米Yahoo!と動的ディスプレー広告技術の米Dapperは米国時間2010年10月5日、Yahoo!がDapperを買収することで最終合意に達したと発表した。Yahoo!は同買収により、関連情報をカスタマイズして提供する広告の機能を強化したい考え。買収金額などの詳細な条件については明らかにしていないが、手続きは2010年第4四半期に完了する見通し。
Dapperは、2006年に設立された新興会社。ユーザーの意向に合わせて、広告主や広告代理店が効率的に製品・サービス広告を出稿するためのプラットフォームを手がけている。動的な広告を手軽に作成できるツールや解析機能なども提供している。以前よりYahoo!の広告プラットフォーム「SmartAds」に関して、Yahoo!と提携関係にあった。
SmartAdsでは、ユーザーの属性や行動、地理的情報に応じて、ユーザーが求めるものに一致した広告を提供できる。Yahoo!はDapperの技術を獲得することで、SmartAdsの拡充と普及促進を図る。SmartAdsでは引き続き、Dapper以外のサードパーティーとも協力していくとしている。
[発表資料(Yahoo!のプレスリリース)]
[発表資料(Dapperのプレスリリース)]