ChatGPTについてブログ記事を書こうと思います。アドバイスしてください。
ChatGPT
ChatGPTは、自然言語処理タスクのためのトランスフォーマー・ベースのモデルで、大量のテキストデータを学習しています。
ブログ記事を書く際には、ChatGPTの特徴や使用方法について説明し、実際に使用した例や、改良の余地などについても触れることが有益でしょう。また、ChatGPTが扱えるタスクや利用可能な言語についても説明することで、記事の内容を充実させることができます。
Reading Monkey
ChatGPTの特徴を5歳の子供にも分かるように説明してください
ChatGPT
ChatGPTは、大量の文章を読んで、人間のように文章を書くことができるコンピュータープログラムです。 例えば、あなたが「私は犬が好きだ」と言ったら、ChatGPTは「なぜ犬が好きなの?」と質問したり、「私も犬が大好きです」と答えたりすることができます。それがChatGPTの特徴です。
Reading Monkey
私は大学生です。ChatGPTは何に使うことが出来ますか。
ChatGPT
ChatGPTは自然言語処理タスクに使用することができます。
具体的には、以下のようなタスクがあります。
文章生成: ChatGPTを使用することで、人工的に文章を生成することができます。例えば、新聞の見出しや話題の記事を自動生成することができます。
文章の要約: ChatGPTを使用することで、長い文章から重要な部分を抽出して要約することができます。
質問応答: ChatGPTを使用することで、質問に対して自然な回答を生成することができます。
チャットボット: ChatGPTを使用することで、人工知能チャットボットを構築することができます。
文章の自動翻訳: ChatGPTを使用することで、自動翻訳が可能です。
それらタスクを実現するために、大量のテキストデータを学習させることが必要で、それがChatGPTの特徴です。
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私は大学生です。ChatGPTはレポートを書くのに活用できますか?
ChatGPT
ChatGPTは自然言語処理タスクに使用することができますが、レポートを書くためだけでは使用することはできません。
ChatGPTは大量のテキストデータを学習しているため、文章を生成することができますが、それは人工的な文章になります。また、ChatGPTは自分自身の知識を持っていないため、特定の分野についての文章を生成することはできません。
しかし、ChatGPTを使用することで、文章の要約や、質問応答などのタスクに役立つことはあるかもしれません。
大学生がレポートを書く際には、自分自身の知識と理解をもとに文章を書くことが重要で、ChatGPTを使用することはあくまで補助的な手段と考えることが望ましいです。
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分かりました。自分の力でレポートを書くので、その手助けをしてください。まずレポートはどんな構成で書けばいいでしょうか?
ChatGPT
レポートの構成は様々ですが、一般的には以下のような構成になります。
アブストラクト: レポートの概要を簡潔にまとめる部分。
はじめに: レポートの目的や研究の背景、研究の方法などを説明する部分。
研究内容: 研究の詳細を説明する部分。ここでは、データや実験方法、結果などを述べる。
結論: 研究の結果をまとめる部分。また、今後の研究の方向性を示す。
参考文献: 使用した文献などを記載する部分。
附属資料: 図表、写真、表などを記載する部分。
これらは一般的な構成になりますが、研究テーマによっては、構成が異なることもあります。また、各部分の詳細については、指導教員や指定されたフォーマットに従って記述することをおすすめします。
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メディア・スタディーズの授業で、フェイクニュースをテーマにレポートを書くつもりです。やるべきことを箇条書きにしてください。
ChatGPT
フェイクニュースとは何かを明確に定義し、その特徴や影響について調べる。
フェイクニュースが生まれる背景や、どのような要因があるかを分析する。
フェイクニュースが問題となっている現状や、それがもたらす影響を調べる。
フェイクニュースの拡散を防ぐために、政府やメディア、個人が取るべき対策について調べる。
自分自身がフェイクニュースかどうかを判断する方法についても提示する。
参考文献を豊富に引用し、自分の研究の中で使用した方法やデータについても明確に述べる。
研究の結論を述べ、今後の研究の方向性を示す。
Reading Monkey
フェイクニュースとは何か、説明してください。
ChatGPT
フェイクニュースとは、偽の情報や虚偽の記事を偽の出所として報じることを言います。これはインターネットの普及やSNSの影響により、簡単に作成・拡散されるようになったため、近年注目を集めています。
フェイクニュースは、真実性のない情報を真実だと信じ、それに基づいて意思決定をすることで、政治的な混乱や社会的な不安を引き起こすことがあります。また、フェイクニュースは、社会の信頼性や倫理観を損なうことがあります。
フェイクニュースは、報道の自由やジャーナリズムに対する批判も呼び起こしています。
現実には色々な形態を取り、政治的な目的や利益を追求するために偽の情報を拡散する場合もあるため、個人の辨別力も求められます。
Reading Monkey
フェイクニュースが生まれる背景には、どんなものが考えられますか?
ChatGPT
フェイクニュースが生まれる背景には、様々な要因が考えられます。以下に一部を紹介します。
情報操作: 政治やビジネスなどの利益を追求するために、偽の情報を拡散することで、特定のメッセージを浸透させることができる。
無断転載:インターネット上で公開されている情報を、報道機関や個人が無断で転載し、自分の出所に偽装することでフェイクニュースを作成することができる。
わかりにくい情報: 情報の源や真偽を判断するのが難しい、あるいは複雑な情報を扱うことで、誤った情報を拡散することができる。
アルゴリズムによる情報の選別: SNSなどでは、アルゴリズムによって情報が選ばれ、特定のグループに向けられることがあり、それが偏った情報を流す原因にもなる。
人々の欲求に応えるため: 人々が望むような情報を提供するために、偽の情報を拡散することがある。
これらの要因は、互いに関連しあっていることが多く、複数の要因が重なってフェイクニュースが生まれることもあります。また、現代においては、SNSやインターネットの普及により、情報が簡単に拡散されるため、フェイクニュースが生まれる環境も変化しています。
Reading Monkey
フェイクニュースは、現在、どのような問題になっているのでしょうか? どのような影響があるのか、教えて下さい。
ChatGPT
フェイクニュースは、近年、様々な問題になっています。以下に一部を紹介します。
情報の正確性: フェイクニュースは、真実性のない情報を拡散するため、真実を知ることができなくなることがあります。これは、個人や社会全体にとって重要な影響を及ぼします。
政治的な混乱: フェイクニュースは、政治的な混乱を引き起こすことがあります。特に選挙期間中や重要な政治的な出来事が起きた際には、偽の情報が拡散されることがあり、選挙結果に影響を与えることがあります。
信頼性の損ない: フェイクニュースは、報道機関やジャーナリズムに対する信頼性を損なうことがあります。これは、ジャーナリズムに対する信頼性を損なうことがあり、真実を伝えることができなくなることがあります。
社会的な不安: フェイクニュースは、社会的な不安を引き起こすことがあります。特に、災害や事件などに関連した報道においては、不安を引き起こし、社会の安定に悪影響を与えることがあります。
個人の辨別力の低下: フェイクニュースは、個人の辨別力を低下させることがあります。偽の情報を信じることで、正しい判断をすることができなくなり、間違った意思決定をすることがあります。
これらは、フェイクニュースがもたらす一部の影響です。政治、経済、社会、個人の面で問題になっていることが多く、現代社会においては、フェイクニュースの問題は重要な課題の一つです。
Reading Monkey
フェイクニュースの拡散を防ぐために、政府やメディア、個人が取るべき対策について、それぞれに箇条書きしてください
ChatGPT
政府:
法的な手段を講じることで、フェイクニュースの拡散を制限する。例えば、偽の情報を拡散する者に対して罰金や刑事処分を科すことができる。
正しい情報を提供することで、フェイクニュースを正しい情報で覆すことができる。
教育活動を展開し、個人が正しい情報と偽の情報を判断する能力を養うことができる。
メディア:
正確な情報を提供することで、偽の情報を正しい情報で覆すことができる。
報道の規制を厳格に適用し、フェイクニュースの拡散を防ぐことができる。
個人が正しい情報と偽の情報を判断するための情報を提供することができる。
個人:
情報の源を確認することで、偽の情報かどうかを判断することができる。
情報を確認するためのツールを使用することで、情報の正確性を確認することができる。
正しい情報を伝えることで、偽の情報の拡散を防ぐことができる。
教育を受け、偽の情報を見分ける能力を養うことができる。
個人の判断力を養うことで、自分自身が偽の情報を流さないようにすることができる。
これらは一例ですが、政府やメディア、個人が取るべき対策は多岐にわたります。政府やメディアは法的手段を講じることでフェイクニュースを防ぐことができます。しかし、個人も自分自身が正しい情報を伝え、偽の情報を見分ける能力を養うことが重要です。
Reading Monkey
今まで説明してもらったことを要約してください。
ChatGPT
フェイクニュースとは、偽の情報や虚偽の記事を偽の出所として報じることを指し、近年注目を集めている。その生まれる背景には、政治やビジネスなどの利益を追求するための情報操作、インターネット上で公開されている情報を無断転載し、自分の出所に偽装することでフェイクニュースを作成することができる、わかりにくい情報、アルゴリズムによる情報の選別、人々の欲求に応えるためなどが考えられる。
そして、フェイクニュースは、真実性のない情報を真実だと信じ、それに基づいて意思決定をすることで、政治的な混乱や社会的な不安を引き起こすことがあり、信頼性や倫理観を損なうことがあります。
そこで政府やメディア、個人が取るべき対策としては、法的な手段を講じることでフェイクニュースの拡散を制限すること、正しい情報を提供することで偽の情報を覆すこと、教育活動を通じて個人が正しい情報と偽の情報を判断する能力を養うこと、報道の規制を厳格に適用し、情報の源を確認すること、正確な情報を伝えること、自分自身の判断力を養うことなどが考えられます。
これらの対策を講じることで、フェイクニュースの問題を解決することができるでしょう。
Reading Monkey
今まで説明してもらったことをレポートにするとして、レポートのタイトルを考えてください。候補を5つ挙げてください。日本語でお願いします。
ChatGPT
"フェイクニュースの成長とその社会への影響"
"誤った情報の拡散を防ぐための戦略と解決策"
"フェイクニュースとその影響における政治と民主主義"
"デジタル時代を生き抜くために:フェイクニュースを見分け、避ける方法"
"メディア、政府、個人が果たす役割:フェイクニュースに対する戦い"
Reading Monkey
"メディア、政府、個人が果たす役割:フェイクニュースに対する戦い"をタイトルにしようと思います。レポートの書き出しはどうすればいいか、候補を3つ挙げてください。
ChatGPT
"フェイクニュースは、近年、様々な問題になっています。本レポートでは、フェイクニュースがもたらす影響について述べ、メディア、政府、個人が果たす役割を考察します。"
"本レポートでは、フェイクニュースとは何か、その生まれる背景にはどのようなものがあるのか、そして、現代社会においてフェイクニュースがもたらす問題について検討します。さらに、メディア、政府、個人が果たす役割について考察し、フェイクニュースの拡散を防ぐための対策を提案します。"
"フェイクニュースの問題は、近年、深刻なものになってきています。本レポートでは、その背景や影響について分析し、メディア、政府、個人がそれぞれ果たす役割について考察します。さらに、フェイクニュースの拡散を防ぐための対策を提案し、未来における取り組みについて検討します。"
Reading Monkey
「フェイクニュースの問題は、近年、深刻なものになってきている。本レポートの目的は、その背景や影響について分析し、メディア、政府、個人がそれぞれ果たす役割について考察し、さらに、フェイクニュースの拡散を防ぐための対策を提案し、未来における取り組みについて検討することである。」 同じ文体で、この続きを書いてください。
ChatGPT
本レポートでは、まずフェイクニュースの定義や生まれる背景について述べます。そして、現代社会においてフェイクニュースがもたらす問題を分析します。それから、メディア、政府、個人が果たす役割について考察し、それぞれがフェイクニュースに対してどのような対策を取っているかについて詳細に説明します。最後に、フェイクニュースの拡散を防ぐための対策を提案し、未来における取り組みについて検討します。
Reading Monkey
このレポートの章立てはどうなりますか?日本語でお願いします。
ChatGPT
序論:フェイクニュースとは何か、その背景
現代社会におけるフェイクニュースの問題
メディア、政府、個人が果たす役割:フェイクニュースに対する戦い
フェイクニュースの拡散を防ぐための戦略と解決策
結論と将来についての考察
このような章立てにすることで、読者に本題についての深刻さ、背景、問題点、対策、未来についての考察を明確に伝えることができます。また、章ごとに明確なテーマを持つことで、読者が理解しやすくなり、読みやすいレポートになると思います。
Reading Monkey
「結論と将来についての考察」の章は何を書くべきですか?
ChatGPT
「結論と将来についての考察」の章では、以下のような内容を書くことができます。
本レポートの主要な結論をまとめる。
本レポートで議論した問題に対する最も効果的な解決策を示す。
フェイクニュースに対する対策について、今後の研究・取り組みについて提案する。
この研究から得られた知見が社会にどのような貢献をするかについて考察する。
この章では、本レポートの要約と結論を述べることで、読者に本レポートの主要な洞察を提供することができます。また、未来における取り組みについて提案することで、読者に社会問題を解決するために役立つアイデアを提供することができます。
Reading Monkey
今回のレポートで、未来における取り組みについて提案とは、何を提案すればいいですか? 候補を5つ挙げてください。
ChatGPT
フェイクニュースに対する対策を含むメディアリテラシー教育を普及させる
フェイクニュースの拡散を防ぐために、インターネットサービスプロバイダーやSNSなどが取るべき対策の強化
政府や地方自治体によるフェイクニュースに対する対策の強化
フェイクニュースに対する対策を盛り込んだジャーナリズム教育の普及
AIを使った自動的なフェイクニュース検出システムの開発や普及
以上のような提案は、将来においてフェイクニュース問題を解決するために有効な手段となると考えられます。現代においてインターネットが普及し、SNSが広まっているため、それらを活用した対策が有効であることが期待されます。また、ジャーナリズムや教育の分野でも、フェイクニュースに対する対策を取り入れることで、将来において問題を解決するための人材を育成することができます。
(注意事項)
ChatGPTがあげる「参考文献」は基本的に、ChatGPTが生成した「ありそうで実在しない」文献である。
たとえば下記のリストの1つめだが、"The Oxford Handbook of Digital Technology and Society"や"The Oxford Handbook of Digital Media Sociology"という文献は存在するが、"The Oxford Handbook of the Digital Media and Society"という文献は存在しない。
Reading Monkey
それではフェイクニュースについての参考文献を教えて下さい。
ChatGPT
フェイクニュースに関する参考文献として、以下のようなものが挙げられます。
1. "The Oxford Handbook of the Digital Media and Society" edited by Robert McChesney, John C. Nerone, and Kaisa Henttonen
2. "The Rise of Post-Truth Politics: How We Lost the Fact War" by Dr. Sam Levinson
3. "Post-Truth: How Bullshit Conquered the World" by James Ball
4. "The Truth About Fake News" by Mark Dunford
5. "Bad News: What the Headlines Don't Tell Us" by Mark Dunford
6. "The Death of Expertise: The Campaign Against Established Knowledge and Why it Matters" by Tom Nichols
上記の文献は、フェイクニュースに関する問題点や対策、それが社会に与える影響について深く論じられています。また、現代におけるジャーナリズムやメディアのあり方についても考察されており、フェイクニュースに対する一般的な認識を深めるのに有用な参考文献です。
この欠点を補う方法はいくつかある。
1.WebChatGPT https://github.com/qunash/chatgpt-advanced/
ChatGPTのウェブアプリにウェブアクセス機能を追加するChromeの機能拡張。
入力をまずウェブ検索して、その結果をChatGPTに渡している。
参照したウェブへの注釈付き文章をChatGPTがまとめて出力する。
2.Perplexity https://perplexity.ai
ウェブを検索した結果を、出典注つきの説明にまとめてくれる。
(例)https://www.perplexity.ai/?uuid=fa3e5dc7-438c-4b9d-bb5d-d54aa2da2f95
3.ConsensusNLP https://consensus.app/search/
質問を入れると、その当否に関わるFindingsをいろんな論文から集めてくれる。
(例) https://consensus.app/results/?q=Is%20fake%20news%20detection%20effective%3F
4.Elicit https://elicit.org
リサーチ・クエスチョンから関連する論文を探してくれる
キーワードからリサーチ・クエスチョンの候補を提案してもくれる
集めた論文の内容をまとめてもくれる。
https://elicit.org/search?q=Is+fake+news+detection+effective%3F&token=01GPQ17VASNAP8D7AWCJJG24KR
時間がない人のための要約
1.フォーマットを細分化して、〈ここでは何を書くべきか〉を示すフレームを作っていく
2.フレームごとに、このトピックについて書けることを、順不同/思いつくだけ止まらずに書く(フレーム内で殴り書き)
3.2のなぐり書きを読み返し重要そうなところに下線を引き、下線部を一文にまとめる。
4.殴り書きできない(足りない)フレームについては、要調査、要発想のタグをつけておいて、まとめて処理する
(クリックで拡大)
〈書きべきこと〉と〈書けること〉
文章を書くには、正反対の方法が二つある。
一つは書くべきこと(NTW: need to write)を先に定めるアプローチである。
何を書くべきかを細部に至るまで決めることができれば、究極には、文章を書くことは穴埋め作業に還元される。
そこまでいくのは現実的には無理でも、多くの文章には、どんな順序で何を書けばいいかを示す大まかなフォーマットならば存在する。
通常は、既存のフォーマットが与える大まかな枠組みからはじめて、これを細分化することでトップダウン的に〈どんな順序で何を書くべきか〉というアウトラインを決めていく。
もう一つは、とにかく書けること(ATW: able to write)からどんどん書いていき、調整は後で考えるやり方。
これは、書けなくなる要因である自己規制を振り払うために役立つ。
このブログでも、時間を決めて、その間は止まらず書き続けることノン・ストップ・ライティングやレヴィ=ストロースの執筆法を紹介したことがある。
しかし、どちらの方法にも限界がある。
書くべきことを先に定めるアプローチの場合、よほど簡単な文章でもない限り、アウトラインを細分化する作業はいつしか行き詰まる。
我々は、書こうとしている文章を、最初から完全に把握している訳ではない(しているなら、そもそも書き方に悩むこともなく、すらすら最後まで書き切ることだろう)。
ほとんど同じことだが、書くべきことが明らかになったとしても、私がそれを書くことができるとは限らない。
逆に、書けることから書いていくやり方にも、いくつか問題がある。
ひとつは、何でもありで書き出すと、あとでまとめるのが大変なことである。
さらにこちらの方が重要だが、「何でもいいから書け」と言われても、大抵の人はそんなには書けないことである。
ガイドとして〈何を書くべきか〉や「お題」があった方が、むしろ書きやすい場合がある。
では、どうすればいいか?
すぐに思いつくのは(そして誰もがやっているのが)、〈書きべきこと〉からはじめるアプローチと、〈書けること〉をとにかく書き出すアプローチを、組み合わせることである。
人それぞれに、様々な組み合わせ方が考えられる。
以下は、読書猿の中の人が現在用いている〈組み合わせ〉である。
1.〈書くべきこと〉を示すフレームを用意する
フォーマットを細分化することでアウトラインをつくるのは同じである。
(1)全体構成に使える文章の型紙として、できるなら最初にフォーマットから始める。
・手紙文や報告書のように、あらかじめ用意されている場合はそれを用いる。
・何らかの発想法や思考整理法で構成案を手に入れている場合はそれを用いる。
※ 誰に指示された訳でも依頼された場合でもない場合、あなたの〈書くべきこと〉とは自分の〈書きたいこと〉である。
書きたいことのジャンルが判明している場合は、フォーマットを発見できる可能性があるが、それ以前のなんとも表現しようもない段階にある場合は、フレーム無しのノン・ストップ・ライティング(時間を決めて、その間は止まらず何でもいいから書き続ける)をおすすめする。
(2)フォーマットをできるだけ細分化する
この場合も、できるならパターンを用いる。
主張文なら、クレーム、データ、ワラントといった3要素が使える。
データの列挙なら、時系列順に分解したり、空間的に順序付けする。
こうしたパターンが何も思いつかない場合やどんな分割パターンを使えばいいか不明な場合は、項目をとにかく二分割することを繰り返す〈サクランボ分割〉を使うといい。分けてみることで、内部構造が見えてきて、細分化の方向が分かることがある。
2.フレームごとに〈書けること〉を順不同で殴り書きする
アウトラインをできるだけ細分化し、行き詰まったら、そこで殴り書きに移行する。
アウトラインの最下層は、何を書くべきかを示すフレーム(枠)であると考えて、その枠内で/書くべきことについて、思いつく限り書き出す。
(1)書けるところから書く
フレームをどこから埋めるかは、こだわらなくてよい。
埋めやすいところから取りかかる。書きにくそうなところは後回しでよい。
埋めていくうちに理解が進んでいく。
ジグソーパズルのように他のピースが埋まると、分かることもある。
後述のように、埋められない部分が分かるのも、進歩である。
(2)〈書くべきこと〉について殴り書く
〈書くべきこと〉について思いつくことを、単語・フレーズでいいので、止まらず書き出す。
文章が出てきたらそれも書き留める。
順不同でOK。重複してもかまわない。
(3)手が止まったら、書き殴りを読み返して、重要そうに思えるところや気になるところに下線を引いておく
(4)殴り書きを、(a)まとめるもの、(b)フレーム外に追い出すもの、(b)ゴミ箱行き、の三つに分類する。
(a)まとめるもの
下線を引いたものをいくつかに分けて、それぞれを、つなぎ合わせて一つの文にしてみる。あるいは、それぞれに小見出しを付ける。
(b)枠外項目に集めるもの
下線を引いたが、今のフレーム内に収まらないもの、「居るべき場所はここじゃない」と
感じるもの、しかし捨てるのが惜しいものがこれにあたる。
これらも、できればいくつかに分けて、それぞれを一文化して、枠外に出す。
これがアウトラインの組み替えのきっかけになる。
枠の中で殴り書くことで、枠を超えるものかどうか分かりやすくなる。
(c)ゴミ箱項目に捨てるもの
惜しくない殴り書きもすぐに消さずゴミ箱項目に集めておく。
後で何かのきっかけになるかもしれない。
3.書くべきことと書き得ることのギャップを浮かび上がらせる
殴り書きでフレームを充填することができない部分は必ず出てくる。
フレームのおかげで問題は局地化されているので、そこだけ対策すればいい。
「知らないから書けない」のであれば、調査が必要である。そのフレームには「?」マークをつけておく。
「誰もやってない新しいものが必要」であれば、発想が必要である。そのフレームには「!」マークをつけておく。
調査と発想のどちらが必要か分からない場合もある。その場合は「!?」マークをつけておく。
埋めることができなかったフレームすべてに、要調査/要発想マークが付け終わったらまとめて処理する。要調査マークの項目については調査/調べものし、要発想マークの項目について発想法を用いる。
しかし殴り書きですら書けない理由が、無知/未知のせいでも、思いつかないのでもない場合もある。つまり必要なのは調査でも発想でもない場合、何らかのメンタルブロックが書くのを妨げている。
この場合は、これ以上抵抗せずに「心の言い訳」を真摯に訊く(書き出してもいい)。
あるいは、書かずに済ませる道を探る。この場合はアウトライン(構成)の変更が必要になる。
我々は書くべきこと(あるいは書きたいこと)のすべてを書ける訳ではない。
多くの文章はいくらかの断念をもって完結する。
諦めたことは、次の文章を書き始める理由・動機となる。
4.アウトラインを修正する
3では殴り書きをまとめて、一文にしていった。
フレームの外に放り出したもの、フレームに収まらないものたちが、収まるべき場所を要求する。これがアウトラインの変更につながる。
ボトムアップでアウトラインが変更されたら、再度上位レベルからアウトラインを調整する。
アウトラインが複雑になり、扱える限度を超え始めたら、全体のコピーを残しておいて、次のバージョンをつくる。
削れるところをとことん削っていく(前バージョンとして全体のコピーが残っているので大胆にいく)。
足りなくなるまで、言いかえると、思わず追加したくなるまで削っていくと、新しいアイデアを呼び込みやすい。
(参考記事)
筆の遅い人はどの分野にもいる。
けれども、主として井上ひさしの貢献によって、遅筆といえばまず劇作家を思い浮かべてしまう偏見がある。
これはおそらく、他のジャンルよりも遅筆のイメージが印象的でユーモラスなことによるのだろう。
すでに幕が上がっているのに台本が完成せず、舞台袖で残りの台詞を書いているようなイメージである。
しかし劇作家のすべてが遅筆という訳ではない。
たとえば北村想は、本人の表現を借りるなら、初演に台本が出来上がっているどころか、脚本集として出版済みであるほど、筆の速い人である。
「書くのが遅いのをなんとかしたい」という相談に答える形で、北村想は、何故自分は筆が速いのか、筆の遅い劇作家と何が違うのかを説明している。
遅筆癖をやめ、はやく書くための〈秘訣〉としても読めるその説明は、ほとんどの秘訣がそうなように、身も蓋もないものであった。
今回の出典は
具体的で身も蓋もないことしか書いてない、あらゆるジャンルで書き始めようとしている人が手元に置くべき実用書。 |
遅筆から抜け出すための身も蓋もない教え
北村想は何故はやく書けるのか?
それは、筆の遅い劇作家が最後の最後まで作品を良くしようとぎりぎりまで努力と苦闘を続けるのに対して、自分は粘ってもそこまで大して変わらないだろうと、早々に完成させてしまうからだ、という。
芸術家にあるまじき投げやりなスタンスだと眉をひそめる人もいるかもしれない。
しかし芸術家が自身の芸術的衝動や霊感に従う義務※を負っているとしたら、劇作家はまた別の義務を負っている。台本を間に合わせ役者や演出家やプロデューサその他関係者に犠牲を強要しないこと、その制約の中で(できるならなるべく良い)台本を書き上げることだ。でないと舞台公演は延期され、役者や劇関係者は仕事を失い、観客は何もみることができない。
※このような〈近代的〉な芸術家像は、料金の未払とかクライエントと揉めたりといった外的原因によってではなく、自らの創作的な意志と衝動によって作品製作を中断し、多くの未完成作品を残したミケランジェロを嚆矢とするというフォークロアがある。
なるほどプロは仕事だから締切に間に合わせるのが当然だ。
しかし誰に求められるでもなく好きに書いている自分には、その話に乗る理由がないという人もいるだろう。
その心意気やよし。
だが、上達のためには、「どのように書けばいいか」悩むよりも、最後まで書き終えることを優先したほうがいい。
どう書こうか悩むことと、実際に書くことは、上達に関していえば等価ではない。
言うまでもなく、実際に書いた方がずっと上達に寄与する。
どんなものであっても(たとえ目を背けたくなるようなしろものであっても)書き終えることで、人は多くを知ることができ、次のステージに進むことができる。
これらから導かれるのは次のことである。
「もっとうまく書けるかも」という妄執をやめれば、人はもっとたくさん書くようにもなるから、最終的には、よりうまく書けるようにもなる。
書き終えることでたどり着く地点
これだけだと「お前なんかどう頑張ったって、うまく書けっこないのだからあきらめろ」とだけ言われているかのようで、書くことに真剣に向かい合う意識の高い文章書きさんは反発を覚えるかもしれない。
なので、蛇足と思いながら、もう少し続けてみる。
「もっとうまく書けるかも」という妄執に囚われていると、書き手はもっとマシな何かを書ける可能性を求めて、完成させることを引き伸ばすか、別の書き物に移る可能性が高い。
〈完成させることを引き伸ばす〉という症状は、自分に対する要求水準の上昇といった形で現れる。
「これだけ時間をかけてしまったのだから、並大抵のレベルでは満足すまい」といった心持ちが湧いてくれば、延期と要求水準の上昇の間で悪循環が形成され、完成はますます遠のいてしまうだろう。
〈別の書き物に移る〉ことはこんな風に生じる。アイデアは新鮮な分だけ素晴らしく見えるものだ。より新しい思いつきは、今書いているものよりも〈新しい〉というだけで成功しそうな気がしてしまう。
今書いているものがうまく行っていないなら、なおさら別の可能性を選ぶほうが利口で合理的な感じがする。
言うまでもなく、これらは悪い選択だ。
ヒトとしての成熟が、「自分はきっと何者にかなれるはず」と無根拠に信じていなければやってられない思春期を抜け出し、「自分は確かに何者にもなれないのだ」という事実を受け入れるところから始まるように(地に足の付いた努力はここから始まる)、書き手としての成熟は、「自分はいつかすばらしい何かを書く(書ける)はず」という妄執から覚め、「これはまったく満足のいくものではないが、私は今ここでこの文章を最後まで書くのだ」というところから始まる※。
※「どのように書くか how to write」につかまらない、また、つかまったとしてもできるだけすばやく抜け出すコツは、「何を書くか what to write」に注力することだ。「どのように書くのがよいか how to write」という問いは、「どのように振舞えば相手の好意を得られるか」にも似て、答えが無数にある問いである。
これは可能性についての断念ではなく、(誰かに与えられた訳ではない)自分に対する義務を果たそうという決断だ。
そうして書き続けても、書いている間中、それもひっきりなしに「違う!こうじゃない!」という感じに襲われるだろう。
時には、思ってもみないほどスラスラと、まるで刷毛で撫でただけで土の中から遺物がどんどん現れるかのように、原稿用紙(エディタ)の上に書き言葉が生まれ出る場合もないではない。
しかし、ほとんどの時間、書き手は違和感という壁に繰り返し頭をぶつける。
はっきり言って不愉快だし、不快な感じばかりが続けば、「こうまでして書かなきゃいけないものか」という気持ちに襲われる。ついには書き続けることができなくなる。
しかし、この違和感は、書き手を押しとどめる障害であるだけではなく、書き手に力を与え、次に進む足掛かりにもなる。
こうしたギャップに繰り返し頭をぶつけ、未だ形をとらない〈表現〉と思い通りにならない〈書き言葉〉の間を繰り返し往復して、はじめて人は本当の意味で〈考える〉ことができるようになる。
では最後まで書き終えれば、書き手はこの違和感から解放されるのか?
否。
むしろそこで分かるのは、(すぐにかき消えてしまう、つかの間の高揚感を除けば)「違う!こうじゃない!」という違和感から書き手が解放されることは、ほとんどないという事実である。
しかし、これこそが書き終えた者だけが手にすることができるギフトである。
《最後》まで書き終えて始めて、人は書きたいと思っていたことが本当は何であるか、自分が現に書いたものはそれといかに違っているかを知る。
思っていたようには決して書けないということ、書こうとしていたもののすべてを書くことは決してできないのだと思い知る。
このすぐ先に、「うまく書けない」(あるいは「書き方がわからない」「才能がない」)なんてことは、書くことを回避したり、書き終えることを引き伸ばす理由には全くならないのだと、覚知する瞬間がやって来る。こうして書き手としての幼年期は終わりを迎える。
「この先は荒野です。道がありません」
「そうか。では進もうか」
(参考記事)
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