電通は、日本の総広告費と、媒体別・業種別広告費を推定した「2010年(平成22年)日本の広告費」を発表した。2010年の日本の総広告費は5兆8427億円(前年比1.3%減)だった。3年連続で前年の実績を下回ったが、マイナス幅は2009年(前年比11.5%減)に比べ縮小した。

 媒体別にみると、マスコミ四媒体広告(テレビ、新聞、雑誌、ラジオ)では「テレビ広告費」(1兆7321億円、前年比1.1%増)のみが前年度の実績を上回った。「新聞広告費」は6396億円(同5.1%減)、「雑誌広告費」は2733億円(同9.9%減)、「ラジオ広告費」は1299億円(同5.2%減)だった。

 衛星メディア関連広告費(BS放送やCS放送、ケーブルテレビなどの合計)
は784億円で、前年比10.6%増となった。 BS放送は同10.6%増、CS放送は同8.6%増、ケーブルテレビは13.2%増で、すべてが前年度比プラスとなった。インターネット広告費は7747億円で、前年に比べ9.6%増えた。パソコン向けWeb広告やモバイル広告の伸びなどが増加の要因となった。

[報道資料へ]