ビリオン×スクール (第7話・2024/8/16) 感想
フジテレビ系・金曜9時枠のドラマ『ビリオン×スクール』
公式リンク:Website、X(旧Twitter)、Instagram、TikTok
第7話『新章突入!AI教師は生徒の進路を決められるか』の感想。
加賀美零(山田涼介)は、0組の生徒が進路希望票を提出していないことを教頭から叱責され、適職診断テストを受けさせる。その夜、ティーチ(安達祐実)が診断結果を分析し、「気になる子がいる」と言う。翌日、加賀美は生徒たちと個別面談し、紺野直斗(松田元太)は就職希望だが、具体的な職業がわからないと話す。一方、光井ひかる(志田未来)はテストに基づく進路決定に反発し、生徒の個性を重視するべきだと主張する。その後、光井のもとに卒業生が相談に訪れ、加賀美は光井に「働き過ぎだ」と忠告。芹沢一花(木南晴夏)は校長から「私と加賀美のことを知っているのね?」と問いかけられる。
---上記のあらすじは、当ブログのオリジナル---
原作:なし
脚本:我人祥太(過去作/墜落JKと廃人教師,奪われた僕たち,ゴーストヤンキー)
脚本協力:西垣匡基(過去作/) 第2話
演出:瑠東東一郎(過去作/浦安鉄筋家族,極主夫道,魔法のリノベ) 第1,2,6話
西岡和宏(過去作/親愛なる僕へ殺意をこめて,元彼の遺言状,婚活1000本ノック) 第3,4話
松下敏也(過去作/元彼の遺言状,DIVE!!,映画「Gメン」助監督) 第5話
塚田芽来(過去作/地上波ドラマ不明,高嶺のハナさん,ビハインドオーケストラ) 第7話
音楽:宮崎誠(過去作/今だから、新作ドラマ作ってみました 第3夜「転・コウ・生」)
主題歌:Ado「ルル」
P:江花松樹(過去作/うちの弁護士は手がかかる,クライムファミリー)
※敬称略
ネタには既視感があっても…
「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、管理人のみっきーです!
当ブログに来てくださり、ありがとうございます。
今回の感想をひと言で表すなら、「正常進化中」だ。
もちろん… といって良いのか分からないが。
やはり、全体的に「学園ドラマあるある」的な、ご都合主義や予定調和な展開と結末ではある。
しかし、その中にちゃんと “今作らしさ” が内包されている。
Ai技術の使い方然り、日本最大の財閥『加賀美グループ』のCEO・加賀美零(山田涼介)が主人公で担任教師でないと成立しない学園ドラマに仕上がっている。
もう、これだけで一定以上の評価はして良いと思う。
だって、特に今期の他の連ドラを見れば、ほぼ全てが “既視感ありあり” な作品ばかりだからだ。
その意味で、ネタは既視感があっても、映像的な装飾、物語の展開、俳優の魅せ方には、それなりの “らしさ” があると思うのだ。
第7話が今作初担当の演出家、塚田芽来氏の今後に期待!
そう思えた一端は、実は今回の第7話が今作初担当の演出家、塚田芽来氏の手腕も大きい。
他の連ドラの感想でも書いたとおり、簡潔に書けば、「連ドラの中盤以降で若手演出家の練習をやる」ことが多く。
当ブログでは、事細かく詰め寄るのもどうかと思い、その際の演出については「敢えて不問とする」と、してきた。
で、今回の塚田氏の経歴を調べると、映画の助監督や配信ドラマの監督経験はあるが、地上波連ドラは初のようだ。
だから、いつもなら「敢えて不問とする」のだが。
今回、冒頭から、「あれ、メイン監督の瑠東東一郎さんに似ている作風だけど、微妙に違うな」と感じた。
ここからは、完全に私の印象、妄想だが。
恐らく、第6話までの瑠東氏の演出に寄せようとの意識があったと思う。
だって、寄せようとしなければ、超独特な瑠東氏に似た作風なんて創出できないから。
そして「微妙に違うな」の部分は、「引きの画の美しさ」だ。
引きの画角が、瑠東氏よりも若干引き気味の「広い画角」で「奥のボケがきれい」なのだ。
更に、複数名の登場人物が画面に納まったときのバランスが良い。
イメージ的には、「映画風」といえば伝わるだろうか。
おかげで、面接指導の講師たちのワチャワチャした場面でも、動きが見やすかったし。
俳優陣それぞれのからだ全体を使ったお芝居も、かなり堪能できた。
できれば、もう少し “映像的な遊び心” が散りばめられていたら良かったと思うが。
それは、期待しすぎであり、でも今後に大いに期待したい。
あとがき
加賀美「理想を下げろ」
もう、この加賀美のセリフだけで、今回を見てよかったと思いますね。
このひと言で、メインである「適職診断テストと進路相談」のくだりと、英語科担当・光井ひかる(志田未来)による馬嶋沙里奈(工藤遥)への進路相談がつながりました。
それにしても、回を追う毎に加賀美が、山田涼介さんが先生に見てくるのがスゴイと思いまます。
★すべての読者様に愛と感謝の “ありがっとう!!”
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