オランダのOneStat.comが,Webブラウザの市場シェアに関する調査結果を現地時間11月22日に発表した。それによると,米Mozilla Foundation製Webブラウザの合計シェアは7.35%で,先日リリースされたFirefoxが全体の4.58%を占めた。2004年5月末時点で同社の合計シェアは2.1%だった。最もシェアが多かったのは,引き続き米Microsoftで88.90%。ただし,2004年5月末に比べ5ポイント減少した。
「ユーザーは,Microsoft社のInternet Explorer(IE)からMozilla社の新WebブラウザであるFirefoxに移りつつあるようだ。Microsoft社が合計シェアを5ポイント落としたのに対し,Mozilla社は5ポイント上げた」(OneStat.com社共同創設者のNiels Brinkman氏)
ノルウェーOpera Softwareのシェア合計は1.33%,米Apple ComputerのSafariは0.91%。
Webブラウザ別にみると,IE 6.0のシェアが80.95%で最も高く,5月末の69.3%から11.65ポイント増えた。なお米メディアの報道(TechWeb)によると,Firefox 1.0は2週間前にリリースされたばかりだが,ダウンロード回数は既に560万回を超えたという。
シェアの高いWebブラウザ・トップ7は以下の通り。
順位 Webブラウザ名 市場シェア 1 Microsoft IE 6.0 80.95% 2 Microsoft IE 5.0 4.18% 3 Microsoft IE 5.5 3.66% 4 Mozilla Firefox 0.1 2.79% 5 Mozilla 1.x 2.77% 6 Mozilla Firefox 1.0 1.79% 7 Opera 7.x 1.29% 出典:OneStat.com社
◎関連記事
■Mozillaがシェア急伸,IEはシェアを5ポイント落とす
■さらば巨大ブラウザ――Netscapeの失敗が生んだFirefoxの挑戦
■米Mozilla Foundation,Webブラウザ「Firefox」のリリース候補初版を公開
■米Apple,Macintosh向けWWWブラウザ「Safari 1.0」をリリース
■ブラウザ戦争が再燃? MozillaやFirefoxの人気が急上昇
■ユーザー・インタフェースを大幅改良したOpera 7.50がリリース
■「ブラウザ・ベースの攻撃が新たな脅威として急増中」,米CompTIAの調査より
■IEを使い続けるリスクを再認識しよう
[発表資料へ]