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進行中のロックフェラーのアジェンダ:米国のフード・システムのグレート・リセット(要点)

以下はジョセフ・メルコラ博士の記事 Rockefeller Agenda At Work: The Great Reset Of The U.S. Food System の要点。

 ロックフェラー財団は2020年7月に「テーブルをリセット(Reset The Table):米国の食料システムを変革する瞬間に立ち会う」と云う報告書を出しており、米国のフード・システムの再編を訴えている。寄稿者の多くはWEFメンバーだが、この報告書はWEFがグレート・リセットを発表した翌月、WHOがパンデミック宣言を出してから僅か4ヶ月後に発表され、当時はまだ米国の食糧危機は深刻ではなかった。この報告書は「2020年5月と6月のビデオ会議の議論」から生まれたと書かれているので、パンデミック宣言後僅か2〜3ヶ月で、彼等はCOVID-19パンデミック(正確にはパンデミック対策)が米国に飢餓や栄養問題を引き起こす可能性を予見していたことになる。

 この報告書はCOVID-19による死亡の殆どが食事に関係していたことを(公の議論とは違って正確に)指摘しており、ロックフェラー財団が推進した緑の革命が環境破壊等の問題を引き起こしたことを正直に認めている。しかも「食品は薬である」と宣言し、食事の改善によって医療費を削減出来るなどと、これまでの薬物優先方針を真っ向から否定する主張を行なっている。

 が、「平等、公平、環境保護」等の一見素晴らしいスローガンを掲げつつこの報告書が目指しているのは、食料供給とサプライチェーンの再編だ。
 ・金融、教育、医療、食料の購入等を全てオンライン環境に移行させ、あらゆる人のあらゆる消費活動のデータを収集し、監視・追跡出来るようにする。
 ・多様な部門のグローバルなWEFパートナー達が連携して「協調的支援運動」を形成出来るようにする。
 ・食糧供給の管理を唯ひとつの行政機関に一元化させる。

 財団が主張する「健康的で保護的な食事」の中身については、既にWEFが雑草や昆虫食、再生された下水の水等を推奨している。報告書は「健康」と云う言葉を33回、「持続可能」と云う言葉を17回使用しているにも関わらず、「有機的」と云う言葉は全く使われず、「自然」と云う言葉は「自然災害」と云う表現の中で使われているだけ。有機農業を差し置いて、実験室で育てられた動物性食品や遺伝子組み換え作物こそが「持続可能なフード・システム」だと言われて納得出来るだろうか?



 ロックフェラー財団の2020/07/28の報告書「テーブルをリセットする」はこちらからDL出来る。
Reset the Table: Meeting the Moment to Transform the U.S. Food System

 こちらは要約版。


Reset the Table Meeting the Moment to Transform the U.S. Food System

 Reset The Table の公式ページ。
Reset The Table
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川流桃桜

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