コロナ関連ニュースまとめ・・・コロナ薬、副作用の仕組み解明 レムデシビル、改善に期待 東北大など・・・緩和か維持か 入院患者への面会に悩む病院 コロナ5類引き下げ・・・新型コロナは5類に変わった…では外来診療は? 「これまで通り」「インフルエンザと同じに」 医療機関の対応分かれる 鹿児島《令和5年5月18日》
コロナ関連ニュースまとめ・・・コロナ薬、副作用の仕組み解明 レムデシビル、改善に期待 東北大など・・・緩和か維持か 入院患者への面会に悩む病院 コロナ5類引き下げ・・・新型コロナは5類に変わった…では外来診療は? 「これまで通り」「インフルエンザと同じに」 医療機関の対応分かれる 鹿児島《令和5年5月18日》
【新型コロナウイルス治療薬「レムデシビル」EPA時事配信、資料写真】
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【体調急変時はコロナ・フォローアップセンター鹿児島=050(3310)9706=が24時間相談に応じる】
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時事通信・5月16日19:24配信【コロナ薬、副作用の仕組み解明 レムデシビル、改善に期待 東北大など】
東北大と九州大などの研究チームは16日、新型コロナウイルスの治療薬として使われる「レムデシビル」が引き起こす心機能への副作用について、その仕組みを解明したと発表した。成果は、副作用の抑制につながると期待される。論文は同日までに、国際科学誌コミュニケーションズ・バイオロジーに掲載された。
レムデシビルは、体内でウイルスの増殖を阻害する抗ウイルス薬で、日本をはじめ約50カ国で承認されている。ごくまれに徐脈や低血圧など心機能を弱める副作用が報告されている。
東北大の魏范研教授と九州大の西田基宏教授らの研究チームは、レムデシビルが心筋細胞の表面に多数ある「受容体」と結び付き、副作用を引き起こすと予測。約350種の受容体と反応させ、影響を調べた。
その結果、心血管の収縮などの作用を持つ「ウロテンシン受容体」と結び付き、活性化させることが分かった。マウスを使った実験や、ヒトの人工多能性幹細胞(IPS細胞)由来の心筋細胞を使った実験でも、心機能への影響が生じることを確認。受容体の反応を抑える薬剤の投与で、副作用が低減することも分かった。
西田教授は「この研究をもとに、より副作用が抑えられ、リスクの少ない薬品を作りたい」と話した。
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毎日新聞・5月16日9:18配信【緩和か維持か 入院患者への面会に悩む病院 コロナ5類引き下げ】
8日に新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが5類に引き下げられたことを受け、入院患者への面会を巡って病院の対応が分かれている。出産時の立ち会いや療養中の家族に会える機会を設けるべきか、クラスターを防ぐため面会制限を継続するべきか――。新潟県と新潟市がそれぞれ運営する公立病院は判断が分かれたが、横並びを意識して緩和に慎重な病院は依然多い。【中津川甫】
救命救急センターを持つ県内の中核6病院に毎日新聞が聞いたところ、面会制限の緩和に踏み切ったのは新潟市立の新潟市民病院のみだった。県立新発田病院(新発田市)▽新潟大学医歯学総合病院(新潟市)▽長岡赤十字病院(長岡市)▽魚沼基幹病院(南魚沼市)▽県立中央病院(上越市)――は、面会を制限している現在の方針を維持した。
「面会の重要性に配慮して、必要な面会を行っていただけることと致します」。新潟市民病院は1日、ホームページに面会制限の緩和を発表した。面会は午後1~4時に1回15分程度の条件付きだが、原則中学生以上の家族2人に限って認められた。完全な制限の撤廃には至っていないが、それでも同病院事務局は「社会の変化や患者と家族の声も踏まえて決めた」と説明する。
◇家族、患者は歓迎
利用者からは歓迎の声が上がった。近くに住む40代の女性は、コロナ禍の2020年に入院していた父を亡くした。病院の配慮で息を引き取る直前は面会が認められたが、「入院してから毎日具合が心配だった。父の顔を見ながら日々の変化をそばで見守りたかった」と今も心残りがあると明かし、「面会が可能になったのは本当に良かった」と喜んだ。
また通院中の女性(80)は「身内の顔をひと目でも見られると、患者にとって大きな安心につながる。面会があるとないでは大きな違い」と歓迎した。このほか県済生会三条病院(三条市)は8日から家族3人まで、平日に1日15分程度会えるよう面会制限を緩和した。
一方県が運営する13の県立病院は、5類の引き下げ後も面会制限を維持した。県病院局によると、「各病院の判断で院内感染が引き続き起きる可能性がある」などとして緩和しなかったという。院内でクラスターが発生し重篤な患者の病状に影響が出たり、医師や看護師が働けなくなったりすると医療体制を維持できなくなる危惧があるという。
厚生労働省は4月、自治体向けの通知で「面会の重要性と院内感染対策の両方に留意し、患者や面会者の交流の機会を可能な範囲で確保するよう各医療機関で検討をお願いする」と要請した。ただ対面での面会を認めるかは、各病院の判断に委ねているのが現状だ。
一部の県立病院は取材に「今後は他の病院の状況を見て決めたい」(県立新発田病院)と説明し、見直しの検討に乗り出している。ただ緩和した病院の関係者からは「他の病院と対応が違うことを大きく周知したくない」との声も漏れ、横並びから抜け出した対応に不安を抱えている。
病院内のコロナ感染を抑えつつ、いかに患者が家族と接する機会を確保するか。5類への引き下げ後も医療現場の苦悩は続いている。
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南日本新聞・5月17日7:30配信【新型コロナは5類に変わった…では外来診療は? 「これまで通り」「インフルエンザと同じに」 医療機関の対応分かれる】
新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが8日に5類となって1週間が過ぎ、鹿児島県内の医療機関では、発熱の診察や検査など外来患者の受け入れ態勢を巡り模索が続いている。診療所関係者は「感染対策を緩めても混乱はない」「行動制限がなくなり院内感染が不安」と受け止めはさまざまだ。
鹿児島市の三愛クリニックは8日から1週間の15日、移行前と変わらず入り口で検温と手指消毒を求めていた。「高齢者や基礎疾患がある人がおり、集団感染を防ぐ必要がある」と尾辻章宣院長(75)。医療費が自己負担となったことを伝えると検査を断る患者が出始め「受診控えや、他の病気を見逃す可能性がある」と気にかける。
国は5類移行を機に、コロナの診療実績のない施設を含めた幅広い医療機関で患者を診る体制を目指す。外来の感染対策として、仕切りによる簡単な分離や空き部屋の活用、構造的に難しい場合は時間帯を分けるといった工夫を例示。具体策は規模や人員によって施設ごとに判断する。
姶良市のある診療所は発熱患者が来院する際、事前連絡を求める張り紙の掲示をやめた。移行前は熱があれば車内待機を求めたこともあったが、今は別室に案内する。担当者は「季節性インフルエンザと同様の対応にした」と冷静に話す。
一方、発熱患者や付き添いが突然訪れるのに戸惑う声も上がる。指宿市の木之下クリニックの木之下藤郎院長(59)は「インフルエンザは陽性者の家族も入れていたが、コロナは広がりやすく感染が疑われる家族が複数出入りするのは不安」。南さつま市のクリニックでは移行後、マスクなしで来る患者の姿も。担当者は「高齢の透析患者の入院が多く、院内感染が出ると命の危険もある。症状がある人は事前に連絡してほしい」と話す。
県医師会の大西浩之副会長(61)は「施設ごとにコロナ患者をどのように受け入れるか、考え方はさまざまだが、ある程度の統一を目指す」と説明する。県民へは「まだ医療機関によって対応に違いがあることを理解してもらい、熱が出たらマスクを着けるなど基本的な対策をしてほしい」と呼びかける。
県は16日現在、コロナの外来診療に当たる施設として904医療機関を指定している。発熱時はかかりつけ医へ事前に相談してから受診することを推奨。相談先に困った場合は「コロナ相談かごしま」や、保健所の受診・相談センターなどの窓口が応じる。
■新型コロナの5類移行 新型コロナウイルス感染症の5類移行 致死率の低下などを受けて政府は、新型コロナの感染症法上の位置付けを5月8日に「新型インフルエンザ等感染症」から「5類」へ引き下げた。法律に基づく入院勧告や外出自粛要請はなくなった。医療費は、高額な治療薬代や入院費の一部などを除いて自己負担が発生する。感染者の全数把握はせず、流行の動向は指定された「定点医療機関」からの報告で把握する。
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時事通信・5月16日19:24配信【コロナ薬、副作用の仕組み解明 レムデシビル、改善に期待 東北大など】
東北大と九州大などの研究チームは16日、新型コロナウイルスの治療薬として使われる「レムデシビル」が引き起こす心機能への副作用について、その仕組みを解明したと発表した。成果は、副作用の抑制につながると期待される。論文は同日までに、国際科学誌コミュニケーションズ・バイオロジーに掲載された。
レムデシビルは、体内でウイルスの増殖を阻害する抗ウイルス薬で、日本をはじめ約50カ国で承認されている。ごくまれに徐脈や低血圧など心機能を弱める副作用が報告されている。
東北大の魏范研教授と九州大の西田基宏教授らの研究チームは、レムデシビルが心筋細胞の表面に多数ある「受容体」と結び付き、副作用を引き起こすと予測。約350種の受容体と反応させ、影響を調べた。
その結果、心血管の収縮などの作用を持つ「ウロテンシン受容体」と結び付き、活性化させることが分かった。マウスを使った実験や、ヒトの人工多能性幹細胞(IPS細胞)由来の心筋細胞を使った実験でも、心機能への影響が生じることを確認。受容体の反応を抑える薬剤の投与で、副作用が低減することも分かった。
西田教授は「この研究をもとに、より副作用が抑えられ、リスクの少ない薬品を作りたい」と話した。
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毎日新聞・5月16日9:18配信【緩和か維持か 入院患者への面会に悩む病院 コロナ5類引き下げ】
8日に新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが5類に引き下げられたことを受け、入院患者への面会を巡って病院の対応が分かれている。出産時の立ち会いや療養中の家族に会える機会を設けるべきか、クラスターを防ぐため面会制限を継続するべきか――。新潟県と新潟市がそれぞれ運営する公立病院は判断が分かれたが、横並びを意識して緩和に慎重な病院は依然多い。【中津川甫】
救命救急センターを持つ県内の中核6病院に毎日新聞が聞いたところ、面会制限の緩和に踏み切ったのは新潟市立の新潟市民病院のみだった。県立新発田病院(新発田市)▽新潟大学医歯学総合病院(新潟市)▽長岡赤十字病院(長岡市)▽魚沼基幹病院(南魚沼市)▽県立中央病院(上越市)――は、面会を制限している現在の方針を維持した。
「面会の重要性に配慮して、必要な面会を行っていただけることと致します」。新潟市民病院は1日、ホームページに面会制限の緩和を発表した。面会は午後1~4時に1回15分程度の条件付きだが、原則中学生以上の家族2人に限って認められた。完全な制限の撤廃には至っていないが、それでも同病院事務局は「社会の変化や患者と家族の声も踏まえて決めた」と説明する。
◇家族、患者は歓迎
利用者からは歓迎の声が上がった。近くに住む40代の女性は、コロナ禍の2020年に入院していた父を亡くした。病院の配慮で息を引き取る直前は面会が認められたが、「入院してから毎日具合が心配だった。父の顔を見ながら日々の変化をそばで見守りたかった」と今も心残りがあると明かし、「面会が可能になったのは本当に良かった」と喜んだ。
また通院中の女性(80)は「身内の顔をひと目でも見られると、患者にとって大きな安心につながる。面会があるとないでは大きな違い」と歓迎した。このほか県済生会三条病院(三条市)は8日から家族3人まで、平日に1日15分程度会えるよう面会制限を緩和した。
一方県が運営する13の県立病院は、5類の引き下げ後も面会制限を維持した。県病院局によると、「各病院の判断で院内感染が引き続き起きる可能性がある」などとして緩和しなかったという。院内でクラスターが発生し重篤な患者の病状に影響が出たり、医師や看護師が働けなくなったりすると医療体制を維持できなくなる危惧があるという。
厚生労働省は4月、自治体向けの通知で「面会の重要性と院内感染対策の両方に留意し、患者や面会者の交流の機会を可能な範囲で確保するよう各医療機関で検討をお願いする」と要請した。ただ対面での面会を認めるかは、各病院の判断に委ねているのが現状だ。
一部の県立病院は取材に「今後は他の病院の状況を見て決めたい」(県立新発田病院)と説明し、見直しの検討に乗り出している。ただ緩和した病院の関係者からは「他の病院と対応が違うことを大きく周知したくない」との声も漏れ、横並びから抜け出した対応に不安を抱えている。
病院内のコロナ感染を抑えつつ、いかに患者が家族と接する機会を確保するか。5類への引き下げ後も医療現場の苦悩は続いている。
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南日本新聞・5月17日7:30配信【新型コロナは5類に変わった…では外来診療は? 「これまで通り」「インフルエンザと同じに」 医療機関の対応分かれる】
新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが8日に5類となって1週間が過ぎ、鹿児島県内の医療機関では、発熱の診察や検査など外来患者の受け入れ態勢を巡り模索が続いている。診療所関係者は「感染対策を緩めても混乱はない」「行動制限がなくなり院内感染が不安」と受け止めはさまざまだ。
鹿児島市の三愛クリニックは8日から1週間の15日、移行前と変わらず入り口で検温と手指消毒を求めていた。「高齢者や基礎疾患がある人がおり、集団感染を防ぐ必要がある」と尾辻章宣院長(75)。医療費が自己負担となったことを伝えると検査を断る患者が出始め「受診控えや、他の病気を見逃す可能性がある」と気にかける。
国は5類移行を機に、コロナの診療実績のない施設を含めた幅広い医療機関で患者を診る体制を目指す。外来の感染対策として、仕切りによる簡単な分離や空き部屋の活用、構造的に難しい場合は時間帯を分けるといった工夫を例示。具体策は規模や人員によって施設ごとに判断する。
姶良市のある診療所は発熱患者が来院する際、事前連絡を求める張り紙の掲示をやめた。移行前は熱があれば車内待機を求めたこともあったが、今は別室に案内する。担当者は「季節性インフルエンザと同様の対応にした」と冷静に話す。
一方、発熱患者や付き添いが突然訪れるのに戸惑う声も上がる。指宿市の木之下クリニックの木之下藤郎院長(59)は「インフルエンザは陽性者の家族も入れていたが、コロナは広がりやすく感染が疑われる家族が複数出入りするのは不安」。南さつま市のクリニックでは移行後、マスクなしで来る患者の姿も。担当者は「高齢の透析患者の入院が多く、院内感染が出ると命の危険もある。症状がある人は事前に連絡してほしい」と話す。
県医師会の大西浩之副会長(61)は「施設ごとにコロナ患者をどのように受け入れるか、考え方はさまざまだが、ある程度の統一を目指す」と説明する。県民へは「まだ医療機関によって対応に違いがあることを理解してもらい、熱が出たらマスクを着けるなど基本的な対策をしてほしい」と呼びかける。
県は16日現在、コロナの外来診療に当たる施設として904医療機関を指定している。発熱時はかかりつけ医へ事前に相談してから受診することを推奨。相談先に困った場合は「コロナ相談かごしま」や、保健所の受診・相談センターなどの窓口が応じる。
■新型コロナの5類移行 新型コロナウイルス感染症の5類移行 致死率の低下などを受けて政府は、新型コロナの感染症法上の位置付けを5月8日に「新型インフルエンザ等感染症」から「5類」へ引き下げた。法律に基づく入院勧告や外出自粛要請はなくなった。医療費は、高額な治療薬代や入院費の一部などを除いて自己負担が発生する。感染者の全数把握はせず、流行の動向は指定された「定点医療機関」からの報告で把握する。
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