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レピカ マーケティングCFOのブログ

CFOなのに、最新の店舗の販促事例やマーケティングの事例紹介してます!
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2010年06月

30 6月

リピート来店に繋がらない最大の理由は?


今日は、店舗経営の重要課題である「リピート来店」を如何に促進するかについて書きたいと思います。

レピカの業務を通じて、色んな店舗の方と接してきました。
僕の場合、特に飲食が多いですが、飲食店で言えば、お客様全体の人数のうち、70~80%位が一見のお客様で、残りの20~30%がリピートのお客様という所が多いようです。

まず、この数字を見て、「えっ、リピートのお客さんてもっと多いんじゃないの?!」と驚かれるかもしれませんが、統計を取ると大体この位です。

つまり、店舗に来ている大半のお客様は一見さんだということです。
一方で、店舗の売上・利益という観点では、リピートのお客様がその8割がたをもたらしていると言って過言ではありません。

いわゆる2:8の法則(パレートの法則)というやつです。

それだけ大事なリピートのお客様ですから、1人でも多く増やしたいですよね。

そうすることで、ぐるなび、ホットペッパー、その他チラシなどによる新規来店客への依存度を下げることも出来ます。

では、何故70~80%のお客様はリピートしてくれないのか。
味が悪いのか、接客が悪いのか。。。


いいえ、実は最大の理由は「忘却」なんです。
つまり、味にも接客にも何の不満も無く、むしろ満足していても、人間何日か経つと忘れてしまうんです。

どこか美味しいお店無い?と聞かれて、パッと思いつくお店ってそんなに多くないと思います。
思いついたお店以外にも色んな美味しいお店に行ってるはずなんですが、忘れてしまってるんです。

そして、忘れられてしまったら、リピート来店の可能性は極めて低いです。

僕が、前職のサイバードというモバイルの会社にいた当時、堀社長が人間誰しもが持つ真理が3つあると言っていました。

それは、

1つ、人間は誰しも寂しん坊
1つ、人間は誰しも忘れん坊
1つ、人間は誰しも怠けん坊

の3つです。人間誰しも忘れてしまうんですね。。。


では、忘れられないようにするにはどうするか。
お客様に覚えててもらう、思い出してもらうには。


その確度をぐっと高める方法があります。

それは、サンキューレター(お礼状)を送ることです。

「なんだ、そんなことか。。。」と思った方、まだ続きがあります。
印象に残る(つまり忘れられない)サンキューレターには書き方があります。

それは、「へえ~」、「ほ~」と言わせるサンキューレターです。

つまり、1つはお店のこだわりや、この店舗を作った時の思いなどをしっかりと書くこと。
例えば、こだわりの食材や店舗の内外装、店舗名の由来など。

それを、店長さんやスタッフさんのプライベートなお話と絡めると一段と良いです。
例えば、店長さんは新潟の生まれで、あまりのお酒好きがこうじて、こんなお店をオープンしてしまいましたとか。大好きな日本酒の銘柄はこれとこれですみたいな。

そういうことって、お店で食事しただけでは、決して知りえないことです。

そして、そういうことを知ることで、3日で忘れてしまう単なる「美味しいお店」から、「あのお酒好きの店長さんが経営する美味しいお店」、「その店長さんが薦める銘柄を今度試してみたい」という感じに記憶のレベルがアップします。

ここまで来ればそう簡単には忘れられません。

このサンキューレターは、基本的には「手書き」、または「手書きをベースにしたものを印刷」が一番効果的です。
それは、もらった側の気持ちになれば明々白々です。

ただ、毎日忙しい中でそんな手紙を準備する時間は無いとか、最近はお客様からお名前・ご住所をいただくのは大変とか、色々と問題もあります。

そんな時には携帯メールは1つお薦めする方法です。
携帯メールであればお客様の登録も簡単ですし、そんなに抵抗もありません。
また、宛名書きも不要で準備も簡単です。
加えてコストも安い。

デコメで旬の食材等の写真をつけて、華やかで印象に残るメールにすることも出来ます。

そういうメールを使ったサンキューレターにご興味あれば、レピカまでご連絡ください。

それでは。


21 6月

7/7(水) 第三回 飲食業界向け講演会・交流会開催案内


7/7(水)の第三回飲食業界向け講演会・交流会の開催のご案内です。

過去2回は30名程度の飲食業界の主に経営層の方に参加いただいています。講演会の後に交流会も予定していますので、是非そこでネットワークを広げていただければと思います。

さて、第三回の講師には、飲食業界で最も有名なコンサルタント会社の一社であります、オージーエムコンサルティング元代表の榊芳生氏とご子息で同社元代表の榊真一郎氏のお2人をお迎え致します。

榊芳生氏は、日本の飲食業の産業化の萌芽のきっかけとなった渥美俊一先生アメリカのチェーンストアの勉強会にて、すかいらーく横川兄弟やロイヤル江頭氏と一緒にチェーンストア理論を学んでこられたご経験をお持ちです。

その後、外食コンサルタントとして活動を開始されはじめ「飲食業はピープルビジネスである」という考えの元、経営者の人生感や価値観によりそう形で、多くの地域一番店の成長をご支援してこられました。

今回は、榊様とご子息の真一郎氏にお越し頂き、これまでのご経験はもちろん、今後の外食産業が進むべき先など、外食業界の成長の一翼を担ってこられた榊様のお考えなど余すことなくお話頂く予定です。

榊芳生氏の参考書籍はコチラ。
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/%8D%E5%96F%90%B6/list.html

以下、参加概要となります。
参加対象者の方は、是非この機会にご参加いただければと思います。

日時2010年7月7日(水) 18:00~
(開場17:30、講演18:00~、懇親会20:00~)
参加
対象者
・飲食店経営に携わっている方
・飲食業界で事業をされている方


(事務局で参加対象者として相応しくないと判断しお断りさせていただく場合がございますことを予めご了承ください)
会費7,000円
(懇親会での飲食代が含まれます)
場所都内にて調整中。
お申込みの方に個別にご案内いたします。
お申込※終了しました

21 6月

対照的なマックのビッグアメリカンと250円牛丼 2010年上期ヒット商品番付


東の横綱不在、つまり際立って目立ったヒット商品がなかった2010年上期のヒット商品番付です。


日経MJ6月16日付から

2010年上期ヒット商品番付

 

西

横綱

3D
スマートフォン

大関

竜馬
iPad
(アップル)

関脇

LED電球
東京スカイツリー

小結

ラー油
コロプラ
(コロニーな生活☆PLUS)

前頭

もしドラ
(ダイヤモンド社)
220ボルト家電

ビッグアメリカシリーズ
(日本マクドナルド)
デパクロ

オルニチン
1Q84 BOOK3
(新潮社)

ストライド
(キャドバリー・ジャパン)
250円牛丼

150円ロールケーキ

こちらいつも参考にさせてもらっている理央 周さんのブログ
http://ameblo.jp/businessjin/entry-10564511686.html


この中で、僕がまず気になるのはやはりマックのビッグアメリカンと250円牛丼です。
共に大ヒットとは言え、その裏にあるマーケティングという意味では対照的に見えます。

つまり、方や完全に価格競争から脱しブランディングを強化するマックと、方や、ギリギリの価格競争で体力を擦り減らす牛丼チェーンです。

以下は、牛丼チェーンの参考記事です。

すき家と松屋、最安値250円に 吉野家つぶし“仁義なき牛丼戦争”
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/100405/biz1004051522009-n1.htm


この牛丼チェーンの価格競争は、僕が1998年に日本マクドナルドに入社して以降のマクドナルドの価格戦略を思い出させます。

僕が入社した当時はハンバーガーは1つ130円でした。それを2000年には平日半額の65円に、2002年には59円にまで値下げしました。

値下げから1年くらいはすさまじく売れました。それこそ2000年のヒット商品番付の西の横綱は「平日半額バーガー」でした。その位世の中にインパクトを与える価格でした。(ちなみに東の横綱は「ユニクロ」)

しかしながら、その後の消費者の価格に対する「慣れ」とともに一気に業績は悪化していきます。

その当時の消費者調査の推移が面白いものでしたので、若干うろ覚えですが紹介します。

<マクドナルドのイメージ>

かっこいい (アメリカ文化の象徴)

母親 (家族向けのイメージでここまでは良いでしょう)

友達 (この辺からやばい)

ペット (ここまで来ると完全に消費者に見下されています)


価格戦略が一気に進んだタイミングと重なるように、イメージが「友達」、「ペット」となっていきます。

ここから分かるのは、価格戦略が企業のブランドイメージに大きく影響があるということです。

そして、消費者が価格に慣れ、売上が思ったほど上がらなくなってくると残るのは「悪いブランドイメージ」のみです。

そして、この悪いブランドイメージが企業に与える影響は、実は想像以上に甚大です。

一番良くないのは店舗のスタッフの士気が下がり、笑顔の接客が徐々になくなってしまうことです。

店舗のスタッフは当然、かっこいい、働き甲斐のあるお店で働きたいと思っています。それが、お客様からそのように見られなくなってくると段々と胸を張って自信をもった接客ができなくなってしまうということです。

現在の牛丼チェーン各社がそのようになっているとは言いませんが、そうなる可能性は大いにあります。特にシェアを奪われる「吉野家」は厳しいかもしれません。

そうなる前に一刻も早く価格以外での勝負をしかけないといけません。
マクドナルドも価格戦略から脱するまでかなりの時間を要しました。それだけ難易度は高いということだと思います。

この時、1位企業と2位以下の企業では戦い方が違うと言われています。
1位企業は、王者の戦略を取ることができます。つまりマクドナルドがアメリカンの王道のハンバーガーを出してきたように。

一方、2位以下の企業は、1位企業がやりたくても出来ないことを1つ1つやるというのが戦略になるかと思います。例えば、手間はかかりますが、完全カスタマイズのバーガーを出したり、世で流行っているものをいち早く取り入れたり。(モスのざくざくラー油バーガーとか)

さて、これからどこの牛丼チェーンが最初に価格戦略から脱するか、それを見ているのは楽しみではあります。

それでは。
20 6月

(続き)国際会計基準適用でポイントの会計処理はどうなる


今日は、前回の続いて僕のレピカでの本業であるCFO業務の話しで、ポイント使用時にどういう会計処理になるかを書きます。

前回、既存の日本の会計基準でも国際会計基準(IFRS)でも、一定期間で見れば売上、利益は変わらないと書きましたが、それはIFRSでは売上が将来に繰り延べられるだけだからです。

まずは、おさらいですが、これがポイント付与時の処理。
1,000円の商品が売れて10%のポイントが付与され、付与されたポイントは将来的に80%が使用される前提です。

<既存の日本の会計>
現 金1,000円/売 上1,000円

<国際会計基準>
現金1,000円/売 上 926円
       /ポイント負債74円

売上=1,000×1,000/(1,000+[100pts×80%])=926


続いて、これがポイント使用時の処理です。
付与された100ptsのうち、50ptsが使用された場合の処理です。

<既存の日本の会計>
売上発生なし

<国際会計基準>
ポイント負債46円/売 上 46円

売上=74×50pts/(100pts×80%)=46


つまり、日本の会計だとポイントが使用されたときには売上ゼロでしたが、IFRSだと、売上が46円計上されます。

最初、1,000円の売上が926円になり、74円下がってしまいましたが、ここでかなり取り戻しました。

さらに、あと30pts分使われると、全部取り戻します。

<国際会計基準>
ポイント負債28円/売 上 28円

売上=74×30pts/(100pts×80%)=28


ここで、あれ?まだ20pts残ってるじゃん!と思うかもしれませんが、元々の前提が付与したポイントの内80%が使われるというものなので、これで計算はピッタリです。

どうでしょうか。
ポイントを活用して、ちゃんとリピート売上につなげていけば、売上も利益も変わりません。

会計基準に惑わされずポイントでどんどんリピート促進していきましょう。

19 6月

国際会計基準適用でポイントの会計処理はどうなる


今日は、僕のレピカでの本業(CFO)のトピックです。
最近話題の国際会計基準(IFRS)ですが、2010年から任意適用が認められています。

これによって様々な会計上のインパクトがありますが、中でも大きいのがポイントプログラムの会計処理です。

結論から先に言うと、国際会計基準(IFRS)を適用した途端に売上が下がってしまいます。

以下は、1,000円の商品が売れて10%のポイントを付与した時の会計処理です。
付与されたポイントは80%が使用される前提です。

仕訳を見ると、これまでの日本基準では、1,000円の売上がたっていたのが、国際会計基準では926円になってしまいます。

<既存の日本の会計>
現 金1,000円/売 上1,000円

<国際会計基準>
現金1,000円/売 上 926円
       /ポイント負債74円 →将来の売上に繰り延べ

売上=1,000×1,000/(1,000+[100pts×80%])=926


こうなると、例えば売上の10%~20%のポイントを付与している家電量販店などは大変ですね。対前年で売上大幅減になることは確実です。

ただ、本質的な見方をすると、国際会計基準で確かに”短期的に”売上は下がりますが、繰り延べられるだけなので一定期間見れば売上は同額になります。

また、これまで引当金をちゃんと積んでいた会社であれば、一定期間で見た利益も同額になります。


つまり、本質的にはあまり大きな問題ではないということです。

むしろ、問題はポイント付与時にちゃんと負債認識できるようなデータ管理が出来るかどうかかなと思います。

ポイントは、顧客の囲い込み。リピート促進のための強力な武器です。
是非、会計基準に惑わされず徹底活用したいですね。

それでは。


(参照)
ポイント及びプリペイドカードに関する会計処理について
平成20年6月18日 金融庁
http://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/dai2/siryou/20080618-1/01.pdf

ポイントに関する会計処理の国際比較

 

日本基準

米国基準

国際会計基準

■ ポイントに関する会計基準等○ 個別の会計基準等は存在しない。
○ 一般的な会計基準等に則り会計処理
○ EITF00-21「複数要素のある販売契約の会計処理」
○ EITF00-22「ポイント及びその他の期間又は量に基づくセールス・インセンティブの会計処理」
○ IFRIC13 「カスタマー・ロイヤリティ・プログラム」
■会計処理(例)
発行時○ ポイント発行の対象となる商品の販売額を売上に計上。

【ポイント相当分については、発行時に会計処理を行わない。】
○ EITF01-9「売手が買手に与えた対価に関する会計処理」○ ポイント相当分については、将来使用が見込まれる部分について、売上から控除するとともに負債に計上
使用時○ ポイント使用に応じて費用に計上。○ ポイント相当分については、将来使用が見込まれる部分について、売上から控除するとともに負債に計上、又は費用処理。○ ポイント使用に応じて売上に計上。
期末時○ 未使用残高について、将来使用が見込まれる部分を引当処理。○ (ポイント発行時点、売上から控除していた場合、)ポイント使用に応じて売上に計上。なしなし
(注)日本基準の会計処理(例)については、ポイントが使用された時点で費用処理するとともに、期末に未使用ポイント残高に対して過去の実績等を勘案して引当金計上する場合を記載している。

プロフィール

加嶋 正洋

CFOですが、マーケティングをこよなく愛しています。
現在は、ギフトカード事業、メール事業のレピカ取締役と、AR事業の子会社でアララの取締役をやっています。
ITと店舗を繋げる仕事が大好きです。

ブログのテーマは、飲食店、エステ、美容室等の集客・リピート来店促進、ツイッター、フェイスブック、グルーポン、その他ソーシャルツールの活用法、そして僕の本業(?)のCFO業務である会計や財務についてです。
それから、経営者交流会を定期的に開催していので、その案内もこちらでしています。

よろしくお願いします!

<経歴>
1998年、ジョージワシントン大学MBA修了後、日本マクドナルド㈱で経営戦略立案、新業態立上プロジェクトを担当。2001年、米国公認会計士資格取得。2004年、㈱サイバードにおいて、某電子マネー大手企業との共同でモバイルと電子マネーを活用した新サービスを推進。
2006年8月、㈱レピカ設立、同社代表を務めたのち、2008年6月に取締役CFOに就任。2010年10月、アララ㈱設立、取締役就任、現在にいたる。

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