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資本金1円で起業して、就職氷河期を乗り切る方法 -その3
資本金1円で起業して、就職氷河期を乗り切る方法 -その4
資本金1円で起業して、就職氷河期を乗り切る方法 -その5

前回のエントリで約束した通り、就職氷河期を乗り切り、食っていくために資本金1円で起業して、出来そうなビジネスをいくつか考えてみます。


1.Bar経営

さて、最初に考えられるのはBarに代表される飲食店の経営です。実際に飲食店をやろうとすると、資本金1円ではできません。物件も借りないといけないし、什器だって揃える必要がある。だから、最初に紹介するビジネスとしては不適切なのだけれど、僕自身が学生が経営するBarで働いていた経験があり、大変良い思い出があるので、これを取り上げさせてもらった。(ちなみに、資本金ゼロでBar経営をする方法も最後の方に記したのでご覧ください。)

13年前の話になる。当時、ちょっと変な学生たちの間で、高橋歩さんという方が話題になっていた。学生時代に、人生を変えるセミナーみたいなものに友人と参加した高橋歩さんは、すっかりやる気が出てしまって、友人4人と借金して(しかもその借金はクレジットカードでだ。今だったらとてもおすすめできない。まさに冒険といえよう…。)Barを立ち上げる。

物件を格安で譲り受けた高橋歩さんは、既に売れているBarに修行にいき、経理等の勉強をし、ゼロから立ち上げたこのBarは大ヒットし、4店舗になる。その後彼は、サンクチュアリ出版社という出版社を立ち上げる…。

という人だ。この、起業の経緯は毎日が冒険という本に詳しくのっているので、興味のある人は読んでもらいたい。普通の学生が、ポジティブに思い切ったことにチャレンジしたら成功しちゃったよ。みたいなパターンなんですよね。実話だし、孫さんや、江副さん、堀江さんのようにエリート大学の出身でもないし、自分でも手が届きそうなところが凄く良いんですよね。

さて、ここからが本番なのだけれど、それに影響された若者が当時いまして、@retz(以下、烈)さんという人なんですね。@kojisato515 さんが資金を調達してオーナーになって、烈さんが経営にあたる、といったスタイルで、東京の北の端に伝説的なBarが生まれたわけです。


毎日が冒険 (Hot youth series (Part2))毎日が冒険 (Hot youth series (Part2))
著者:たかはし あゆむ
販売元:サンクチュアリ出版
発売日:1999-10
おすすめ度:4.5
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ちなみに、僕はビジネスにとても興味があり、ビジネスの経験をしたかったので、なんとか烈さんに頼み込んで雇ってもらったという歴史があります。まぁ、今の烈さんや@kojisato515さんにBarの話をすると、「あれはビジネスではなかった…。」と、若干痛い顔をしながら、お話されるのですが、実際に店をオープンすればするほど赤字が積み重なるという店でした。(結局オープンから3年ぐらいでクローズしたのかな。)

当時の関係者にとってはある意味失敗の経験なのですが、ものすごい勉強になったことは間違いない。その後烈さんはマッキンゼーに就職して経営の道を極めることになるわけだし、当時働いていた方々も、今は、会社役員になったり立派になってるわけです。早い段階で失敗をしたことがその後の飛躍につながったわけですね…。

さて、変な話になりましたが、飲食店経営というのは初期コストの問題さえ解決すれば悪くない。飲食店は立地ビジネスといわれていて、最初はとにかく立地が一番大事なんですけど、これさえ解決できればとりあえず食っていくことぐらいはできる。(まぁ、その後拡大させるにはいろいろ工夫が必要なんです が。)
  • 人が集まる立地(学生に近い立場で起業するのだから、集まりやすいところが良いだろう)
  • キッチンはもたない(大きな物件を借りなければならないし、人手も必要になる。)
  • 座席数は10人以下で、とにかくコストを抑えて運営することを意識する。
  • 学生時代の人脈とウェブを用いて徹底的にPR
これぐらいを抑えておけばなんとか食っていけるぐらいにはなるんじゃないかな。。

ちなみに、赤坂や六本木には土日空いていないBarが結構ある。この時間帯、店を利用させてもらって、学生を集中的に呼び込むというやり方もある。たぶん月に4回ぐらい知り合いをよんで店を開けば、十分過ぎるほどの収入が得られると思われます。店のオーナーとの取り分は事前に決めておくこと。オーナーには将来の顧客の宣伝にもなるし、キレイに店を使えば結構喜んで貰えるんじゃないかな。これは、利用されていない時間や空間を有効活用して、資本金1円でBarを開業する方法。是非、お試しあれ。


2.ブログで起業

口下手で人と接することが苦手な僕みたいな人にはコレ。ネットビジネスって、様々なビジネスモデルがあるように見えるけれど、基本は驚くほどシンプルで、全てのビジネスはアクセスを集めて、アクセスをお金に変えることにあるわけです。

皆、就活に驚くほどパワーとエネルギーを使っていると思うんだけど、ビジネスの基本は売り込むのではなく、売って下さいと言わせること。そういった自分のブランド価値を高めるのに、ブログで起業ってのはいいと思うんだよね。起業もパワーがかかるから、3ヶ月ぐらいブログを運営して、数万PVを達成して、5000~1万円ぐらい稼げるようになって、ネットで儲ける仕組みを理解してから起業したらいいんじゃないかな。と思う。

恐らくなんだけど、アルファブロガーと言われる池田信夫さんや、小飼弾さんは、ブログのPVが月に100万ぐらいに達していて、ブログでの広告&アフィリエイト収入で最低50~60万の収入を得ているはずなんだよね。2chのまとめブログとかも、おそらくそれぐらいの収入になっていると思う。

ただ、ターゲットが広すぎて、かつコンテンツが吟味されていないと、こんな話もある

月間100万PVのブログの中の人です。アクセスアップは簡単・・・ではない!

みたいなので、油断は禁物。質が大事ってことですね。100万PVで5000円とかしゃれにならん。


ちなみに、僕の感覚で言うと、個人であれこれ工夫しながら月10万PV程度ほどを達成するブログをつくることができたら、ネットのメディアを広報や商品開発に提供したい会社はうなるほどあるから、就職活動は随分楽になると思う。就職しなくても、ウェブ上から簡単なメディアの運用やライターの仕事、広告掲載の依頼は舞い込んでくるようになるだろうしね。(あと、有名になって就職出来ればそれでいい、って話でもありますからね。)


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くだらないこと書きすぎたので、2つほど書いたらもうスペースがいっぱい。次回からはもう少しスピーディーに他の資本金1円で起業ネタを書いていこうと思います。

アパレルの輸入販売、(健全な)婚活パーティのコーディネート、自分屋24などを企画として提供し、ちょっとした起業の成功ポイントみたいなものも紹介して行こうと思います。