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ロシア対反ロシア:利害と価値観(要点)

西側では「世界最悪の思想家」と悪魔化されるアレクサンドル・ドゥギンによるウクライナ情勢についての解説。
Russia vs. Anti-Russia: Interests and Values

 西側のリベラル(自由主義)派は1990年代からウクライナでナチズムの支援を強化し、ウクライナのアイデンティティはこのヤヌスに変貌した。リベラルはナチズムに目を瞑った訳ではなく、自らの地政学的野心の為の積極的にウクライナを反ロシアに作り変える為に利用した。それによりウクライナの国益は(自国民の生活ではなく)以下のものへと変わった。
 ・ドンバスとクリミアの奪還。
 ・NATOへの加盟。
 ・東部でのジェノサイドの完成。
 ・ロシアに対して使用可能な核兵器と生物兵器の入手。
 ・西洋主義・リベラリズムと組み合わされたロシア嫌悪・ナチズムのイデオロギー。
 ロシア自体を「ナチズム」と同一視するキャンペーンと同時進行することで、「反ロシアのナチズムは許せるものだ」と云う風潮が作られ、ジェノサイド/民族浄化、拷問、レイプ、子供の人身売買や臓器売買が推進された。

 西側の目的は要約すると
 ・NATO拡大。
 ・一極世界モデルの維持。
 ・グローバリゼーションを継続し、世界政府の管理下で人類を単一の集団に変えるプロセス(グレート・リセット・プロジェクト)。
 ・衰退しつつある米国の覇権を救うこと。
 ロシアの地政学的利益が実現される為にはウクライナに反ロシアが存在してはならず、その逆もまた然り。ウクライナで戦われているのは大西洋主義vsユーラシア主義の戦いである。

 これは文明の衝突であり、ロシア文明vs反ロシア文明の戦いである。ロシアの勝利は、単に軍事的・戦略的・政治的な成功のみならず、ロシアがどれだけ深くロシアになれるかに懸かっている。
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川流桃桜

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