D9の響き

DTの新作が出ました。
本作はコンセプト・アルバムちう事で、2時間超の2枚組に纏められてて、なんせ長い。
某映画等をかなり意識したフシもあるストーリー立てで、通しで聴くとぶっちゃけ疲れますｗ

近年世界規模で物騒な事件が頻発し、誰もが少なからず”不安”を抱く空気が漂う中、最近降って沸いた様に”Dystopia”という言葉を彼方此方で良く見かけます。
音楽の世界でも、この辺は先に使ったもの勝ち、みたいな感じなのか、本作を含む幾つかのアルバムコンセプトに取り入れられている感じ。

人々の心理を見据えたようなネガティヴなキーワードが世を席巻するってのも好ましい状況ではないですが、歴史が示す様に、人間ってのは永遠に懲りない生き物なのかもしれません。
また、そういった事を生業にしている人達を見るのも、個人的には不快以外のなんでも無かったりします。

personnel:
James LaBrie(vo)
John Petrucci(g)
Jordan Rudess(kb)
John Myung(b)
Mike Mangini(d)

プログレって、個人的には基本良く解ってません。
音楽としての深みとか精神性、あるいは抒情性みたいな、多岐にわたる音楽的表現の拡張化、という意味合いで個人的には捉えてます。
たとえば、クラシックミュージックにおける、オペラとか交響詩あるいは現代音楽にカテゴライズされるやつなんかの立ち位置も、ある意味そんな感じ？、

そういう中では、ひと昔前ならまだしも、この世は既にヴァーチャル全盛。
なのに、音楽だけでスペース・オペラを表現しようという事自体、発送が古めかしいんじゃね？
ジャケのブックレットには登場人物のヴィジュアルらしき記載もあるけどね、中途半端ちゅうか。
なんかね、TVゲームの世界に慣れ親しんでる今日日の若い子らからすれば、”これだけ？”みたいな感じじゃね？
凄いのよ、最近のTVゲームって、もう完全にCG化が進んでて、夢か現か判らんみたいな。
今回、トレーラーの映像でもその辺は判ってやってまんねん、みたいな調子だけど・・。

意気込みはわかるんですよ、凄く。
でもね、こんなんじゃこの世の中、絶対満足できませんて。
そもそも、あんたらがこんなの演る意味があんの？と、正直感じてますねん。

あ、もしかして、ハリウッド進出の布石なんか、ええおい！

tracks:

ï¼»ACT 1ï¼½
1.Descent Of The Nomacs
2.Dystopian Overture
3.The Gift Of Music
4.The Answer
5.A Better Life
6.Lord Nafaryus
7.A Savior In The Square
8.When Your Time Has Come
9.Act Of Faythe
10.Three Days
11.The Hovering Sojourn
12.Brother, Can You Hear Me?
13.A Life Left Behind
14.Ravenskill
15.Chosen
16.A Tempting Offer
17.Digital Discord
18.The X Aspect
19.A New Beginning
20.The Road To Revolution

ï¼»ACT 2ï¼½
1.2285 Entr'acte
2.Moment Of Betrayal
3.Heaven's Cove
4.Begin Again
5.The Path That Divides
6.Machine Chatter
7.The Walking Shadow
8.My Last Farewell
9.Losing Faythe
10.Whispers On The Wind
11.Hymn Of A Thousand Voices
12.Our New World
13.Power Down
14.Astonishing

音的には、すべて非の打ちどころはないんですわ。
ただね、どれも”どっかで聴いたなあ・・”の繰り返しで、スリルとか感動を覚える展開が皆無なんよね。
これらすべては、やはり映像ありきのサウンドトラックちゃうの？みたいな。

でも、繰り返し流して聴いてると妙に馴染んで来る、ってのも事実で、そこはやっぱDTやねｗ

ここ数年、個人的に、DTの作品を聴く度にどうしてもネガティヴなコメントを残してしまいがちで、すみません。
まあね、こんな与太話を読む前に、やはりそれぞれがご自身で聴いて頂き、どう感じるか、ってのが一番重要かと。
あ、余計なお世話ですみませんｗ


Dream Theater ? The Astonishing (Official Trailer)