この2010年秋に、「秋冬モデル」あるいは「冬春モデル」としてNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、イー・モバイルが発表したAndroid搭載端末は合計19機種に及ぶ(通話機能のあるタブレット型端末2機種、Android搭載の電子書籍端末1機種を含む)。今回、そのうち14機種を借り出して実際に試す機会を得た。そこで試用記を4回に分けてお届けする。
第1回はNTTドコモの5機種について見ていく。「GALAXY S SC-02B」、「REGZA Phone T-01C」、「LYNX 3D SH-03C」、「Optimus chat L-04C」、「GALAXY Tab SC-01C」である。各機種について、外装、ディスプレイ、操作感、ベンチマーク結果、カメラ、バッテリーの持ち、ほか全体の印象を説明していく。スマートフォンのようなデバイスはユーザーにより使い方が大きく異なるが、ここでは筆者1人の目から見た各機種のレビューとなっている。ユーザーが違えば、使い方や評価で重視する点も違ってくるだろうが、この点はご了承願いたい。
まず、各機種それぞれのディティールを含めて見ていく。どの機種にも「これは素晴らしい」と思う点があり、一方で改善して欲しい点も見つかった。それぞれの機種の位置づけや比較などについては第4回の記事でより詳しく触れることにしたい。
GALAXY S : 全体に出来が良く画面が鮮烈、ただし少々目が疲れる
GALAXY Sは韓国Samsung Electronics製。その外装は一言でいうと「iPhone3GS風」だ(写真1)。外装はiPhone3GSと同様に光沢仕上げのつるつるした材質である。本体背面の下側は膨らみがある(写真2)。つるつるした外装の機種は手に持つ時につい力を入れてしまうが、この膨らみに指をかけると無理な力を入れずに持てる。筆者にとっては、約118gという本体の軽さと相まってiPhon3GSよりずっと持ちやすく感じる。ディスプレイが4インチと大きいのに対して本体が薄く軽量なため、持っていて物足りない印象すら受ける。
画面下に、物理ボタンのHomeボタン、タッチパネル式のMenuボタンとBackボタンが並ぶ(写真3)。Homeボタンはやや凹みがある形状である所はiPhoneと似ている(ただしiPhoneは円形のボタンである)。使ってみると、手探りで操作することができ使いやすい。