オリンピック選手団の派遣費用はどこから出ているか?
北京五輪イヤーの2008年 注目のJOCの予算が明らかになった。
日本オリンピック委員会(JOC)は10日の総務委員会総会で2008年度予算案を決め、前年度当初比18億9000万円増の総額92億8600万円となった。収入は事業収入31億4100万円、補助金等29億9700万円など。支出は競技団体などへの交付金11億6600万円、マーケティング関係費が17億2400万円などとなっている。また、07年度第2次補正予算案は、補正前より6億800万円増えて79億4800万円となった。(時事通信)
93億円弱の金額は大きいか、小さいか、五輪のメディア露出を考えれば思いのほか小さい額ではないか?
わかる範囲で過去の予算を挙げるが、やはり五輪開催年はマーケティングがうまく行き、予算も大きくなるようだ。(冬季五輪は2月開催のため前の年度予算になる)
2008年 92億8600万円
2007年 73億9600万円(補正前予算)
2006年 69億4812万円
2005年 77億9567万円 トリノ五輪のマーケティングが好調だった
(参考)1997年 66億7041万円 長野五輪が年度内にあった
ちなみに五輪派遣費用はどこが出しているのか?
やや古い資料しかないのだが、439人が参加した2000年シドニー五輪の選手団(選手・役員)の派遣費用は2億1900万円で、内訳は日本自転車振興会が9829万2000円、国が8737万4000円、JOCが3333万4000円を出している。
1人あたり49.9万円也。
国の出した額は国庫補助金で、いわゆる税金である。
注:まずは飛行機代だが、JOCはJALを公式航空会社に指定して便宜を図ってもらっており、その費用は非常に安価だ。
選手村での滞在費は、開催地の五輪組織委が負担するから無料。
結団式などでの国内宿泊は1泊朝食付きで8500円(2002年ソルトレークの例、堤元JOC会長との関係で必ずプリンスホテルを使う)。
日当は1日2100円が支払われる。最長でひと月現地にいる場合は約6万円になる。
The comments to this entry are closed.
Comments
JOCの収入の内訳で「補助金等」というのは国からの交付(=税金)なのでしょうか?
もしそうだとしたらJOCから交付金を支給されているバスケット協会の内紛はスポーツファンという以前に一納税者として本当に腹が立ちます。
権力闘争(というより責任の擦り付け合い)に終始する無能な協会幹部の空っぽの頭の中には選手の事など恐らく念頭に無いと思います。
男子は北京の道は完全に断たれましたが女子はまだ6月にスペインで開催される世界最終予選が残されてます。
予選の組み合わせも決して悪い組み合わせでは無いからこそ協会はしっかりと挙国一致体制で2大会連続出場に向けて代表チームを後方支援をすべきなのに・・・
下手すると予選に派遣すら出来なくなる事も想定されます。
これでは戦う以前の問題です。
選手の気持ちが思いやられます。
Posted by: 中東の太鼓 | March 14, 2008 12:42 AM
JOCの収入の内訳の「補助金等」というのは国からの交付=税金です。
バスケット協会の内紛の話を当ブログにも書こうと検索したら、会長代行石川某氏のとんでもない話がいくらでも出てきました。
なかなかまとまらないのですが、そのうちなんとかしたいです。
Posted by: 管理人 | March 14, 2008 03:08 PM