよろしくね。


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2013
01.09

上念司:「日本の危機管理は、ここが甘い」

Category: ひとりごと
経済評論家の上念司氏の新著
歴史から考える 日本の危機管理は、ここが甘い 『まさか』というシナリオを読了。

おもしろ〜て、こわ〜〜い一冊でした。

安倍政権がスタートし、まずは経済再建。危機突破内閣で景気回復を!ということで新聞報道では悲喜こもごも(?)な経済関連のニュースがあふれている。
「TTP」は菅元首相がぶちあげて話題になりましたがその時「乗数効果」というのを初めて耳にして何ぞや?と思った人も多かったと思います。ボクもその一人。
去年の衆院選挙前から「日銀法改正」「名目GDP」「インフレターゲット・物価目標」「公共投資」…このような言葉がニュースに頻繁に登場し、スミス、ケインズ、クルーグマン、スティグリッツ、高橋是清など政治経済人の名がコラムやネット論壇に出てくるようになりました。

自民党の対抗政党は「構造改革」「規制緩和」「民間の活力を」「アジアの成長を」と小泉構造改革の頃から耳慣れた言葉を使って自民党の金融緩和と公共投資のパッケージを批判していました。

先の選挙では「経済」という生活に直結し個別論の基本となる大目的を自民党が強く打ち出したため、刺激的で争点になりやすい「反原発」「増税反対」「国防・安全保障の右傾化反対」が後退、これらの政策を第一に掲げた未来の党は惨敗、消滅の危機に陥りました。
維新、みんなの党は部分的ながら自民党と近く、全体像や対抗勢力として評価されたため議席を伸ばした。
「今回こそ絶対に選挙に行こう」そう決意して行動した多くの人が個別論に騙されなかった。
それが選挙結果に出たんだろうと考えてます。


「日本の危機管理は、ここが甘い」は更に踏み込んで、もっともらしい個別具体論や本当の目的を誤らせる「敵」の撹乱工作を見抜くマニュアルとして端的で解りやすくまとまった本だと思います。

”歴史から考える” とあるように主観による考えに偏らず歴史的事実から過去の世界の政治家がとった行動を分析し、そこに介在した陰謀、謀略を読み解いています。
フィクションと思われがちな「陰謀」。事実だった陰謀を「フィクション」であるかのように誤解させることもまた歴史的に行われてきた、そんな「敵」のテクニックも紹介されています。

印象的だった点を挙げますと「素朴理論」というものが紹介されています。
政治思想の素朴理論
・設計主義
・エリート無謬(むびゅう)
・農本主義

があります。
長谷川三千子さんの「民主主義とは何なのか」でもフランス革命で政治思想となった「設計主義」が解説されていました。
歴史伝統、神の存在までも否定しその時の人間が考えた将来設計が正しいとする思想。
エリートは間違えないという思考停止。
農本…つまり地道な努力が正しく、お金を稼ごうという経済論はみっともないものという印象操作。
これらが組み合わされ、目的を見誤らせるテクニックとなる危険性。

過去の政治を見て「なぜこうなった??」と思う裏にそのような謀略テクニックが隠されている。
歴史的事実を挙げながら、これからのボクらに正しい判断を促す、そんな本です。


筆者は経済学が専門。その筆者が政治について語るのは不自然ではありません。
ボクらの生活から経済〜政治はつながっています。
これを分断しあたかも「政治家は国民の敵」と思わせられてきた戦後日本人の心理も読んでいくと解れていきます。
政治も経済も高みにある他人事ではないのだ。
自分たちがどうにかするんだ。
そんな前向きな気持にもなります。


上念さんは1969年生まれだそうです。今年43歳かな?
漫画・アニメに親しんできた世代。
政治経済論にも遠慮なくアニメネタを繰り出すことでも知られています(笑)

どんな?と思われ方にはこの動画がオススメ。
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」のある場面をネタに「日本の危機管理は、ここが甘い」の要点を説明しています。

*上念さん、すみません「ヴンター」じゃなくて『ヴンダー(Wunder)』ですよーw

報道では、間違った情報が平気で流されてます。
エネルギー政策の一つである「原発」を最大化したり、尖閣や憲法問題を早くやれ!と煽る人たちも居ます。
これが結果として日本の、日本人の足を引っ張ることになりはしないか?
疲弊した経済を立て直し、個別政策にとりかかる体力を取り戻し、日本とは何か?日本人って何?という心の問題に注目する余裕を取り戻し、日本を取り戻していく。
長い道のりを乗り切る一歩を踏み出すことが今年の最大目標で、そのための景気回復なのだ。

「日本の危機管理は、ここが甘い」とともにバカとスパイ9:1の法則に乗ってしまったマスコミの大罪、告発の書 
三橋貴明・さかき漣「真冬の向日葵」もオススメです。


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2013
01.06

伊勢神宮参拝

Category: お出かけ
〜目に見えないが故の真実〜

1月5日に伊勢神宮へ行って来ました。

目的地だけが決まっていて旅程はほとんど思いつき。
実家の愛知県豊川から最もおもしろかろう道を選びました。
すなわち
豊橋鉄道渥美線〜豊鉄バス〜伊勢湾フェリーで鳥羽へ、そこから近鉄で伊勢市へ という行程。

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内宮の宇治橋と宇治橋鳥居


伊勢神宮は皇大神宮(内宮-ないくう)と豊受大神宮(外宮-げくう)、その別宮、摂社、末社、所管社の合わせて125の宮社の総称。
宇治山田 一体が巨大な神宮というわけですね。実に壮大です。

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外宮の正宮

内宮には天照大神がまつられ
外宮には天照大神の食事を司る豊受大神がまつられていて衣食住と産業の守り神とされてます。

伊勢神宮そのものでなく、参拝して感じたことを書いていこうと思います。



神宮内の社殿には写真ように入り口正面に目隠しのような板塀が設置されてるものがあります。
たくさんある社殿にはこのように板塀があるもの、幾重もの塀に囲まれて扉の奥が見えないものばかりです。
中に何があるかはっきりわかるものは一つもありません。
神社でお祓いを受けるときに社殿に入るけど、特別な神々しい何かがそこにあるわけでもない。
寺院の仏像やキリスト教の十字架などのように具体的な「何か」があるのではなく、隠されていて見えないのです。
だいたい、神社は小さいものでも雑木林に守られていて外から見えなくて鳥居があるから神社だとわかるのが多くて、ただの森だったり山だったりですよね。
伊勢神宮は外から見れば、ただ大きな森があるだけ。
教会のように明らかにそれと分かる形にはなっていないですよね。

神宮を巡りながら、この「隠されていて見えない」ところに日本の宗教観、文化観、価値観、日本人の気質を形作る秘密があるのでは?と思うようになりました。
ボクは神社仏閣が好きで引っ越したら必ず近所の神社に参拝するし京都・奈良の寺院にも何度でも行きたいと思う方なんですが、今までは神社の中には「何かがある」んだろうと思ってました。
でも、紀元前四年に創建された内宮にもその500年後に創建された外宮にも、近所の神社同様まつられている神様は明らかであっても形はないのです。

なぜだろう?

なぜ隠されているんだろう?

砂利を踏みながら樹齢の見当もつかない大木や、神が宿るとされた古い石を見て歩くうち
「そういうことか…」と思い至りました。至ったというと結論ぽいですが推測、勝手な考えですがかなり確信に近い感覚に。

「何か」が形に現れていて、それが見えるようになっていれば「神様」はそれそのものになってしまいます。
その形じゃないものは「神様」じゃなくなってしまう。
つまり
八百万の神々がボクらの住むこの世の全てにあって、そのおかげで生かされているという感覚はその中心となる神宮の「何か」が隠されていることによって信じられる。
山や川や石や木や生き物食べ物スゴイ人物スゴイ作品…八百万の神が宿ることを感覚的に理解できることの大本が「隠されて見えない」ことから浸透してきたのではないか、と。

20年に一度の式年遷宮が千数百年間行われてきた歴史と、そこから生まれてきた文化、人々の意識というものの根っこの根っこに「見えないこと」を尊ぶ精神があるのでは? と。

そして参拝に集まる人たちを見ていて日本人とは?なんてことも考えてしまった。
日本人を揶揄する時「みんなで渡れば怖くない」と言ったり、「みんながやってることをやろうとする」ことを悪く言うことがあります。
悪い方向になった時、戒めとして言う気持ちはわかる。
でも、あえてそれこそが日本人なんだろう、と前向きに捉えたいと思った。

神宮には昼前から参拝客が増え、石段も行列が絶えませんでしたが、石段の端はなぜか二人分くらい開けて並んでるんです。
エスカレーターのどちらか片方を開けるのに似てるんだけど、エスカレーターが先じゃなくて元々そういう感覚があるのかもと思った。
道いっぱいに広がって行き来の邪魔をすることもない。
御札を買う行列に横から入ろうとする人もいない。
我先にと、自分本位に動くのでなく、自分以外の誰かの気持ちを慮ろうとする感覚。
大災害でも暴動を起こさず援助や配給も行儀よく並んで受け取って外国人を驚かせた日本人の国民性。

日本人は本来(本来と書かねばならないくらいには、この感覚は薄れてしまってると思うけど)ルールブックに書かれてなければ何をやっても良い、などとは考えませんよね。
大声で主張せず、人と人が大事にする「何か」を察し合って、その感覚を大事にして行動します。
それが日本人ですよね。

その中心には連綿と続いた神々の歴史あった。
それを二千年以上代々受け継いだ皇統の歴史は尊いものだと。
イデオロギーのバイアスなしに、もっと自然にまっすぐ感じられるようになれば良いと思いました。



伊勢神宮のほんの一部だったけど、歩きまわって感じたことはここ数年 心に引っかかっていることでした。
「伊勢神宮に行こう」年末からそう強く思うようになったのはヒントが欲しかったからかもしれない。

見えざるものを心の中に持っていることが、見かけ上のルールが壊れても乱れない強さに繋がっている。
憲法問題の根底にあるものです。
本当は帝国憲法すら日本人の気質、伝統文化にそぐわないのではないか?
文字で書かれた目に見える憲法典よりも、見えない大切な物がある。ということを再認識した気がします。

東日本大震災。
政治不信のピークになった民主党政権。
そんな時でも決して暴動を起こさない日本人を揶揄する向きもあったけど、それが日本人だ。
不満は述べてもそれぞれ良い方向に行くようがんばろうとすることは尊いと思う。


平成二十五年、2013年は20年に一度の式年遷宮が行われる年。
遷宮は禊の意味もあるという。
新しい社を保って魂の新鮮さを永続させるまつり。

偶然といってしまえばそれまでだけど、バブル崩壊後の低迷から約20年。
見かけは腐ったかもしれないが、魂さえ健全であれば日本は復活できるに違いない。
まだ間に合う。

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五十鈴川御手洗場

お伊勢さん参拝して、今年は本当に良い年にしようと改めて気を引き締めました。



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2013
01.01

「平成25年・2013年」

Category: ひとりごと
みなさんの この一年が実りある年になりますように。

今年もよろしくお願いします!

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