米IBMは米国時間2008年10月22日,「Lotus Notes」をSaaS形式で利用できるホスティング型サービス「Lotus Notes Hosted Messaging」を発表した。ハードウエアとソフトウエアの管理や運用をIBMが行うことで,導入企業にかかる負担とコストを削減するという。スパムとウイルスのフィルタリング・サービスや,バックアップ/リストア・サービスなども提供する。

 主に対象となるのは従業員数1000人~1万人の企業。ただし,それ以外の規模であっても,各社のニーズに応じてソフトウエアやサービス・プランをカスタマイズして提供する。利用料金は,ユーザー1人あたり月額10ドル以下からとしているが,米メディア(InformationWeek)の報道によると,1人あたり月額8~18ドルで,99.5%と99.9%の2種類のサービス・レベル・アグリーメントを用意する。詳細については同社のWebサイトで問い合わせを受け付けている。

 IBMでは,クラウド事業の強化を図り,ソフトウエアとクラウド・アプリケーションを混在させたサービス形態への移行を進める方針を打ち出している(関連記事:IBM,クラウド事業強化でソフト/サービス混在ビジネス・モデルへ移行)。

 Microsoftも「Exchange」のオンライン版を提供するなど,同様の取り組みを進めている(関連記事:オンライン・サービス「Microsoft Online Services」をあらゆる規模の企業へ)。

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