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ソ・ラ・ノ・ヲ・ト 8話「電話番・緊急事態ヲ宣言ス」感想

ソラノヲト第8話「電話番・緊急事態ヲ宣言ス」感想

夏の終わり、カナタが電話番をするお話。今までに撒いてきた伏線や設定をさりげなくたくさん使い、うまく組み合わせる事で今回の一件につながってます。

予告にシリアスな事を書いてるのでギスギスした内容かと思ったら…
カナタ
カナタ「…漏れちゃう」
実にさわやかな展開でしたね

カナタ
カナタ「……」

カナタ
カナタ「…早く…!」
予告の「カナタは、今日一日の自分の行動を深く反省していた」って…反省したのはアップルサイダーを飲みすぎた事とかか!

とは言え、もともと自分は萌え系に寄ってるんで、思想信条を絶叫しながら戦争するよりは、こういう展開の方がなじめます。深夜アニメを相当見てきたせいか、こういうネタにも慣れたし(怖いなぁ)。


戦いはなさそう。だが…

物語的には、最後のリオの電話以外はほとんど進んでない。12話までの予告を見る限り、ここからいきなり戦うってのは多分なさそう。

ただ、影を帯びつついつまでもゆるい物語を続けられそうな終わり方になるのか、最後はリオやフィリシアあたりがどこかに行って終わるのかは、最後までわからなさそう。

なお、世界観についてはあまり考えない方がいいみたい。
歴史や日常の設定をノーヒントで理解してもらうためか、こっちの世界にあるものが多々使われており、逆にやや混乱してたってのはあります。


話が若干飛んでる

密造酒の事をカナタが知ったいきさつは、BD/DVDに収録される未放送エピソードで描かれます(飲酒シーンあり)。なお、アニメは時告げ砦での日常のごく一部しか描いてないです。12話で1年経つみたいですし。


リオに出来る事

休戦協定が難航していて、リオが出来る事…。リオはどうやらイリア公女に非常に近しい人物のようだから、
  • 政略結婚
  • 国政に参加
というあたりかなぁ。


今回の一件は、不幸が重なった結果

今回の一件、ノエルが一度でも様子を見に来ていれば、回避出来たけど…そういう空気を読めないのが、ノエルか。
  • 電話が夜まで鳴らなかった(リオが砦にいそうな時間を狙った?)
  • アップルサイダーの飲みすぎ
  • トイレのことを考えてなかった
  • 危なくなった時、代わってくれる人がいなかった
    • たまたま、クレハ、フィリシア、リオが砦から出ていた
    • ノエルがずっとトイレで寝ていた
  • 余力のあるうちにトイレに行かなかった
  • バケツを使うほどには開き直れなかった
実際の軍隊では、任務優先で今回のバケツみたいな方向性で始末する事がしばしばあるそうですが、まぁそれは…。


建物の見取り図

今回で時告げ砦の間取りが今まで以上に気になったので、セーズ周辺地図時告げ砦の見取り図を描いてみました。

トイレは、玄関と食堂の間。
…中庭が作戦行動範囲内なら、トイレも行けたような気はする。距離はむしろトイレの方が近そう。
まぁ洗濯物は、電話が鳴り始めたら洗濯物を放り出してダッシュは可能だけど、トイレは…


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ソ・ラ・ノ・ヲ・ト 地図や間取りの補足/異世界日常系について

ソラノヲトは、前からセーズの街周辺の地図や時告げ砦の間取りが気になってたんですが、第8話でますます気になってきた。というわけで、少しまとめ。

セーズの街周辺マップ
時告げ砦の間取り

このアニメ、背景を相当ていねいに正確に描いてます。ただ、
  • 公式設定があり、それに基づいて描いているっぽい
  • でも、細部の描写に一部矛盾がある
アニメだけで見きわめるのは、無理。それに、地図や間取りが公式で発表されれば、このまとめ自体意味がなくなるんですが…。


背景の矛盾とか

間取りを調べて初めて気づいたものも多々あり、普通にアニメを見る分にはまず気づかないかと思います。

正面玄関回り(左上:1話 右上:2話 左下:5話 右下:8話)
  • 正面玄関~トンネルあたりの描き方が、回によって違う
  • トンネル~時計台の中庭側の窓が、4話と5話で違う
  • 南の中庭北端の中棟のくぼみが、2話にはない
  • 6話冒頭で玄関ホール(?)にみんなが集まってくる時、リオの背景は南の中庭、曲がり角の向こうにいるクレハの背景は北の中庭(※中棟の厚みがほぼ0になってる)


背景はあまり正確でなくてもいい?

ソ・ラ・ノ・ヲ・トは背景の綺麗さ・正確さにこだわってるけど、実のところ、綺麗さはともかく正確さはあまり気にされないみたいです。背景や道具などをきちんと描こうとすると、問題がいろいろ出てきます。
手間がかかる
キャラの向き、場所、太陽の位置、大気の状態などに応じて、描き分ける必要がある。
ネガティブな感情の増幅になることがある
設定が半端に細かいと、「キャラが気に入らない」「雰囲気が気に入らない」「展開が最初の期待と違う」などでいったんネガティブな感情を持った人が、
  1. わずかな描写の甘さや矛盾が気にさわる
  2. ますます気に入らなくなる
となる事があるみたい。
たぶん、
  • 誰でも理解出来る、現代日本が舞台
  • 道具などは適当
  • 色コマ・無地・イメージ映像などを多用して『演出』とする
方が、手間もかからず安く済むと思います。見てる方も、設定の細かさや正確さに最初から期待しないし。

でも、聖地巡礼などを思うと、ち密に正確に描きこんだ方が、当たった時の波及効果はやっぱり大きそうな気はしますね。自分は、そういう作品の方が好みです。


暗い異世界日常系は需要が少ないらしい

ソ・ラ・ノ・ヲ・トでやってる事を現代日本の日常系にたとえると
  1. 第1121小隊へ……新入学
  2. 幽霊探し……新入生歓迎の肝試し
  3. がんばりすぎて風邪を引く……クラブ活動/風邪
  4. ノエルと買い物……買い物/クラブ活動で成長
  5. 遠足……合宿/温泉
  6. 休日……休日/部員の裏バイト
  7. お盆……夏休み/部長の過去/お盆
  8. 電話番……クラブ活動の仕事
と、似たような事をやってるとわかります。
後は、秋:台風(9話)、初冬:誰かの当番回(10話)、冬:新キャラ登場(11話)、春?:最終話?(12話)で、時告げ砦の1年を描くみたい。

ただ、評価を全体的に見ると、「雰囲気の暗い異世界日常系」はそもそも需要があまりなさそう。
本質部分は現代日本の日常系と大差なくても、ガワが変わると拒否反応を起こす人は少なからずいるみたいです。
また、日常系はもともと刺激が弱くなりがちなためか、明るい雰囲気(癒しの空気)や戦闘以外の刺激とのセットが求められるらしい。

正直、
  • 現代日本の学園+明るい日常orバトル
  • エロとオタネタをたくさんはさみこんで釣る
みたいな作品ばかりだと、縮小再生産を繰り返すだけのような気はしますが…でも、宇宙SFが瀕死な事など思うと、「理解に時間がかかる要素はいらない」「日常系は明るく」というのが今の潮流でしょうかね。


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アニメ作風考察

ソ・ラ・ノ・ヲ・ト 時告げ砦の間取り

時告げ砦間取り

ソラノヲトの、時告げ砦の平面図です。新しいことがわかり次第更新する、かも。
時告げ砦は相当細かいところまできちんと設定されてるみたいだけど、
  • もともと段差や曲がり角が多い
  • 学校として使われた後で、砦として改修
  • 作画ミス?
などのため、かなりわかりづらい。
どう描いても矛盾が生じるので、完全な見取り図を描くのは残念ながら無理です。
時告げ砦の間取り(別ウィンドウで開きます)
  • 扉は実際よりも大きめ
  • 青い斜め格子は、白黒格子の廊下。赤い格子はタイルの廊下
  • 「1階がトンネルで2階が廊下」といった箇所は、半透明に
  • 小さな階段や出っ張り(柱?)は多数あるけど、省略
2/28 北棟など少し修正
3/07 タケミカヅチの場所、宿舎など修正

建物は、東から北にかけての一部しか使われていません。南端は崖になっていて崩れてる。

廊下は、白黒格子とベージュ~茶色のタイル(リノリウム)の2種類。

正面玄関は建物の東。普段みんながいる食堂は建物の北端で、半地下。

タケミカヅチは水場横のトンネルを抜けた西(北西?)の、体育館内。

2話と7話に、割れた窓から中庭を見るシーンがありますが、あれは「ノエルの幽霊」の位置から見た北の中庭です。


イベント時の動き

第2話の幽霊探し
  1. 中棟2階を、西に進む
  2. 分かれ道で、西棟2階を南に進む
  3. 南端の教室で国語の教科書を読み、分かれ道に引き返す
  4. 西棟2階を北に進むが、すぐにねずみが出てきて退却
  5. 西棟のどこかにある階段で、1階へ
  6. 西棟1階を南に進み、南端の音楽室でコノハズクに出会う

第8話のトイレ
洗濯物は、食堂西の台所を抜けて中庭に出て取り込んでいる。
トイレは、食堂東のドアを出てすぐ南。


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ソ・ラ・ノ・ヲ・ト セーズ周辺地図

セーズの街周辺マップ

ソラノヲトで、セーズの街近辺の地図を描いてみました。今後も更新するかも? 実際のところ、すでに公開されてる情報が多そうなんですが。

街周辺は崖が非常に多く、大規模な地殻変動が比較的最近にあったように思われます。
セーズの街周辺地図(別ウィンドウで開きます)
※実際のセーズの街は、この地図よりかなり大きいです
02/28 時告げ砦やダム湖の形など微調整
03/07 孤児院の畑追加。時告げ砦の畑追加・体育館を北にずらす。ダム湖の位置を西に変更

街の入り口は東側。
街の北に時告げ砦、南東にガラス工場(4話)があります。

駐車場はセーズの街の中で、時告げ砦の向かい側。

街から川原に降りていく道の途中に、時告げ砦への鉄橋(?)がかかってる。

監視装置(5話)は、セーズの南西。

時告げ砦とセーズの間はダム湖になっていて、水底に悪魔(?)の遺骸(1話)が沈んでる。
エンディングでカナタがラッパを吹くシーンは、セーズの西。
1話でアフリカオオコノハズクのシュコが飛び立った場所は、おそらくダム街の下にある水路。


不明な場所

ミシオが落ちそうになった崖(6話)は、セーズの街の端にあると思われますが、詳しい場所は不明。

あと、灯篭流しをしている川と、時告げ砦の下の川(?)は、そんなに離れてないのに川幅が違いすぎるんですよね…。設定上ダムがあるのは確実。
  • 1話で、カナタが谷を西に向かう描写がある
  • 9話で、時告げ砦の赤い橋の下は普通に川になっている
事から、とりあえず
  • 灯篭流しをした場所の上流に、ダムがある
  • 石橋~時告げ砦の間で、川の合流などにより川幅が大幅に広くなる
としました。


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はなまる幼稚園 7話 「はなまるな夏休み/はなまるな夏祭り」感想

はなまる幼稚園第7話「はなまるな夏休み/はなまるな夏祭り」感想

夏休み、つっちーと桜さんの故郷にみんなで行くお話。
山本菜々子
山本先生
原作のエピソードをモザイク状に組み合わせてます。

初詣回と夏祭り回を組み合わせたために、微妙に違和感が。いや、別に初詣じゃなくても神社にはおまいりするから、そこまで変ではないか。

改変には必ず何か理由があるわけで、
  • 「昔と変わったもの」と「昔と変わらないもの」が綺麗な対比になるようにした
    • 昔と変わった……桜さんが結婚して杏が生まれた。つっちーのさつきに対する普段の態度が変わった etc
    • 昔と変わらない……つっちーはガールフレンドが出来ないまま。桜さんのつっちーへの接し方。つっちーとさつきのつながり etc
  • 桜さんとつっちーの過去は、前半だけにとどめた
  • (参加メンバーはともかく)つっちーハーレムを強調
  • 妹をプッシュ
  • 状況説明をていねいにして、わかりやすくした
  • という事かなぁ。


    桜さんに対するつっちーの気持ちが明確に

    「つっちーは桜さんが好きだったかも?」じゃなく、
    • つっちーは桜さんが好きだった
    • 桜さんもつっちーに好かれてるのを認識していた
    という事に。…そりゃま、その通りだしぼかす必要はなくてここではっきりさせるのもいいんだけど、何かこう、古傷をつつくような空気だな…。


    はなまるな夏休み

    もう夏休みかぁ。

    夏休み、みんなでつっちーの実家に行く事に
    山本先生もあっさり行く事になりましたね。草野先生や川代先生は…いや、いいか。そういや、桜さんの旦那さんは全然出てこなかった。
    しかし、みんなお嫁さんとか、つっちーのこの充実っぷりはどうよ。まぁ、
    • 人妻
    • 園児3人(うち2人はそれぞれパートナーがいる)
    • 脈なし天然
    だけど。


    みんなを母親に紹介する
    さつきのアホ毛は何だろ。
    職場の同僚の女の人を実家に連れて帰ったら、そりゃま勘違いされてもおかしくはないですね。

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    とある科学の超電磁砲 20話「ポルターガイスト」感想

    とある科学の超電磁砲レールガン第20話「乱雑開放ポルターガイスト」感想

    週末にいろいろやる事があったりして、感想が2話飛んだ上に全体的に遅れ気味に…。

    まぁ、前々回はポルターガイストについての伏線が少し、前回は本当に番外編みたいな感じで、メインストーリーとほとんど関わりはないですが。

    だんだんと長文になって感想が追いつかなくなるのは何度かやってるけど、あんまりよくない事かも。
    という事で、簡単に感想を。

    話数的に、この春上衿衣とポルターガイストが、最終章になるっぽい。
    雰囲気からすると、木山先生やチャイルドエラーとも何らかの関わりがあるようだから、アニメの超電磁砲は「レベルアッパー+レベルアッパーの後日談+番外編」という構成で、一応まとまりは出来てる。


    AIM拡散力場

    AIM拡散力場は禁書/超電磁砲では非常に重要な要素で、超電磁砲のアニメでも最終的にAIM拡散力場に関わるという感はありますね。
    超電磁砲でこれだけAIM拡散力場について語れば、今後も禁書/超電磁砲の流れについていきやすいんではないかと。


    キャラ

    春上衿衣
    語尾の「なの」が口癖。ただ、「の」「かも」も多め。
    春上衿衣
    春上衿衣
    第17話でちょこっと出てきて、今回本格登場。第十九学区から柵川中学に転校。年齢は不明だけど、1年生っぽい。でも、年相応の一般的知識にやや欠けてる事などから、長らく昏睡していたとか施設で暮らしていたとかかも。暴走能力の法則解析用誘爆実験(木山先生の教え子が昏睡したあの実験)に、いかにも関係がありそう。

    ちなみに、第十九学区は寂れており、怪しげな研究施設があれこれとある学区。そもそも、夏休み中に転校するというあたりから何かあるんでしょうが…。

    テレスティーナ
    第12話で、幻想御手レベルアッパー事件の後始末の時に初登場。今回、表舞台に出てきた。
    組織は、MAR(Multi Active Rescue:先進状況救助隊?精神状況救助隊? )というらしい。
    テレスティーナ
    テレスティーナ
    普通に考えれば悪人だけど、禁書/超電磁砲的に「実はこれこれこういう理由があって…」「悪人だからと言って、いつも悪い事をするわけではない」というキャラっぽいなぁ。

    OPのは体晶がらみなのかただのマーブルチョコ好きなのか、スキルアウトに能力無効化装置を与えていたのは彼女なのかどうかなど、いろいろ気にはなるんですが…予想出来ないんで続きを待ちますか。


    本編前半

    今更だけど、レールガンって描線がかなり細かいし、「崩れてる?」というのもかなり少ないように思える。絵に違和感がある回は多少あるけど。

    ポルターガイスト現象に見舞われる婚后光子。
    柵川中学に、春上衿衣が転入してくる
    序盤からずっとだけど、「婚后光子がまず事件に巻き込まれる」というパターンがすっかり定着してますね。実は不幸体質なのか。

    ところで、大圄先生はうまくいったようで、婚約指輪らしきものが。


    春上の引越しをみんなで手伝い。
    初春と黒子は、ジャッジメントとアンチスキルの合同会議がある。
    今期だとおまもりひまりの静水久と同じ口癖…。

    テレポートはこういう時便利だなぁ。でもせめて、ドアを開けて中を確認してから飛ばす、ぐらいはした方がいいんじゃ。

    佐天さんのスカートめくりは、初春に対してだけらしい。

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    ソ・ラ・ノ・ヲ・ト 7話「蝉時雨・精霊流シ」感想

    ソラノヲト第7話「蝉時雨・精霊流シ」感想

    フィリシアさんの過去と精霊流しを描いた回。この世界の歴史やフィリシアさんが守ろうとしているものが、何となくわかってきた気が。

    雰囲気はシリアスだけど、世界観の説明&ゆるい日常を願う理由として過去を見せた、という感じで、別にここから戦争になるというものではないような。

    しかし、細かい仕込みっぽいのが多いな…。

    あと、ソ・ラ・ノ・ヲ・トはもう時期を逸してるけど、アニメオリジナル企画でシリーズ物じゃない作品は、公式サイトでもう少し情報を出した方がいいかと。
    「知りたかったら原作を」が使えないし、設定を事細かに語ってくれる原作ファン・過去作ファンもいないし。


    この世界に意味はない

    カナタですら第1話から深そうな事を語ってるんですが、今回はフィリシアさん。

    「きっと、この世界に意味なんかないのよ」「でも、それって素敵じゃない? だって、ないなら自分で勝手に見つければいいんだもの」

    そして彼女の見出した意味は、第1121小隊のゆるい日常を守り、カナタたちに自分と同じ思いをさせない事。

    フィリシア「あなたはそのままでいて、カナちゃん」「みんな なんて可愛いの」


    世界観の追加

    フィリシアが地下の亡霊から聞いた事がどこまで本当かはわからないけど。

    かつて人類は『悪魔』たちと戦い、壊滅的な打撃を受けた
    人類は悪魔との戦いに負け、人口は大幅に減り、海洋生物はいなくなり、文明も退行している。ただ、悪魔自体はもういなくなってるらしい。

    最初はタケミカヅチのようなロボットが反乱を起こして人類と戦ったのかと思ったけどそうではなく、タケミカヅチは人類側の兵器っぽい。

    悪魔
    亡霊が「あいつら」と呼んでいたし、水底の骨1体だけでなくもっと存在するんだろうか?
    描写からすると、黒い羽を持った巨大な何かで、ビームで攻撃してくるらしい。「実はノーマンズランドのどこかに生きていて、こっちから手を出さなければ襲ってこない(かもしれない)」とかありそう…。

    • 悪魔が暴れたことでノーマンズランドが出来た
    • セーズに来た一体が倒され、水底に沈んでる
    • 監視装置は悪魔との戦いの名残
    とすればうまく説明がつく気が。

    今は、人間同士で戦争している
    • 今の人類は過去の兵器の劣化コピーを作り、人間同士で戦争をしている
    • 無線通信技術が失われている。あるいは何らかの原因で無線が使えない
    • 現在は休戦中
    文化がごっちゃになってるのは、人類が生存出来る範囲が非常に限られているとかあるのかも。


    タケミカヅチらしきもの
    軍事関連はほとんどわからないですが。

    タケミカヅチ?
    壁を這うし旧時代から数百年経っても動くし、重力制御と熱核タービンエンジンを搭載してそう。


    ノエルの様子

    アニメはフィリシアさんの掘り下げだったけど、ノエルもおかしかった。

    ノエルは、ビネンラント戦線に「直接」関わっていた
    画面の端々で見えるノエルの落ち込みっぷりは尋常じゃない。灯篭も一人だけ作ろうともしなかったし。「教会の教えを信じてるから」なんて単純な話じゃなさそう。
    ノエルは実は人間じゃない…という事ではなく、ビネンラント出身の孤児かな?


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    はなまる幼稚園 6話 山本先生の水着&妹のさつき登場

    はなまる幼稚園第6話「はなまるなプール/はなまるな作戦」「はなまるなお兄ちゃん/はなまるなお泊り」感想

    強力な切り札を2連続で切ってきたなぁ…。

    前半は山本先生の水着姿のプール回。後半はつっちーの実の妹、さつき登場。


    オーソドックスなテコ入れ?

    水着や温泉は、よくある
    萌えアニメは
    • 水着回
    • 温泉回
    のどちらかが1クール目の序盤~中盤にある可能性がすごく高いです。ぱっと思いつくだけでも、
    • 序盤~中盤にあった……ARIA(1期)、涼宮ハルヒの憂鬱(1期TV放送時)、らき☆すた、ストライクウィッチーズ、けいおん!、咲-Saki-、乃木坂春香の秘密(1期/2期)、宙のまにまに、かなめも、生徒会の一存、にゃんこい、聖剣の刀鍛冶(※公衆浴場)、おまもりひまり、ソ・ラ・ノ・ヲ・ト
    • 1クール目終盤~2クール目などにあった……sola(TV未放送のベツルート)、とある魔術の禁書目録、とある科学の超電磁砲けんぷファー、バスカッシュ(2部序盤)

    攻めの原作、守りのアニメ?
    温泉回や水着回はキャラ・世界観説明が一通り終わった中盤以降が多いけど、積極的に攻める場合は序盤っぽい(おまもりひまりや乃木坂春香とか)。

    実ははなまる幼稚園の原作は、今回のプールから始まってます。キャラや世界観がほとんどノーヒントで出てきて、キャラの関係性も最初から定まっていた。
    アニメは入園式から始まり、世界観を示してキャラを次々出し関係性を構築&掘り下げ。キャラや世界観をほぼ完全に固めてから、プール&新メインキャラの妹が登場。

    アニメは、日常系のお手本になりそうなほど綺麗にまとまった構成に見えるんです…「本当にこれでよかったのかな?」とちょっと思えてしまった。
    1. 読み切り第1話……アニメ3話のAパート「はなまるな三角関係」(山本先生がつっちーに抱きついたり、杏が風船で胸を大きくしようとした回)
    2. 本連載第1話……アニメ6話のAパート「はなまるなプール」
    原作の構成は粗いけど、「ここでコケたら、どんなにいいアイデアがあっても読者に届かない。何としても次を見てもらわないと」という、背水の陣のような必死さが自分には感じられるのですが、どうでしょうね。

    とは言え、原作通りの順番でアニメ化すると、意味不明と切られた可能性も高そう。


    新キャラ:さつき

    つっちーの妹、土田さつき。高校生。実の妹だけど、つっちーにベタ惚れ。メインキャラのうち中高生の女はさつきしかいないんで、貴重な戦力です。

    当然、つっちーは妹の気持ちに気付いてない。気づいたらそれはそれで困るだろうし。
    土田さつき
    それ以前に、あんまり妹を大切にしてない印象が。
    もしさつきの胸が大きかったら、つっちーはもう少しさつきを可愛がってたかも…。

    現在、つっちーハーレムは、幼稚園児と実の妹。微妙に詰んでますね。



    はなまるなプール/はなまるな作戦


    水着に着替える杏
    杏がおとなパンツじゃなくなってる…。

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    月刊ニュータイプ3月号感想

    月刊Newtype2010年3月号感想

    涼宮ハルヒの消失イラストカード
    涼宮ハルヒの消失イラストカード
    特典のイラストカードがほしくて、わざわざとらのあなに行って買ってきました。せっかくだしレビューしときます。
    300号記念らしい。
    まいどの事ながら、記事の書き方はいろいろ参考になります。文章をほどほどの長さでわかりやすくまとめてあるし、作品の視点もいろんなバリエーションがあるし。


    全体

    アニメ誌はコンテンツのテーマや誌面構成がわかりづらいものが多くて、これは
    • 「作品の切り口(テーマ)」が、毎号変わる
    • 見出しが見づらい
    というのがあると思うけど、読み手は目次もテーマも気にしてなくて拾い読みしてるだろうから、現状でもいいような気はする。


    表紙

    涼宮ハルヒの消失で、キョンと長門有希。眼鏡かけてない私服長門とか、かなり珍しい。


    広告

    費用対効果はどうなってるんでしょうかね。サントラとか、広告だけで赤が出るんじゃないかと思ったりしますが…。
    巻頭広告
    清浦夏実さんとか。はなまる幼稚園、ちゅーぶらなども結構なスペース取ってる。

    中ほど広告
    涼宮ハルヒの消失関連が多め。

    巻末あたり広告
    なぜかおまもりひまりの見開き広告。


    付録

    ピンナップ
    コードギアスと、とある魔術の禁書目録/とある科学の超電磁砲。姫神秋沙がメインキャラのように見える。

    Newtype 300th Anniversary SUPPLEMENT
    100ページの分厚い冊子。
    アニメスタジオをいくつか、80年代~現在の主なアニメ、聖地巡礼日本地図、オタクの部屋(1985年、1995年、2010年、乙女、腐女子)など。部屋が妙にリアル…。メカ物でもサンライズ系を特別にプッシュするのはいつもの事。


    前半

    今月のにじゅうまる
    最近になって出来たコーナーらしく、突発的(?)に作品を1つ取り上げてプッシュ。今回は涼宮ハルヒの消失。
    • 長門は、SOS団メンバーの中でも特に非日常な存在
    • キョンは、ハルヒが起こす非日常にいつも文句を言っていた
    • 長門は、「自分が平凡な女の子になり、世界も平凡な日常になれば、キョンが気に入ってくれるのでは」と考えた
    なるほど、そういう解釈もあるのか。

    巻頭特集
    ただ、ユキに願う (8ページ)
    涼宮ハルヒの消失。映画は2時間42分43秒だったらしい。原作は3週間で書いたとの事。例の挿絵についての話も少し。
    パンフにも書かれていた通り、170分近いのはプロデューサーの意向。コンセプトは「ラブストーリー」「キョンの決心と回帰」。朝倉には特に力を入れたとの事。
    劇場版ガンダム00 (4ページ)
    9月公開。彼らはまだ満足出来てないらしく、闘争を続けてるらしい。
    ガンダムSEED (2ページ)
    DVD-BOX発売にあわせた簡単な特集。

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    ソ・ラ・ノ・ヲ・ト 6話「彼方ノ休日・髪結イ」感想

    ソラノヲト第6話「彼方ノ休日・髪結イ」感想

    ノエル
    カナタの休日のお話。エピソードは大きく分けて
    • 第1121小隊の密造酒がらみの話
    • ミシオがユミナを家族として受け入れる
    に分かれており、全く異なるけどほぼ同格なエピソードが、お互いに影響を及ぼしつつ進行。

    本筋を進めつつサイドストーリーを挟むとか、AパートとBパートで全然違う話をするのはよくあるけど、今回みたいなパターンは30分アニメではあんまりないですね。互いをリンクさせるのが難しいし、テレビアニメは時間的制約がきついのもあるだろうし。

    2つのエピソードをモザイク状に組み合わせながら進める方法もあっただろうけど、場面転換で混乱するのを避けるためか、まずカナタを除いた第1121小隊メンバーが主に関わっているエピソードを一通りやり、次にカナタが主に関わっているエピソードをやってます。


    世界は衰退しているけど、人は思いをつないで生きていく

    今回の物語を象徴するのは、以下の二人の台詞のように感じられた。
    • 司祭「人は、生きてゆくのです たとえ大事な人と別れて、その時は死ぬほどつらい思いをしても それでも私たちは生きてゆく 生きて行けるのです」
    • リオ「誰かの生み出した偶然が、巡り巡って、他人の人生を大きく変える事はあるのかもしれない それを運命だと言うなら…もしかしたら…」
    この世界、ゆるやかに滅びの道を進んでるようにも思えます。東の国境の町は見えない死神に襲われ、西の国境の外は死の土地ノーマンズランド。軍隊ですら補給も不十分で給料すら満足に払えてないのに、なお戦争を続けていた。
    それでも、人々は過去から未来に、何かをつないでいってる。そして、誰かの偶然が他人の人生を変えたりもする。
    • 第1121小隊は酒の密造という副業を引き継いでいるから、あのゆるい日常を続けられる
    • リオは母の好きだった酒を、第1121小隊で作ってると知った。そのためか、酒の密造に反対しない
    • カナタはイリアに出会ったのがきっかけで軍隊で音楽を習おうと思い、第1121小隊まで来た


    戦わない方がいいなぁ

    戦闘がないとか方向性がわからない云々という意見もいまだにあるようだけど、個人的にはこのまま最後まで「戦争は起こらない。起こっても自分たちとはあまり関係ない。影を抱えつつも日々が過ぎていく」でいいと思ってます。カナタやノエルやクレハが悲壮な顔して戦ってるとかあんまり見たくないし、いろんなバリエーションの日常系が増えてくれるのは個人的には嬉しいし。
    異世界・暗い雰囲気・戦わない軍隊を要素として取り込んだ作品が今後出てくれば「ソ・ラ・ノ・ヲ・トというアニメがあって云々」で説明出来るんで。

    他作品なども見た感じ、どうやら
    • 戦闘に対する感受性が極めて高いアニメファンが、一定数いる
    • 設定や序盤の空気で、作品の全体的な空気や方向性を判断される事が多い
    ようで、そこらへんが6話まで来てなお違和感を持たれがちな理由かな、と思います。
    ただ、主人公が強烈な目的を持っていて戦闘を繰り返す方がおそらくあれこれ言われにくいんだろうけど、そういうのがない日常系がだんだん増えてる印象はありまね。アニメの潮流としては、強い目的意識も戦闘もいらない流れになってる気はする。


    密造酒

    前回クラウスに酒を渡したあたりで「酒作りが副業?」とは思ったけど、「カナタも気づくよな」「隠す事ないんでは?」と思ってました。
    でも、酒の扱いがこっちの世界と似てるようで、カナタに隠してるのも納得。
    のんびりした第1121小隊の日常は、実は危ない橋を渡る事で成り立っているという。

    ただ、カナタが気付かなかったという純真さはともかく、カナタは普通にここでもみそっかす扱いなのでは…。

    しかし、軍隊ですら給料遅配や軍票が当たり前、物資も足りてない、首都にも規模の大きい学校が存在しないという事から、このヘルベチアという国はかなりガタガタな事は見て取れます。
    いや、もしかするとこの世界の全ての国がそうなのか。


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    はなまる幼稚園 5話「はなまるな探偵団/はなまるな初恋」感想

    はなまる幼稚園第5話「はなまるな探偵/はなまるな初恋」感想

    山本先生、杏、つっちーの関係性を一通り描いた事もあってか、Aパートはつっちー、Bパートは小梅の掘り下げ回。山本先生、もしかして台詞なし…というか、出てきてない?

    Aパートはたぶんアニメオリジナル。さつき(つっちーの妹)とのからみでちょっとしたネタがあり、それの元となるエピソードをアニメ用に新たに作ったと思われます。

    Bパートは小梅の初恋。
    この作品の男女の描き方は(萌え作品としては)結構容赦ないところがあって、
    • 「つっちーがほぼ独り占めのハーレム」というわけじゃなく、相当数の女キャラにそれぞれのパートナーがいる
    • 普通の萌え作品だとネタキャラだったり「実は悪い男なんだよ」だったりするいい男は、たいていの場合本当にいい男
    • よく出てくる女キャラの属性や言動が、視聴者のトラウマを呼び覚ましかねない(桜さんとか小梅とか)
    「ひそかに気になっていた相手に彼氏がいるとわかった時のような、何とも言えない気分」を想起させるシチュエーションを、この作品はナチュラルに出してきますね。
    まぁ、ここらへんいじると作風が変わっちゃうんですが…。


    はなまるな探偵団


    街をぶらつくつっちーを尾行する、杏、ひーちゃん、小梅。その3人の後をつける桜さん
    空き時間は基本ゲームをやってるであろうつっちーを、上手に街に誘い出した。確かにこれなら、つっちーの特に予定のない休日を、杏たちがしっかり観察出来る。


    休日の昼下がりに、ヱヴァンゲリヲンのガシャポンをし、ウェイトレスに見とれ、えっちな本を読むつっちー
    小学校近辺を巡回ルートにしてるよりはまだマシですが…。当て所なく街に出た時の何気ない行動から、つっちーの非リア充っぷりが。

    つっちーはどうも胸が大きいのがよっぽど好きなようで(桜さんもそうだし)、そこらへんが悲喜劇になってる。


    ヤクザにポイ捨てを注意され、桜さんが助けに出てくる
    この人たちも結構重要なキャラになっていきます。
    桜さんと組長はこの時知り合った事になってるらしい。まぁ、いつ知り合ったとしてもすぐに仲良くなりそうな印象。


    3人に慰められるつっちー
    桜さんの言う通り、つっちーの私生活はちょっと心配ではあります。
    状況的に、普通なら草野先生か川代先生か彼女たちの友だちあたりと親しくなっていくんでしょう。



    はなまるな初恋

    小梅が好きになった相手は、外交官の子供で金髪碧眼のかっこいい男の子。


    ゆう君を好きになった小梅
    エヴァンゲリオンネタや鋼の錬金術師ネタは、ガイナックスや監督つながりかな。でも、原作ももともとパロがかなり多い作風なんで、あんまり違和感はない。

    小梅の純朴さに比べると杏の将来がちょっと不安になってしまう。


    お礼をうまく出来ない小梅。ゆう君を呼んで告白の言葉を伝える。
    小梅「だ、抱いて!」
    桜さん…。
    女子高生の頃の桜さんが猛プッシュした末にその台詞だったら、あの美術教師もモノに出来るか。しかしますます杏の将来が不安に。

    ゆう君がさわやかすぎる。


    次回予告

    この作品の最終兵器3つのうち2つを連続投入。山本先生とさつきが活躍するお話。これはまた、強力なテコ入れだなぁ。

    • 山本先生の水着姿
    • つっちーの妹の土田さつき登場
    4本立てだけど、実質はプール編と妹編に分かれるかと。なお、原作本連載はもともとプール回から始まったはず。

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    映画「涼宮ハルヒの消失」感想 出来が良すぎて泣いた

    映画「涼宮ハルヒの消失」感想

    涼宮ハルヒの消失、2/7(日)に見てきました。
    結論を言うとすごくいいです。特に、長門が可愛い。消失長門も、元に戻った長門も。

    涼宮ハルヒの消失 公式サイト

    涼宮ハルヒシリーズ中でも特に評価が高い『涼宮ハルヒの消失』を、アニメ向きに多少調整しつつほぼ原作のままに再現。京都アニメーションの映像表現とあわせて、非常に完成度の高い映画になってます。約2時間40分(163分)だけど、長いとは全然感じなかった。
    京アニはもともと高品質な萌えアニメの制作が売りだけど、消失はさらに高密に。阪急の甲陽線~西宮北高校あたりを相当しっかり描いてます。音楽もいい雰囲気のものを要所に使っている。

    キョンは元の「騒がしくも楽しい非日常」を選んだけど、正直、消失長門と二人静かに文芸部の活動を続けるのもよかった気が。
    でも、改変された世界から脱出する方法が用意されキョンがハルヒを大急ぎで探した時点で、すでに答えは出てたんでしょう。いや、3年前の七夕の事を思えば、全て「既定事項」だったのか。長門にとってはちょっと切ない話ですが…。

    ただ、キョンは今まで何度も長門に助けてもらいつつも彼女をどこかぞんざいに扱ってきた雰囲気があったけど、今回で「長門の事を気にかけ、守ろう」と考えるようになったわけで、かなりの進歩だと思います。
    BD全28話+激奏+弦奏+特典多数



    割と普通な客層

    グッズはパンフレット以外ほぼ全部売り切れ。あと、記念品でメモパッドもらえました。席は真ん中あたりを予約。
    客の男女比は7:3ぐらい? だけど、マクロスFに比べると客層がかなり広い印象。50代ぐらいに見える人もいるし、中学生ぐらいの女数人連れや親子連れも普通にいましたね。見るからにその筋という雰囲気の人は少ない。

    なお、リピーターキャンペーンをやっていて、2/27以降にチケット半券を2枚持って行くと、フィルムブックマークがもらえます(※2枚のうち少なくとも1枚は2/27以降のものに限る)。
    (2010/02/11追記)2/6-2/7の土日興行収入は約8900万円。マクロスFより多いです。


    物語がいったん収束し、新たな段階に

    さまざまな伏線がいったん『涼宮ハルヒの消失』で収束。「ハルヒのいない世界」として、一つの形をなした長編となってます。
    そして、キョンが本心を自覚しSOS団への関わり方を変えていくきっかけにもなっている。
    次の大きな収束と変化は『涼宮ハルヒの分裂/涼宮ハルヒの驚愕』だと思ってますが、驚愕が発売延期になって早くも3年近く…

    涼宮ハルヒの物語は、基本「あるはずないんだけど、あったらいいな」という非日常を描いてます。類似作に比べても、この「あったらいいな」のバランスがかなりうまく取れてる印象。作者は濃いオタじゃなさそうなんで、昨今流行の「ネタに困ったらヲタネタやパロでウケを狙う」のも少なめ。

    現実の高校には宇宙人も未来人も超能力者もおらず、多少のドラマはあるとしても大抵の人は淡々と日々をすごし淡々と卒業する…つまり、「ハルヒが消失した世界」に近い。
    1. 高校入学以来キョンを悩ませ続けてきたはずの「涼宮ハルヒ」が突然いなくなり、平凡な日常が続く平凡な世界に放り出された
    2. そうなってみて初めて、キョンはハルヒという存在の大切さや、SOS団での非日常を楽しんでいた自分に気づいた
    というわけ。


    基本設定と笹の葉ラプソディは知ってる方がよい

    アニメ1期(特に、時系列順の序盤1話~6話。ハルヒ登場~ハルヒが世界を再構築しようとするまで)+笹の葉ラプソディを見ていれば、この映画はほぼわかります。原作で言えば、1巻『涼宮ハルヒの憂鬱』と、3巻『涼宮ハルヒの退屈』に収録されてる「笹の葉ラプソディ」。

    もっとも、「ハルヒって誰?」という人はあまり見に行かないだろうし、アニメ本編未視聴or原作未読or消失のあらすじを全然知らない、という人も少なくなってるとは思います。

    なお、映画は一般的に「その作品を全然知らない人でも、パンフレットを読めば基本設定はわかる」ようになっていて、涼宮ハルヒも一応そうなってます。でも、時間移動はもともとわかりにくい要素だし何度も行き来しているので、そこらへんで混乱しそう。


    アニメ向きに多少改変

    キョンの長々としたひとりごとは、やはりそれなりにカット。一方、
    • 谷口がやたら元気そうにしてる→翌日一転して風邪気味に
    • 室内での会話を屋外にする
    • キョンの自問自答に、きちんと動くイメージ映像をつける
    など、アニメ向きに調整。


    劇場でよかったと思う

    30分のテレビアニメは本編が実質21分ぐらいなので、『涼宮ハルヒの消失』の2時間40分は7話分ちょっとぐらいの長さ。原作1巻の『涼宮ハルヒの憂鬱』が6話構成だった事を思うと、かなり長い。

    でも、いざ見てみれば映画で正解です。テレビアニメの制約を受けずに済んでるので。
    テレビで『涼宮ハルヒの溜息』を見た人は、妙なぶつ切り感を感じたかと思います。あれは「原作を55ページごとに区切ってアニメ化」という試みをやっていたため。
    ラノベは21分きっかりにまとまるよう書かれているわけじゃないし、テレビは予算や時間もかなり限られており、放送は3ヶ月(12話~14話程度)が1単位になってる。消失をテレビアニメにした場合、4話~5話構成で駆け足になった可能性が高い。

    もちろんテレビ放送の方が作品の認知度は上げやすいだろうし、熱烈なファンの錬成、シリーズ化による人気の持続、グッズ展開などもしやすそうなわけですが。でも、「堅いファンがついてる有力作は、人気エピソードを少数の映画館で上映」というのは、今後も結構ありそう。

    テレビアニメの話数構成にもう少し自由度があれば、笹の葉2話+エンドレスエイト3話+溜息4~5話、ぐらいを放送した後で消失映画が出来たのかも。
    結果論だけどそのようにして、余った話数はらき☆すた特別編をやった方がよかった気が。


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    ソ・ラ・ノ・ヲ・ト 5話「山踏ミ・世界ノ果テ」感想

    ソラノヲト第5話「山踏ミ・世界ノ果テ」感想

    (2010/02/13 クレハがクラウスに酒を渡すシーン、1つ目の監視装置を見つけるシーンあたりを修正)

    季節はすでに夏。
    ピクニックとの事だけど、これ多分、監視装置の定期チェックにあわせた第1121小隊の伝統行事みたいなもんですよね。
    過去作にたとえれば、けいおんやストライクウィッチーズよりARIAにかなり近い(雰囲気はかなり暗いけど)。

    しかし、特徴と言える「キャラや世界にまとわりつく陰」よりも萌え要素を押し出した今回みたいな話の方が、見ていて安心出来る気が。さて、ARIAみたいにずっと日常が続くのか、それとも普通のアニメみたいに中盤以降は鬱展開なのか…。

    また、この部隊は何らかの理由で昔から若い女性兵だけで構成されてるのはほぼ確実。メタで本質的な理由は若い男性兵だけまたは男女混合だと、別系統の視聴者向けの作品になるってのがあるけど。


    テンプレ的だけど、結構テンプレを外しているキャラ

    ソ・ラ・ノ・ヲ・トはキャラ作りのお約束を押さえつつ、意図的にお約束にならないようにしてる感はありますね。序盤からの描写でクレハは百合キャラだと思い込んでたけど、まさかおじさん好きだとは。

    ただ、「女にしか興味がない」といういわゆる百合属性じゃなくて、「頼れそうな人・尊敬出来る人が好き」という事なら、むしろその方が自然かも。


    地図と地形

    アニメ作品の設定でどこに注目するかはその人の趣向によってぜんぜん違ってて、たとえば軍設定は割と注目してる人が多い要素かと思います。後は楽器とか。自分は星の位置や月の満ち欠け、街の風景や地形とかに結構注目してる、と思う。

    アニメは真面目に作ろうとすればするほど細部で破綻を起こしやすくなるので、「背景はべた塗りや非現実的なイメージ処理」「全体設定は適当」みたいなのを最初から打ち出した方がやりやすそう。「これは演出です」で済ませられるし。
    それはおいて、さすがにちょっと突っ込みを。

    ノエルの地図
    出発地点の石の鳥居(?)は地図の右の方。その少し左が1つ目の監視装置らしい。
    • 地形と地図が違う……丘~ゆるい山地の中に台地が点在する面白そうな地形だけど、地図は普通の山地
    • 川が地形と合ってない……水の流れが谷筋に沿ってないし、水が重力に逆らって流れているように見える。実は人工的な水路なのか、最近の地殻変動による地割れですごく深い谷になってる場所があるのか…
    風景も結構特徴的ですね。
    街の人が牧畜をやってるか、土地がものすごくやせてるか、標高や緯度が案外高いか。


    本編前半


    タケミカヅチで訓練していると、クラウス少佐が来た
    タケミカヅチを使うかどうかはともかく、後の話からすると戦車での戦闘は普通にあり得るらしい。ただ、通信がラッパな事などから通信機器はかなり遅れてそう。


    司令部からの命令と手紙が来た
    軍服が半そで半ズボンに。

    文化は相変わらず和洋混合で、フィリシアはサインで受け取り、カナタは印鑑で受け取ってる。そして、フィリシアの手招きは和式。まぁ、アニメで洋式の手招き(手のひらを上に向けてちょいちょいとするあれ)をやると挑発的に見えるから、仕方ないのか。
    ノエルが下手なうそをつく時、さりげなく目をそらしてますね。

    クレハに手紙が来てないことから、クレハが案外いろいろとぼっちらしいとわかってきた。


    クレハはクラウス少佐のところに酒を持っていく
    14歳と51歳か…。惚れてる方が個人的には面白い展開になりそうだけど、普通に憧れって事かな? クレハって「父親(両親)がいなかった」とかありそう。
    メタ視点で言うと、ここでクラウスが一人で整備してるといろいろ都合がいいです。
    • クレハと一時的に二人きりになれる
    • 「一人で機械をいじる」「酒をトランクに入れる」「タバコを吸う」といった、クレハが好みそうな仕草を自然に出せる
    機械類の扱いはノエルの方が得意だろうけど、ノエルが整備魔だとかバイクが不調でノエルに相談したならともかく、自分のバイクの点検を他人にまかせる…というのは、クレハが憧れるに足りない気がする。まあ、ノエル「手伝おうか?」クラウス「いや、いい」ぐらいはあってもよかったかも。

    そういや前回、出荷とか言ってたけど出荷したんだろうか。出荷するのはこの酒かと思ったけど、これならカナタに隠す必要もないだろうし。

    1話でもそうだったけどやっぱり少佐は老眼らしく、かなり目を離さないと文字が読めないらしい。

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    はなまる幼稚園 4話「はなまるなデート/はなまるなお手伝い」感想

    はなまる幼稚園第4話「はなまるなデート/はなまるなお手伝い」感想


    人の想いが神を作り出したなら、山本先生は文字通り「女神」と呼ぶにふさわしい。
    山本先生
    山本先生
    現実世界に山本先生がいないとか…自分が知らないだけで、どこかにいるんだろうか。

    ともかく、山本先生がようやく本気出し始めた。
    Aパートは杏とつっちーの恋愛(?)、Bパートは前回に続いて杏、山本先生、つっちーの三角関係のお話。といっても作風的に泥沼展開になったりはせず、恋愛面でのライバルなのを除くと杏と山本先生は仲がいいわけですが。


    恋愛の妄想

    • ある日、空から可愛い女の子が降ってきて同棲
    • ある日、落とした自作ポエムをイケメンに拾われ、親しくなる
    うる星やつら 小さな恋のものがたり
    「いつか理想の人が現れてくれる」という妄想、割とよくありますよね。女の子が降ってくる落ち物は、例に出てきたうる星やつらがそうだし、最近だととある魔術の禁書目録がまさにそれ。

    ま、現実は厳しいものですが。何もしないよりは何かした方がいいのは確かですが。
    三次元はともかくネットならポエムや小説を簡単に撒けるし、可愛い女の子やイケメンと仲良く……なった人いるのかなぁ。


    桜先輩

    エンディングは杏の母親のお話。いい話をやってるはずなんだけど、見ていてちょっと心がざわつく。
    桜先輩
    桜さん
    「幼なじみの憧れの先輩が、高校で美術教師に惚れて猛アタック。在学中に妊娠し、中退して旦那と一緒に渡米」とか、つっちーは実際のところ心穏やかじゃなかっただろうなぁ。
    教師と生徒の恋愛は普通は障害だらけのテーマだけど、実は回りが祝福すれば何も問題ないんですよね。
    その娘が幼稚園に来てつっちーを好きになるとか、何だか運命的ではあります。
    つっちーは胸の大きい女の子が好きだし杏は母親によく似てるので、案外10数年後の杏はつっちー的に理想のタイプになるかも。アニメ最終話で、高校生になった杏とか出てきそう…。


    はなまるなデート


    夢のような恋愛をプロデュースすべく計画を練る。


    自由時間にデート。喫茶店に行ったりドライブしたり一緒に星空を眺めたり
    杏がネタを持ち込んで、ひーちゃんがアイデアを練り、杏をひーちゃんと小梅がサポート…という体制が出来上がってますね。ひーちゃんが実にうまく立ちまわってくれてる。

    原作ではつっちーが結構冷静なツッコミをするけど、雰囲気をぶち壊すせいかアニメではカット。しかし、つっちーは幼稚園児相手とは言え、牛乳を全部飲んだりドラクエ7のお願いをしたりと、気づかいが足りないな…。

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    黒執事II情報のとりあえずのまとめ

    すぐに追加情報が出てきそうだけど、黒執事2の情報をとりあえず簡単にまとめ。

    黒執事公式サイト
    クロード&アロイス
    クロード・フォースタス/アロイス・トランシー
    • 2010年7月放送
    • トランシー家というのがある
    • 新執事クロード・フォースタスのCVは櫻井孝宏さん。金髪+緑眼+眼鏡
    • 新主人アロイス・トランシーのCVは水樹奈々さん
    • クロードの決め台詞は「私は、あなたを『飽くまで』貪りたい」
    • クロードが「イエス、ユアハイネス」と言う
    • セバスチャン他、1期キャラの登場は未定

    もしこの2人が本当に主役だったら、世界観だけ共通な別作品と言った方がいいのかな。
    自分、黒執事はセバスチャンのキャラ+セバスとシエルの関係性が求心力になってると思ってるんだけど。

    原作ストックがないのにギアスマクロス枠で2クール放送したって事は、製作は黒執事がある程度売れると見込んでいたと思われます。なので、1期で主要キャラを退場させて続きを作るのが難しい展開にしたのは、今でも謎ですね。超電磁砲みたいに原作にないエピを大幅増量する作りでよかったのに(引き伸ばしとか言われるだろうけど)。

    ただ、いろんな意見を見る限り、今はアニメ制作でもキャラが重要な事はある程度認識されてるみたいです。作品作りにどこまで反映出来てるかは別として。なので、セバスとシエルを切り捨てるとはちょっと考えづらい。

    となると、これは例の白執事的なもので、1期キャラは普通に出てくるという可能性がむしろ高そう。まあ何にせよ、今後の情報待ちですか。もうちょっと情報を出してほしいなぁ…。
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