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女の意識は戻らなかったが犯人はあっさりつかまった。付近に倒れていた麻薬常用者だった。 男は、あの女は蛇女だと言って、俺はそいつを始末しただけだ、と口にしていた。なにぶんにも幻覚症状をともなう麻薬患者だ。 物盗りにでも入ったところ抵抗され、至近距離から撃った、そんなところではないかと警察は判断していた。 話を聞き終えた遮那がつぶやく。「明日中にあの女の人、気がついて、バスタブくらい搬入できないかな?...全文を読む
そして、〈ヴィクトリア〉号のメインブリッジではレイの端末機からの連絡に、ウィンはまたもやため息をついていた。「……わかりました。君たちが無事ならまずは問題ありません。リョウに、かわります」 月警察のほうは遮那の身分ひとつでどうにでもなるが、女の身元が問題だった。 女は、地球系の人間ではなかったのだ。まず、月の住民票に名前がなかった。名前がないことなどさして珍しくもない。裏社会の隠れ移民なのかと思った...全文を読む
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