D9の響き

Guitarを肴につらつらと・・

Wire To Wire('96)/ Mitch Perry

2013-08-15 13:45:25 | guitarist

本日のお題は、ミッチ・ペリーのソロ作"Wire To Wire"です。
前から書くと宣言してましたが、中々出番が廻って来なかった訳で、この度ようやく・・。

ウチでも過去何度か・・1回だけか?関連作を採りあげてますが、TalasやMSGなどでそれなりに認知されてるギタリストじゃないかな。
個人的には、特にTalasでのプレイに凄く惹かれるものがありまして、色々捜してますが、公式音源は数枚程度しか入手できてませんね。
で、この作品は、リリース時に雑誌かなんかで知って、某ショップで予約して買ったモノです。

personnel:
Mitch Perry(g)
Sean McNabb(b)
Brian O'Neal(kb)
Ric Parnell(d)
Eric McCain(per)
Tony Franklin(fretless-b on#9)
Edgar Winter(sax on#7)

バックはRough CutやQuiet Riot等、ウェストコースト界隈でのコネクションで繋いだ面子で固めたようです。
ぶっちゃけ、守備範囲外のお名前が並んでおりまして、その辺は他所にお任せちゅう事で。

・・もう結構前に出てた作品なんですがね。
折にふれ聴くたびに感じますが、いつ聴いてもちっとも古さを感じさせませんね。
何といっても、曲が良い・・これが肝。
知名度という点ではB級といわざるを得ませんが、中身はホンマモンの音楽で満たされていて、まさに王道のインスト・ロックじゃないかと。
本人の述懐通り、タイトルからもJeff Beckを標榜した感はアリアリですが、個人的にはさほど御大的な要素は感じられません。
・・むしろ#6を捧げたGary Mooreかな。
あと、Pat Thrall(#3)とかAyrton Senna(da Silva:#1)なんてフェイヴァリッツを挙げつつ、自身が大いに影響された先人達へのトリビュートという側面もあるようですね。

tracks:
1.Crash Damage
2.Your Beckoned Call
3.Enthralled
4.Mediteranean Mosaic
5.Over The Top
6.More Than I Can Say
7.Southside Strut
8.Rain
9.Niagara

個人的には#1"Crash Damage"のブラジリアンな16を感じさせる疾走感とか、#7"Southside Strut"のファンキーな雰囲気なんてのがツボですね。
#3"Enthralled"なんて、F1のイメージそのままだったりで、実に判り易いし。
ブギー風な#5"Over The Top"や、少しデルタ風#"Rain"なんてのも素敵ですね。
全曲に渡って一本調子じゃなく、必ず中間部で雰囲気を替えてます・・この辺の展開が実に心地良い訳で。
ラストの#"Niagara"のみ、タッピングダブとフレベの織り成す万華鏡って世界で、作品としてはアウトロ的位置付けなのかもしれません。
・・実に幻想的です。


で、音源を捜してみましたが、バラード系ばっかでパットしませんが、とりあえず貼っておきます。

Your Beckoned Call


More Than I Can Say



あと、彼の足跡を纏めたこんなのもあったんで、ついでに。




こんな風にギターを弾けたらなあ、って良く思います。
・・まじカッケ~!

関連エントリ:Live Speed On Ice('83)/Talas


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