ジャンル:ベンチマーク ライセンス:GNU GPL v2 作者:kdlucas氏 URL:http://code.google.com/p/byte-unixbench/ |
UnixBenchは、Linux環境で動作するパソコンの処理性能を評価するためのソフトである。CPUの演算性能や、2次元、3次元のグラフィックス性能を、数値として出力する。マルチコアにも対応している。
月額1000円以下で利用できる格安VPS(仮想専用サーバー)サービスが登場し、「UnixBench」がにわかに注目を集めている(写真1)。ネット上では、UnixBenchで測定した格安VPSのベンチマークが数多く公開されている。UnixBenchの数値が、格安VPSのコストパフォーマンスを測る指標となっているのである。
UnixBenchは1983年1月、オーストラリアのモナッシュ大学で開発された。名前にあるとおり、当初はUNIXシステムのベンチマークツールとして開発されたようだ。1989年、米国のコンピュータ雑誌「BYTE」が採用したことで広く知られるようになった。Linux向けに移植されたのは1992年ころである。
UnixBenchは、大きく分けて「BASELINE」「RESULT」「INDEX」と3つの数値を出力する。いずれも測定した項目ごとに出力される。このうち、ベンチマークとして参照されるのがINDEXの数値である(写真2)。
BASELINEは、UNIXシステム「SPARCstation20 Model61」(メモリー容量は128MB、コントローラは「SPARC Storage Array」、OSは「Solaris 2.3」)の処理性能を表している。つまり、BASELINEの数値は測定するLinuxにかかわらず、常に固定というわけだ。
UnixBenchが測定した数値は、RESULTとして出力される。RESULTの数値が、BASELINEに対してどのぐらい上回っているのかを示すのがINDEXである。Linuxシステムの総合的な処理性能は、項目ごとに出力されるINDEXの平均値で表される。