瀬戸の花嫁第9話 バトルランナー
原作初期では比較的目立っている、三河海が初登場。
アニメ瀬戸の花嫁第8話がえっらく盛り上がったので第9話は大丈夫かな? と思ったんだけど、心配は不要だった。前回の異常なテンションがない分、むしろさらりと見れるかも。ここに来て新規視聴者が急激に増えている気配すらあり。「ぼくらの」「ロミオxジュリエット」もかなり人気があるようで、GONZOの力強さが垣間見られます。
あくまで個人的な感想だけど
- らき☆すた……最新のテクニックを駆使してブームを起こし、メディアミックス攻勢をかける。
- 瀬戸の花嫁……かなり純粋に「アニメの面白さ」で勝負。メディアミックスは少なめ。
と感じられます。
このアニメ、フツーの人がほとんどだれもいない…
割とまともなのは永澄パパぐらい。どの一人をとってもめちゃくちゃクセがあります。あ、マサさんは「極道の人魚である」という点を除けば、まともか。いや、極道の人魚という時点でまともじゃないか。
というわけで、新登場の三河海も、例に漏れずまともじゃない人です。やっぱり、こういう極端なキャラをそろえた漫画の方がアニメ栄えするのかも。
瀬戸の花嫁第9話よりキャプチャー画像。一部人間崩れは残るものの、平和な学園生活を取り戻した磯野第八中学。そこに、三河財閥の御曹司が潜水艦で登場。
潜水艦乗りとは言え、「金持ちは白い制服」ってのは定番ですね。現実にいたらどうだろう? でもたまに白い制服の船員を見かけるけど別に変に感じないから、案外変じゃないかもしれない。
燦「おかえり、あなた。補給にする? それともドックで修理にする?」
燦は三河海の魂の理解者だった。永澄は海と戦い始めたが、外に出た途端海が広所恐怖症の明所恐怖症を発症。燦に諭されてとりあえず帰還する海だが、すぐに舞い戻ってくる。
三河登場直後あたりからは、巡の態度など細部を除くと大体原作をなぞってます。「おままごと」は原作でも結構笑いどころだったけど、声や動作つきで見ると、さらに笑える。三河海はうる星やつらの面堂終太郎のキャラ設定をなぞっています。外見や性格面でも結構近い。ただ、弱点は完全に逆転。後、すぐにサルを配下に加える事を思うと、「男には徹底的に冷たい」タイプでもないですね。
音楽パロディにこだわりがある
余談だけどこのアニメ、「音楽のパロディ」が結構あります。
- 巡が永澄・燦の同居を発見するシーン(第6話)、磯野第八中学が崩壊するシーン(第7話)など……ワグナーの「ワルキューレの騎行」っぽい音楽。
- 三河海が登場するシーン……暴れん坊将軍っぽい音楽。
次週はルナパパが登場するので、ほぼ確実にターミネーターっぽい音楽で来るものと思われます。
運動会!委員長の存在感が増してきた
結構唐突に運動会スタート。委員長が「ラウンドガールのコスプレでサービスしてんのに徹底的に無視される」という悲哀を演じます。ルナのラウンドガールコスプレ、巡の百合的人気も含め、ここらへんは原作では欠けていた良質なエピソード。いずれ来るはずの「委員長のキャラ設定激変」への布石としてうまくつながってます。巡も微妙にアピール増やしてます。
なぜか注目されない委員長。
エピソードの大枠は原作に従ってるけど細部がかなり変更され、原作よりかなりメリハリが利いた面白さになってます。表情変化もポイント高いですね。藍蘭島ではホラーな絵は何か嫌なんだけど、瀬戸の花嫁だとホラーな絵は(上手に使ってくれたら)むしろお笑い要素になってよい感じ。
再び勝負する事になった永澄と海。借り物競争で「マドンナ」を引いた永澄は燦を連れて行こうとするが、留奈、巡、委員長が永澄のマドンナの座を奪い合う事に。お昼、永澄は燦・ルナの料理を食べる。孤独を感じる三河海。
恋愛関連の設定が原作より変な方向に強化されてます。
- 巡と委員長の恋愛感情が割とはっきりしている。
- 永澄ママがごく自然に浮気する。
という、なかなか恐ろしい流れが最初からできてます。まぁ、普通のハーレム作品と違って本当にうらやましいかどうかは微妙な状態。
宇宙服が壊れてピンチに陥った海をサルが助け、サルは海の配下となる。永澄は最終決戦で三河に負けそうになるが、突然の雨で三河がシャチに、燦と留奈が人魚になってしまう。潜水艦の支援ミサイルと全生徒を、燦が人魚古代歌詞(エンシェントリリック)眠りの詩で眠らせる。
何というか…真面目に引用を書くと、いかにムチャクチャなストーリーか改めて実感。このノリは…ああ、そう、あれ! 不朽の名作「うる星やつら」!
冷静に考えるとサルが潜水艦を操縦してミサイルを打つ必然性は限りなく0なんですよね。でも、ノリ的にはこの演出でよいかと。このシーン、燦(桃井はるこ)の歌のうまさがミョーな形で再登場するので注目です。えらくのびがある声。こういう特徴的な演技の出来る人、もう少し声優界にほしいところ。
アイツがやってくる
次週はついに、ターミネーターなルナパパ登場。外見はもちろん、声もターミネーター日本語吹き替え版の玄田哲章なんで、期待度大。
ただ、そろそろ不安な事が。原作のストックがもうそんなに残ってない。このペースだとアニメ20話前に原作が尽きる。となったらオリジナルを大量に入れるか、9巻(サーたん登場)以降の話を大幅改変して取り込むか。
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