fukuidayo

人と組織と、fukui's blog

32歳にして会社を辞め、小説家になることを志し、食うために起業したある男のblogです。

2009年09月

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今週の一冊 『王家の風日』 宮城谷昌光 -4冊目

歴史が僕たちに教えてくれることは本当に多い。

中国史を中心に歴史小説を書き、かの司馬遼太郎に絶賛された作家、宮城谷昌光。
彼の処女作が、今回ご紹介する「王家の風日」です。

時代は3000年前の古代中国。当時の王朝 殷(商)の滅亡を描いた作品です。殷の滅亡といえば、封神演義の物語・マンガや太公望の伝説で有名だと思いますが、宮城谷昌光はそこに歴史家の冷静な視点を加えています。そこが、面白い。

例えば、国民をないがしろにし、「酒を池に満たし、肉を木々に吊し、盛大な宴を開いた」という『酒池肉林』の伝説も、彼の視点を踏まえて考えると、祭祀国家である殷の性格を考えると一方的に悪とは言えず、当時の時代背景としてはありえることだったんだな。とか、殷が滅びたのは、悪政もさることながら、神々が治める国から、人が治める国への必然的な時代の流れだったのかな。と考えさせられます。

先日、日本でも政権交代が起こりましたが、既存の仕組みが限界を迎え、政権交代が起きた。と考えれば、3000年前も今も、為政者は(例え優秀な為政者であったとしても)常に、既存の価値観を守る側にたち、国民の声は聞こえないものなのかな。と。
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今週の一冊 『月と六ペンス』 サマセット・モーム -3冊目

月と六ペンス (角川文庫)月と六ペンス (角川文庫)
著者:サマセット・モーム
販売元:角川グループパブリッシング
発売日:2009-01-24
クチコミを見る


ポケットに本を一冊忍ばせて、公園や浜辺で気がすむまで読書にふける。そんな休日の過ごしたい人に手にとってもらいたい小説。『月と六ペンス 』

株式仲買人を生業としている40男、ストリックランド。彼はある日突然、妻と子、安定した生活を捨てて姿を消す。社会と人間を拒絶し、彼は海に浮かぶ極彩色の島で「絵」を描き続ける。彼は「絵」を売ろうとはしない。また、買いたいという人もあらわれない。彼は「絵」を描き続け、いつしか死を迎える…。

まぁ、そんなストーリーです。
恥ずかしながらfukuiはこの小説と出会い、小説家を志すことを決めました。

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自己紹介
プロジェクトデザイナー。富山県在住。人と組織の問題に興味があります。小説の原稿の断片、日々感じる社会や経済に関する疑問、書評を徒然なるままに。

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