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D9の響き

Guitarを肴につらつらと・・

Minute By Minute('78)/The Doobie Brothers

2007-04-15 08:58:44 | steely dan-connection
桜もそろそろ終わりのようですね。
本日は、ちょいと有名な作品をチョイスしてみました。

この作品“Minute By Minute(ミニット・バイ・ミニット)”は、The Doobie Brothers(ドゥービー・ブラザース)の9枚目のオリジナル作となる、超名盤ですね。

私は完全に後追いで聴きました。
スティーリー・ダンにはまってた学生の頃、しかもかなり後半で、社会に出る直前だったと記憶してます。

私的にいまいちピンと来なかったTom Johnston(g,vo)がリーダーシップをとってた頃の“China Grove”“Long Train Runnin'”あたりのイメージがあまりに強かったし、当時ヒットチャートにしばしば登場してたマクド(Michael McDonald)のイメージに辟易してたこともあったんでしょうね。
・・いわゆる食わず嫌いでした。
何かのきっかけで聴いてみてビックリ・・見事にハマってしまい、その頃から愛聴盤の一枚になってしまった訳です。

当時の面子は、Patrick Simmons(パット・シモンズ:g,vo) Michael McDonald(マイケル・マクドナルド:kb,vo) Jeffrey“Skunk”Baxter(ジェフ・バクスター:g) Tiran Porter(タイラン・ポーター:b,vo) John Hartman(ジョン・ハートマン:d) Keith Knudsen(キース・ヌードセン:d,vo)の6名。
その他、前出のTom Johnston(トム・ジョンストン)、Nicolette Larson(ニコレット・ラーソン)、Rosemary Batler(ローズマリー・バトラー)といったゲストヴォーカルや、準メンバーのBobby Lakind(per,vo)、Little FeetのBill Payne(ビル・ペイン:kb)他 、そしてプロデューサーのTed Templeman(テッド・テンプルマン)自身が自らパーカッションで全面参加してます。

1.Here To Love You
愛を高らかに謳い上げる、まさにオープニングに相応しい良い曲ですね。
マクドのエキス満載(笑)といったところでしょうか。

2.What A Fool Believe(ある愚か者の場合)
マクドとKenny Logginsのペンによる名曲です。
私はこの曲が多分一番好きです・・たまらなく。
サビの“・・but what a fool believes he seems, no wise man has the power・・”のコーラスが来ると無性に体が疼きます。
ちょっとシニカルでクールな歌が妙に染み入ってくる気がするんですよね・・不思議なことにね。

3.Minute By Minute
そして、まるでStuffの曲のようなイントロから始まるこの曲へ移るあたりも大好きです。
・・いつ聴いてもゾクゾクします。
キャッチーなサビのリフレインが妙に耳に残って困ることもしばしばですがネ。(笑)

4.Dependin' On You
唯一パットとマクドの共作です。
ギターソロだけ妙にスティーリー・ダンっぽいのはバクスターのせいでしょうか?

5.Don't Stop To Watch The Wheels(轍をみつめて)
轍(わだち)とは上手く訳したものですね・・バイク好きの方の訳なんでしょうかね。
トム・ジョンストンがコーラスで参加してますが、既に存在感が皆無なのがちょっと残念です。

6.Open Your Eyes
マクドらしい捻りまくりながら耳障りの良い曲です。
が、歌うには難しすぎではないでしょうか・・。

7.Sweet Feelin'
パットの作品ですが、これもいい曲ですね。
サビメロのラインが複数絡むんで、一人で歌えないけど歌いたくなる困った曲ですね。(笑)
パットとニコレット・ラーソンの掛け合いなどもあって和みます・・これも大好き。

8.Steamer Lane Breakdown
唯一のインスト・・パットの曲のようです。
ハードなチキン・ピッキングが耳に残るノリノリのナンバーですね。

9.You Never Change
パットの曲なのにマクドのコーラスアレンジのせいか、妙に複雑に聴こえるのが面白いですね。
ちょっと演歌っぽいと思うのは私だけかな?

10.How Do The Fools Survive
マクドとCarol Bayer Sagerの共作。
このアルバム全編に渡り“fool”という言葉が頻繁に出てきます。
マクドのこだわりみたいなのですが、意味は別としてテーマ性がサブリミナルに効いてる気もしますネ。
この曲は各メンバーの持ち味を最後に上手く引き出しながら次の作品へと繋ぐ意味合いが濃い内容となっています。
そして、そのまま#1へ戻っても全然違和感を感じない・・絶妙なアレンジですね、大好き。
すばらしい演奏です・・みんな上手いです、ほんと。

ヴァラエティに富んだいい曲ばかり詰まっており、作品としても実にバランスよく纏まっているまさに名盤です。
マクドのセンスにかなり支配されているのは確かですが、パットも影響を受け相乗効果が上がってたと思えるほどいい曲を書いてますネ。
他のメンバーにしても、特にベースのタイランをはじめ、皆が1級のスタジオミュージシャンと遜色のない腕を持ってたのがよく分る演奏です。

こんな春先に、なぜかいつも聴きたくなる、不思議な一枚でもあります。


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Unknown (240)
2007-04-15 20:25:38
こんばんは!超名盤ですね。
一般的には①~③あたりがメジャー級の楽曲だと思われますが、個人的には⑦Sweet Feelin'が大好きですね。ご指摘の通り、二コレットとの絡みがいいですね。
彼らの次作「One Step Closer」は食わず嫌いだったんですが、最近見直しました。
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240様 (elmar35)
2007-04-16 21:01:20
コメントありがとうございます。
マクドの作品はあまり聴かないのですが、これだけは別ですね、なぜか。(笑)
全霊を注いだって感じかな・・経緯は知りませんが。
ヤツのSteely Danでの絡み方と全然違いますもんね。
音の話以外に、このジャケットで一人拗ねたような顔をしてるマクドが、未だに気になってます。
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こんにちは (スズキ)
2007-04-19 15:55:15
私も好きなアルバムです。
初期のウェストコースト的なカラーも、クロスオーヴァーされた後期のカラーも、実は両方とも好きなんですが・・。(苦笑)
スティーリーダン程難解では無く、聴きやすい所がミソですよね。

テッド・テンプルマンは、その後、ヴァン・ヘイレン・という事になりますね。
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スズキ様 (elmar35)
2007-04-19 20:26:30
コメントありがとうございます。
・・やはりツボでしたか。(笑)
確かに聴き易いですが、癖がありすぎでしょう。
そこがまたいいんですがネ。

新サイトの具合はいかがですか?
今後も引き続きよろしくお願いしますね。
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