地方の図書館というと、どんなイメージを持つだろうか。建物は古く、本も日焼けしている。館内は広いが、スチールの本棚が並びどこも無機質。そんなイメージを覆すのが、2013年4月にリニューアルオープンした佐賀県の武雄市図書館だ(関連記事:CCCが運営受託した佐賀県武雄市の新図書館オープン、初日入館者は従来平均の7倍)。
ここは通常の図書館とは一線を画す内装だ(写真1、写真2)。館内は、大きな天窓と広い吹き抜けで開放的な雰囲気を醸し出す。
その下に、文庫本や雑誌が平積みされたスペース「マガジンストリート」が広がる。文庫本や雑誌は、図書館の運営を担うカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が販売するものだ(図1)。
DVDなどのレンタル店「TSUTAYA」を展開するCCCによって図書館体験はがらりと変わる。スターバックスコーヒーの店舗がありBGMが流れる中、奥のカフェスペースでは、利用者がカップを片手に、思い思いに選んだ雑誌や本を開く。雑誌は購入手続き前でも、館内で読める。