業務でPerlを利用している人向けの技術書。掲載している内容は,Perlによるデータベース処理,テスト,パフォーマンス・チューニング,Webアプリケーションのセキュリティなどの実戦的なものだ。自分が担当している業務に近い章を読むだけでも,仕事にプラスとなるだろう。
とりわけWebアプリケーションについて記述した4章は,Perlに対応したWAF(Web Application Framework)であるCatalystの利用方法などを解説している。また6章においては,手軽にプログラミングできるイメージが強いPerlに対して,テストの重要性や最適なテスト方法などを解説しているのも興味深い。
Perlでオブジェクト指向プログラミングをする方法や,CPAN(Comprehensive Perl Archive Network,http://www.cpan.org/)を利用する際の基礎知識もある。Perlの知識をアップデートしたいなら,お薦めの一冊。
モダンPerl入門
牧 大輔著
翔泳社発行
2940円(税込)
2段落目で,「とりわけWebアプリケーションについて記述している4章は,外部ネットワークからの不正アクセスを防ぐためのソフトウエアであるWAF(Web Application Firewall)の選択方法など,業務には欠かせないセキュリティについての解説が必読である。」としていましたが,これを「とりわけWebアプリケーションについて記述した4章は,Perlに対応したWAF(Web Application Framework)であるCatalystの利用方法などを解説している。」に訂正いたします。本文は修正済みです。 [2009/04/02 16:50]