センター試験数学1A2013年度確率の問題の解説 |
今回はウェルカムハーニーに行きたいと思います
センター試験2013年度数学1A第4問の確率の問題の解説です
[問題]
(1)1から4までの数字を,重複を許して並べてできる4桁の自然数は,全部で[アイウ]個ある。
(2) (1)の[アイウ]個の自然数のうちで,1から4までの数字を重複なく使ってできるのものは[エオ]個ある。
(3) (1)の[アイウ]個の自然数のうちで,1331のように,異なる二つの数字を2回ずつ使ってできるものの個数を、次の考え方に従って求めよう。
(i) 1から4までの数字から異なる二つを選ぶ。この選び方は[カ]通りある。
(ii) (i)で選んだ数字のうち小さい方を,一・十・百・千の位のうち,どの2箇所に置くかを決める。置く2箇所の決め方は[キ]通りある。小さい方の数字を置く場所を決めると,大きい方の数字を置く場所は残りの2箇所に決まる。
(iii) (i)と(ii)より,求める個数は[クケ]個である。
(4) (1)の[アイウ]個の自然数を,それぞれ別々のカードに書く。できた[アイウ]枚のカードから1枚引き,それに書かれた数の四つの数字に応じて,得点を次のように定める。
・四つとも同じ数字のとき 9点
・2回現れる数字が二つあるとき 3点
・3回現れる数字が一つと,
1回だけ現れる数字が一つあるとき 2点
・2回現れる数字が一つと,
1回だけ現れる数字が二つあるとき 1点
・数字の重複がないとき 0点
(i)得点が9点となる確率は[コ]/[サシ],得点が3点となる確率は[ス]/[セソ]である。
(ii)得点が2点となる確率は[タ]/[チツ],得点が1点となる確率は[テ]/[トナ]である。
(iii)得点の期待値は[ニ]/[ヌ]点である。
[解答と解説]
(1)これは重複順列やな
千の位は1~4の4通り
そのそれぞれに対して
百の位は1~4の4通り
そのそれぞれに対して
十の位は1~4の4通り
そのそれぞれに対して
一の位は1~4の4通り
やから4×4×4×4=256
ですね
(2)数字を重複なくってことやから、1つずつ使ってことやな
千の位は1,2,3,4の4通りで
1に対しては
十の位は2,3,4の3通り
更に12に対して
一の位は3,4の2通り
で123とこれば残りは4の1通り
よって
4!=24
やな
(3)これはよく確率を求めるときに無意識にやってることやけど
組み合わせ→並べる
と言うようにこの操作を意識的に別々にやるねん
やることをシンプルに簡単にしていくのが戦略やからな
まさにそれを誘導してくれてると言う勉強にも良い問題です
(i)まずは数字の組み合わせだけを求めるねん
4つの数字から2つ選ぶだけやから
4C2=6やな
(ii)次に千,百,十,一の桁のところに並べることfだけ考えるねん
全部○○××の形やから同じが二つずつある並べ方やから
4!/(2!2!)=6
(iii)これで6×6=36やな
(4) の[アイウ]個の自然数を,それぞれ別々のカードに書く。できた[アイウ]枚のカードから1枚引き,それに書かれた数の四つの数字に応じて…
この文章から256個ある出来る整数は同様に確からしいってことを言いたいねんな
だから何通りあるかを数えたら確率になるねん
(i)得点が9はさすがに四つとも同じなのは全部1,2,3,4の4通りで
4/256=1/64
3点は2回現れる数字が二つってことはさっき(3)で求めたやつやから
36/256=9/64
(ii)2点になるのは○○○×のように出る感じやな
それでさっきの(3)の誘導の真似をしたらええねん
まず数字の組み合わせだけ求める
4つの数字が二つ選んで4C2=6
これで例えば1,2と選ぶと1,1,1,2と1,2,2,2の二つあるから
4C2×2=12通り
次に並べて同じのが三つある並べ方やから
4!/3!=4
よって12×4=48
だから
48/256=3/16
1点については
センターでは求めやすいのから求めさせて最後は余事象で求めさせるパターンばかりなので余事象なような気もします
周りから責めて焦らしていくねん
そしたら、簡単にいくことも多いわけや
でも0点はまだです
だがしかし重複がないのは(2)で求めています
だから
0点は
24/256=3/32
と簡単にわかるから
1点は
1-1/64-9/64-3/16-3/32
=9/16
だから期待値は
9×1/64+3×9/64+2×3/16+1×9/16
=96/64
=3/2
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センター試験数学1A2013年度平面幾何の問題の解説 |
はぁはぁ
はぅあ!
落ち着いてきたところでセンター試験2013年度数学1Aの第三問の平面幾何の解説をしよか
[問題]
点Oを中心とする半径3の円Oと,点Oを通り,点Pを中心とする半径1の円Pを考える。円Pの点Oにおける接線と円Oとの交点をA,Bとする。また,円Oの周上に,点Bと異なる点Cを,弦ACが点Pに接するようにとる。弦ACと円Pの接点をDとする。このとき
AP=√[アイ],OD=[ウ](√[エオ])/[カ]
である。さらに,cos∠OAD=[キ]/[ク]であり,AC=[ケコ]/[サ]である。
△ABCの面積は[シスセ]/[ソタ]であり,△ABCの内接円の半径は[チ]/[ツ]である。
(1)円Oの周上に,点Eを線分CEが円Oの直径となるようにとる。△ABCの内接円の中心をQとし,△CEAの内接円の中心をRとする。このとき,QR=[テト]/[ナ]である。したがって,内接円Qと内接円Rは[ニ]。
[ニ]に当てはまるものを,次の(0)~(3)のうちから一つ選べ。
(0)内接する
(1)異なる2点で交わる
(2)外接する
(3)共有店を持たない
(2)AQ=[ヌ](√[ネノ])/[ハ]であるから,PQ=(√[ヒフ])/[ヘ]となる。
したがって,[ホ]。
[ホ]に当てはまるものを,次の(0)~(3)のうちから一つ選べ。
(0)点Pは内接円Qの周上にある。
(1)点Qは円Pの周上にある
(2)点Pは内接円Qの内部にあり,点Qは円Pの内部にある
(3)点Pは内接円Qの内部にあり,点Qは円Pの外部にある。
[解答と解説]
解説いっとこか!
まず図を書いてみなあかんな
そしたら接すると言うことは円の中心と接線を結んだ線分と垂直になっていてまずそれを書くのが第一やな。
するとAPは三平方の定理で半径から
AP=√(1^2+3^1)
とわかるねん。
それで円の外の点から二接線を引いてたら、△AOP≡△ADPやったやんな
なんか変な生物がいますが敢えて気づかずに
APとODの交点をHとするとODの長さを求めるにはOHを求めれば2倍すればいいことがわかります。
そこで直角三角形APOに対して
sin∠PAO=PO/AP=1/√10
より
OD=2OH
=2AOsin∠PAO
=3(√10)/5
とわかります。
二等辺三角形が出ると頂角から垂線引いて直角三角形二つ作って
こうやって解くのはよくあるとこやな
cos∠OADは△OADに注目すれば余弦定理で出て
(AD^2+AO^2-OD^2)/2AD・AO
=4/5
とわかります
すると今度はACです。
センター試験やから前の問が誘導になってるから、それを元に考えなあかん
4/5やろ
しかもABは直径より∠ACB=90°やろ
4/5で直角…
そらもう3:4:5の直角三角形やろ
と言うことで
AC=AB×4/5
=24/5
△ABCの面積はBCの長さも求めておいたらいいから
BC=AB×3/5
=18/5
よって△OAB=1/2・AC・BC
=216/25
やな!
内接円の半径は他にもやり方あるけど面積あるから、
S=(a+b+c)/2でええやろ
216/25=r/2・(6+24/5+18/5)
r=6/5
でやっと(1)がはじまります。
(1)
センター試験の平面幾何はそのまま図を書いていくと、真っ黒になってまうやろ。
こんなもじゃもじゃでは見えんやろ。
と言うことで、新たに関係するものだけ書いた図を別に書いていくと見やすくなることが多いです。
今度は内接円やから、円Pは書かへんねん。
直角三角形で内接円やから、中心と接点を結ぶと辺と垂直になっていて直角のところで正方形が出来たやんな。
これをたぶん使うんやろな。
しかももう一つの直角三角形とは斜辺になる直径は同じ長さやし、ACは共通やから合同ですよね。
すると書いていくと正方形を書いてRQを引くと長方形になってますやん。
だから
QR=AC-2r
=24/5-12/4
=12/5
ってわかるねん。
それで内接円Qと内接円Rのことを聞いてるけど、半径を求めさせられいて、QRを求めさせれたわけやんな。
と言うことは半径と中心間の距離を求めされたわけやから、二円の関係ってことやな!
二円の関係は
和r1+r2=dが外接
差|r1-r2|=dが内接
さえ覚えいていれば他はわかると思うねんけど
和と差と中心間の距離を調べたらええねん
でも和が12/5+12/5=24/5=QRでもう外接やな
まあ図では離れてるねんけど、計算してみた結果わかると思ってくれたらええわ
(2)
今度はAQはAQについては円QとACとの交点をIとおくと直角三角形AIQから
AI=QR+r=2r+r=3rやって
三平方の定理から
AQ=√((3r)^2+r^2)
=(√10)r
=(6√10)/5
やな
ここでPが出てきたから、今度は円Rを書かずに円Pと円Qだけ書いたのを別に書くとみやすいねん。
ほら、そうしたら見やすいやろ
こんなに見えてしまったら、恥かしいくらいやな。
すると、どっちもACとADに接してるから二等分線上にあるねん。
更にAQをさっき求めされたから
PQ=AQ-AP
=(6√10)/5-√10
=(√10)/5
とわかるわけやな!
そしたら最後!!
選択肢を見ると点Pが円Qに入るかとか点Qが円Pに入るかとか聞いてるな。
これは難しいわけではないねんけど、あまり問われなかったかもしれん。
これはな、半径rの円って言うのは中心からの距離がrのところにある円やねん。
つまりこれより距離が近い点は内側やし、遠い点は外側なわけやねん。
この円をそういう領域と考えるわけやな。
そしたら円Pと点Qを考えると
円Pは半径1です。
つまり点Pからの距離が1以内の領域です。
点Qは点Pからどれくらいの距離のところにあるのかと言うと
PQ=(√10)/5
やったわけやな
これは1より小さいやんな
と言うことは領域ないやねん。
つまり点Qは円Pの内部にあるわけや
今度は見方をかえて円Qと点Pを考えると
円Qは半径6/5
つまり点Qからの距離が6/5以内の領域やな
点Pは点Qからの距離が(√10)/5やったから
これはそら6/5より小さい
と言うことは点Pは円Qに含まれるって言うことや!
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センター試験2013年度数学1Aの第2問、二次関数の問題の解説 |
ゲロ吐いて死にそうやけどセンター試験数学1Aの二次関数の問題の解説いっとこか
第2問
座標平面上にある点Pは,点A(-8,8)から出発して,直線y=-x上をx座標が1秒あたり2増加するように一定の速さで動く。また,同じ座標平面上にある点Qは,点PがAを出発すると同時に原点Oから出発して,直線y=10x上をx座標が1秒あたり1増加するように一定の速さで動く。出発してからt秒後の2点P,Qを考える。点PがOに到達するのはt=[ア]のときである。以下,0<t<[ア]で考える。
(1)点Pとx座標が等しいx軸上の点をP',点Qとx座標が等しいx軸上の点をQ'とおく。△OPP'と△OQQ'の面積の和Sをtで表せば
S=[イ]t^2-[ウエ]t+[オカ]
となる。これより0<t<[ア]においては,t=[キ]/[ク]でSは最小値[ケコサ]/[シ]をとる
次に,aを0<a<[ア]-1を満たす定数とする。以下,a≦t≦a+1におけるSの最小・最大について考える。
(i)Sがt=[キ]/[ク]で最小となるようなaの値の範囲は
[ス]/[セ]≦a≦[ソ]/[タ]である。
(ii)Sがt=aで最大となるようなaの値の範囲は0<a≦[チ]/[ツテ]である。
(2)3点O,P,Qを通る2次関数のグラフが関数y=2x^2のグラフを平行移動したものになるのは,t=[ト]/[ナ]のときであり,x軸方向に[ニヌ]/[ネ],y軸方向に[ノハヒ]/[フ]だけ平行移動すればよい。
[解答と解説]
速さとかの問題です
斜面を点Pが
ツー…
ってゆっくり擦っていくのはわかると思います。
でもこれは単に媒介変数のこと時間と言ってるだけでいつもと同じ媒介変数が入ってるだけの問題やねん
つまり点Pのx座標は媒介変数tを使って
x=-8+2t
点Qのx座標は
x=t
とあらわされると言うことやな
しかもこれで
Pはy=-x上より(-8+2t,8-2t)
Qはy=10x上より(t,10t)
と座標があらわせるな
PがOに到達するのは
-8+2t=0でt=4です!
(1)P'はPとx座標が等しいx軸上の点より(-8+2t,0)
Q'はQとx座標が等しいx軸上の点より(t,0)
すると0<t<4でP'がx軸上の負の部分にあることに注意して
△OPP'は
底辺=OP'
=|Pのx座標|
=-(-8+2t)
=8-2t
高さはPのy座標より
8-2t
よって
△OPP'=1/2・(8-2t)^2
=2t^2-16t+32
同じように
△OQQ'は
底辺=OQ'
=|Qのx座標|
=t
高さはQのy座標より
10t
で△OQQ'=1/2・10t^2
=5t^2
よって
S=2t^2-16t+32+5t^2
=7t^2-16t+32
最小値は平方完成して
S=7(t-8/7)^2+32-64/7
=7(t-8/7)^2+160/7
でt=8/7の時に160/7ってわかるな!
そしたら今度は
aが0<a<3を満たす定数で
a≦t≦a+1におけるSの最大最小やな
(i)Sがt=8/7で最小となるようなaの値の範囲ってことは
とにかくはt=8/7が範囲に入ってることやな
だから
a≦t≦a+1の中に注入して
a≦8/7≦a+1を解けばよいねん
よって
a≦8/7
と8/7≦a+1⇔1/7≦a
まとめて
1/7≦a≦8/7
(ii)Sがt=aで最大となるようなaの範囲か
最大になのは端点です
つまりt=aかt=a+1です
それでどっちが大きいのかと言うと、軸からより離れてる方でした
それを調べるには定義域の中点と軸の関係でしたよね
だからt=aで最大になるには軸が反対の右のt=a+1の方によっていればいいので
定義域の中点≦軸
{a+(a+1)}/2≦8/7
2a+1≦18/7
a≦11/14
(2)3点O,P,Qを通る2次関数のグラフが関数y=2x^2のグラフを平行移動したものになるのは
を解けって言うわけか
O(0,0)
P(-8+2t,8-2t)
Q(t,10t)
y=2x^2のグラフの平行移動ってことはx^2の係数が等しいな
しかも原点通るから
y=2x^2+ax
やな
P(-8+2t,8-2t)を代入して
8-2t=2(-8+2t)^2+a(-8+2t)
これを展開するんじゃなくて、落ち着いてみると8-2t≠0で割れるから
1=2(8-2t)-a
⇔
a+4t=15
Q(t,10t)を代入して
10t=2t^2+at
これも整理する前に、t≠0で割って
10=2t+a
センターはなんかこういう感じの処理が多いな。
これでa消去して
2t+10=15
t=5/2
でおぅけい~!!!
また
a=10-2t
=5
だから
y=2x^2+5x
=2(x+5/4)^2-25/8
頂点(-5/4,-25/8)
よって
頂点(0,0)を
x軸方向に-4/5
y軸方向に-25/8
だけ平行移動すればよいって言うわけやな!!
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プロフィール |
Author:わんこら
京都大学理学部で数学と物理を勉強し、数学を専攻しました。 東京で数学と物理の講師やってます
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