2025-01

アナウンサーに聞く、コミュニケーションの極意

 今日の社会人講座はフリーアナウンサーの石黒綾佳さんです。NHKの夕方のニュース番組でご覧になっていた方も多いのではないでしょうか。ぜひ話を聞いてみたいということで、今日はスタッフも入れて12名も集まりました。「笑顔が増えるコミュニケーション術~アナウンサー生活で学んだこと~」というタイトルで、1時間ほど話してくださいました。就活に役立つ「コミュニケーションの5か条」とは?





① 声色(こわいろ)は表情から

石黒さんが取り出したのは、2冊の絵本。表情豊かに読むのと、真面目な顔をして読むのとでは、声の調子が違ってくることを実演。感情と表情はリンクするので、声の調子を無理に変えようとするのでなく、先に表情を豊かにすると自然と声の調子も良くなって、相手に対する伝わり方も変わってくるということでしょうか。5か条の中では一番大事かもしれないとのこと。

② 目線は首の角度に注意

「上から目線」なんて言葉もありますが、人の視線は上から来ると威圧的な印象が出ます。逆に、下から見上げるような目線はかわいらしい印象になりますが、幼い印象にもなるようです。みなさんも、首の角度をいろいろ変えて試してみましょう。

③ あいさつや話し始めは高い音で

声の高さが第一印象を決めると言われるほど、大事な要素だそうです。実際、この講座の石黒さんの第一声も「みなさん、こんにちわー!」という大きな高い声でした。「元気な明るい人だなあ」という印象を私は持ちました。

④ 誰にでも伝わる表現で話す。基準は中学生

アナウンサーとして何より大切なのは、伝えたいことが正確に伝わること。相手が誤解したり理解不足だったりではいけないのです。そのために「誰が聞いても分かる表現」として、中学生を基準にするとよいとのこと。この年齢の人たちにきちんと伝わる表現であれば、大体の世代の人に伝わるそうです。

⑤ 伝えたいことはポイントを覚える

これは就職の面接で使えます。たかサポでも面接の練習をすることがありますが、ありがちなのは質問に対する答えを丸暗記してしまおうとすること。緊張する場面では、頭が真っ白になってセリフが飛んでしまうことがあります。それを解決するコツは、文章で覚えるのではなく、伝えたいことの要点だけを覚えておくこと。そうすると忘れにくいそうです。

 以上、アナウンサーとしての体験を交えつつ、就活にとても役に立ちそうな、コミュニケーションのコツを教えていただきました。最後に「自己紹介に挑戦してみましょう!」ということで、上記のポイントを意識しつつ、何人かの方が1分間の自己紹介をしてみました。手を挙げて挑戦した方、みなさんとても上手でしたよ!

(個人的に気を付けたいと思ったのは、上記の④のところで話が出た「方言」。私は普段、富山弁丸出しで話をしていますが、これは相手も富山弁が分かるという前提で成り立っているわけで、相手によっては意味不明なこともあるわけですよね。気ぃ付けんとあかんがやちゃ…)

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