Queen of Soul・・天に召される。アレサ・フランクリン死去

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この世に音楽がある限りそのボーカルは不滅

16日、1950年代から教会のゴスペル歌手として活動を始め、
60年代から現在まで、ポピュラー音楽の第一線で活躍を続け、
クイーン・オブ・ソウルの称号を得ていた、
アレサ・フランクリンがすい臓がんで死去。享年76歳。

私のとっても最重要な女性シンガー。
好きな女性シンガーということなら古今東西色んな名前を上げることが出来ますが、
圧倒的な迫力を持って耳に迫ってくると言えば、アレサにトドメを刺しますし、
溢れるばかりの豊かな情感ということにおいても同様です。
まさに古今無双、誰に置き換えることも出来ず、
誰も超えることができない存在がアレサでした。

ディープなソウルミュージック好きでなくとも、アレサの印象を強く脳裏に刻んだと言えば、
映画「ブルースブラザース」でのこのシーンでしょう。



数多くの名場面があるこの映画の中でも、私の一番のお気に入りがここです。
(もちろん、JBもキャブ・キャロウェイもジョン・リー・フッカーも素晴らしいわけだが)
自由闊達に歌いまくるアレサの迫力に圧倒されずにはいられません。

スタジオ作品でもライブでも全てのアレサの歌唱には心振るわされるわけですが、
その中でも私の心を直撃したのが「明日にかける橋」のカバー。


もともとポール・サイモンがゴスペルからインスパイアされて作った曲なわけですから、
それを最高のゴスペルシンガーが歌えば、とんでもない名演になるのは自明の理。
アレサの曲に対しての深い解釈と、その表現の美しさ・・正に至高のステージです。

アレサの足跡を年代別まとめた動画が昨年アップされていますね。
これを見て聴いていただくと、彼女がそのキャリアのほとんどすべてのおいて
トップにいたことも納得いただけると思います。




カーター、クリントン、オバマと民主党出身の大統領就任式で歌声を披露したアレサ。
彼女はアメリカのポピュラー音楽を象徴する声そのものでもあったわけです。
そしてそのボーカルスタイルは世界中にシンガーに影響を与え続けています。
遺された作品の中で、そして後を引き継ぐシンガーの中で、
そしてアレサのボーカルを脳裏に焼き付けた人々の中で、
彼女の魂の叫び、愛の囁きは永遠に失われることはないでしょう。

最後に私が彼女のアルバムで一番好きだった(ベタですが)、
1967年の「 I Never Loved A Man The Way I Loved You」をフルで。



R.I.P Queen of Soul Aretha

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