70点
関東視聴率:18.2% 原作が好きなだけに心配していましたが、 なんとか及第点の出来でした。 心配したキャスティングも竹中直人のミルヒー以外は 大丈夫でした。 (個人的にはミルヒーは松尾スズキにやって欲しかった) 小出恵介の真澄ちゃんも意外とハマってたし。 脚本もよくまとまってました。 原作の時間軸をいじって、主人公二人の出会いと Sオケのエピソードを同時進行させてるのですが、違和感なくまとまっていると思います。 今後も各キャラクターのエピソードとSオケの話を同時進行 させていくと思うので、最後まで破綻しないで欲しいですね。 脚本の衛藤凛は個人的には結構気に入っているので、今後も頑張って欲しいです。 ただ、演出に関しては少しやりすぎな部分もありましたが… まあ許容範囲です。 最後に主題歌ですが、なんかもったい無いです。 クラッシックにするにしてももう少しヒット性のある曲にすれば良いのに。 せっかくヒット曲が生まれる枠なのに…
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80点
関東視聴率:16.1% 二回目になってキャラが活き活きしてきました。 上野樹里や玉木宏はもちろん、瑛太や小出恵介も良かったです。 のだめはキャラクターが命なので、今後も楽しく見れそうです。 ただ一人を除いては… それにしても竹中直人のミルヒーはヒドイ。 完全なミスキャスト。 しかも演技も最悪。 過剰な演技が得意な彼ですが、さすがにこれはやり過ぎでしょう。 これじゃあ学芸会です。 彼がドラマのクオリティを下げているといっても過言ではありません。 事実、私の周りにも「のだめは好きだけど、竹中直人がヒド過ぎて見れない。」と言っている人が何人かいます。 ミルヒーは好きなキャラクターだけにとても残念です。 もちろん彼をキャスティングしたスタッフが一番悪いのですが。 (どうしても日本人でキャスティングするのなら、松尾スズキが良かったと思います。) キャスティングのことは今さら言っても仕方が無いので、せめて演技だけでももう少し控えめにしてもらえないでしょうかね… ただ、この竹中問題を差し引いても、ドラマとしては良く出来ています。 脚本も良くまとまっている。 衛藤凛は「スローダンス」の時から、若いのに構成力がある作家さんだと注目していました。 特に“連続ドラマにおける各話の終わらせ方(まとめ方)”を良く分かっているなあと関心してました。 ただストリー・メイクの能力に問題があったのですが、今回は原作モノなのでその点も気にならず、毎回楽しく見れています。 特にあの長い原作(日本編までだと思うのですが)を良くまとめています。 このペースでいけば違和感無く最後まで走り抜けられるでしょう。 ファンの間では原作と違うとの批判も多いようですが、あの長い原作を11話にまとめるには、原作通りでは絶対に無理です。 (もちろん熱心なファンの気持ちも分かりますが…) 時系列の変更(初期のエピソードとSオケのエピソードの同時進行)や登場人物の設定の変更(清良が桜ヶ丘音楽大学の学生である)はいたしかたないと思います。 しかも今回のドラマは上記の二つを行いつつも、“構成の破綻”や“原作のおいしいエピソードの削除”などが殆ど起きておらず、そういう意味では“原作通りのドラマ”になっています。 全体的にはいかにも月9らしいドラマに仕上がっていると思います。 原作ファンもそうで無い人も楽しめると思うので、見てない人は是非見てください。
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70点
関東視聴率:18.4% 面白かったけど、今回はちょっと失速気味。 全2回と違って一つのエピソードで構成されてたから、ちょっと物足りない。 構成的にも間延びしてたし。 まあ、それでも十分面白いですが… 今回は貧乏な佐久桜(サエコ)の話です。 原作通りに描いているのでそれなりに面白いのですが、1話引っ張るほどの内容では無い。 もう少し他のエピソードを入れたほうが全体的に締まったかも。 例えば“千秋とミルヒーの微妙な関係”を描いたシーンをもっと増やすとか。 1話と2話の構成が良く出来ていたので、期待しすぎなのかもしれませんが、構成的にはイマイチです。 それにしても、このドラマの脇役は豪華ですね。 桜は今回以外殆ど出てこないのにサエコだし、岩佐真悠子なんて毎回チラッとしか出てこないし。 竹中ミルヒーは相変わらずヒドイけど、少しは慣れて来たかも。 まだ十分ウザイですけど。 上野樹里の“のだめ”は回を追う毎に良くなっています。 原作者が彼女にこだわった気持ちも分かります。 3話にしてちょっと中だるみ気味ですが、勢いを落とすことなく、最後まで突っ走って欲しいですね。 脚本の衛藤凛は「スローダンス」の時も途中で失速しちゃったので、ちょっと心配。
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90点
関東視聴率:18.3% いやー面白かったですね。 久しぶりにドラマを見て笑い泣きしました。 今回は前半の山場であるSオケの初演奏会です。 ちょうど登場人物のキャラクターが立ってきたところなので、演奏中は みんなに感情移入しながら見れました。 原作と違い“SオケTシャツ”を着た千秋様(玉木宏)が良かったです。 似合ってないところがまた。 峰(瑛太)の“振り付けやらせてウインク”も面白かった。 それにしてもあの振り付けは実写で見るとかなりアホですね。 しかも皆ノリノリで。 でもとても楽しそうでした。 衛藤凛の脚本は原作のおいしい部分を巧みに盛り込んでいます。 相変わらずこの人は構成が上手いですね。 合間に“こたつのエピソード”“ぷりごろ太アニメ”を入れつつ、上手くエンディングの演奏会に持っていきます。 こういう構成のしっかりした脚本が書ける人は今や貴重です。 今後とも是非この勢いで頑張って欲しいです。 役者陣もかなり演技がこなれてきました。 特に真澄ちゃん役の小出恵介は良い。 もう本物のゲイにしか見えません。 彼は二枚目役に戻れるのでしょうか? そんな心配をしてしまうほど、役になりきっています。 来週は“ぷりごろ太”に続く、人気裏ネタ第2段、“マングース着ぐるみ”の登場です。 今から楽しみですね。
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90点
関東視聴率:19.9% 非常に出来が良いです。 前回に続き、ここ何年かの月9ではNo.1のクオリティです。 原作のファンも、そうでない人も楽しめる、原作ドラマの見本のような作品です。 #4、#5ともに、ラストが演奏シーンなのでいやが上にも盛り上がるのですが。 それを差し引いても良く出来ています。 衛藤凛の脚本は相変わらず素晴らしいです。 この人の構成力は若手脚本家の中では抜きん出ています。 最近の脚本家はセリフは上手いけど構成力が無い人が多いので、とても貴重な存在です。 特に原作モノをドラマ化する場合は、長い原作を無理やり11話に押し込む場合が多いので、脚本家に構成力が求められます。 そういう意味では最高の人選だと思います。 彼女を選んだプロデューサーの勝利ですね。 回を追うごとに演出も良くなっています。 武内英樹の演出はちょっとやり過ぎが鼻に付く作品が多いのですが、 今作はバランス良く上手くまとめています。 特に演奏シーンは毎回迫力があります。 (#3、#5の演出は川村泰祐ですが。) 又、役者陣も素晴らしい。 漫画のキャタクターを的確に自分のものにしています。 のだめ役の上野樹里、千秋役の玉木宏の主役二人はもちろんですが、峰役の瑛太、真澄ちゃん役の小出恵介など、脇役陣も素晴らしい。 ミルヒー役の竹中直人を省いては… まあ、彼も見慣れてきましたが。 ちょっと褒め過ぎましたが、それくらい面白かったです。 現時点では今クールNO.1の出来ですね。 内容に比例して、視聴率も上がってきました。 見てない人は是非見てください。
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60点
関東視聴率:17.5% 今回はイマイチでしたね。 原作の筋を追っているだけの内容です。 まあ、それでも十分面白いですけど。 確かに長い原作をまとめるのは大変です。 でも今回みたいに筋を追うだけのノッペリした内容では、ドラマ的に面白くない。 もうちょっと潤いが必要です。 #5まではその辺のバランス感覚が絶妙だっただけに残念です。 衛藤凛の脚本はまた“スローダンス”の時のように後半は失速してしまうのでしょうか。 原作好きの私としては今回はとても不満があります。 特に真澄ちゃん(小出恵介 )の卒業演奏がカットされたのはショックです。 彼の一番の見せ場なのに。 千秋様のピアノを伴奏に彼は4年間の集大成的演奏を行う。 この演奏に感銘を受けて、千秋は彼を自分のオーケストラに誘うんです。 決して“太鼓の達人”が上手いから誘うんじゃありません。 ドラマの設定ではちょっと展開に無理があり過ぎ。 せっかくの盛り上がりどころが台無しです。 もちろん原作通りにやれとは言いませんが、個人的にはとてもガッカリしました。 かなり中だるみ気味なので、今後の展開がちょっと心配です。 なんとか持ち直してくれることをお期待します。
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50点
関東視聴率:19.4% 前回同様今回もイマイチですね。 原作でも盛り上がらない部分なのでしょうがないですが… 漫画のエピソードを忠実に描いているので原作のファンは楽しめると思います。 エピソードの行間を脳内補完出来るので。 (建物と壁に挟まった豊原功補の顔は漫画と同じでビックリしました。) ただ、原作を未読の人にはちょっと物足りないかも知れません。 ドラマ単体で見ると抑揚の少ないノッペリとしたものになってしまっています。 #5までがかなりハイテンションだったので余計にそう思えてしまう。 原作通りに進むとすると、今後も盛り上がりどころが少ないので、どうやって最終回までテンションを維持するのかが課題だと思います。 又、ラストの階段のシーンはちょっと分かりにくかった。 原作を読んでいない人はそもそも千秋(玉木宏)のトラウマを理解していないので、あれじゃあナンノコッチャ分からないといった感じでしょう。 まあ、来週しっかりとフォローはするのでしょうが、あれでは来週へのツカミにはなりません。 もっとしっかり描写してほしいですね。 最後に、黒木君役の福士誠治は良いですね。 原作のイメージを損なうことなく黒木役を上手く自分のものにしています。 さすが朝ドラで鍛えられただけのことはある。
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50点
関東視聴率:19.2% うーん。 途中までは凄く良かったのですが、全体の構成を優先する余り、1話の構成を犠牲にした仕上がりですね。 #6までは絶妙の構成だっただけに残念です。 今回はR☆Sオーケストラの演奏シーンまではとても良かったです。 ただその後がイマイチ。 演奏会の余韻に浸る間もなく千秋のトラウマの話になってしまいました。 いくら尺が無いとはいえ、もう少し演奏会後のエピソードも入れて欲しかった。 しかも千秋のトラウマの話は見ていてダウン気味になるエピソードです。 演奏会で盛り上がった気持ちに水を差されてしまい、ちょっと不快でした。 催眠術のエピソードは次回に持ち越すべきでしたね。 全体の構成も大事ですが、連続ドラマの場合は各話毎に分かれて放送しています。 そのため各話毎の独立した構成も凄く大事です。 その辺を考えないで作ると今回みたいな話になってしまう。 長い原作をまとめているのでツメコミ過ぎなのはしょうがないとは思います。 でも、今までの話でもっとカット出来るエピソードはたくさんあった筈です。 特に桜(サエコ)のエピソードが中心の#2なんかは丸々無くても問題なかったと思います。 千秋の叔父一家のエピソードをカットしてまで、桜のエピソードを入れる必要が本当にあったのでしょうか。 そもそも叔父一家が登場しないことにより、千秋のトラウマがしっかりと描ききれていない。 そのためここ何話かがバタバタしてしまっている。 桜のエピソードの代わりに叔父一家のエピソードを入れれば総ての問題が解決されます。 完全に全体構成のミスですね。 こんなに終盤でバタバタするのなら、箱書きの段階で全体の構成をもっと詰めておくべきだったと思います。 それにしてものだめのエピソードが少な過ぎ。 これじゃあ“千秋カンタービレ”です。 まあ原作も 千秋:のだめ=5:5 くらいですけど。 最近のこのだドラマは 千秋:のだめ=7:3 くらいですね。 もうちょっとバランス取って欲しいですね。 脚本の衛藤凛は1話の構成は上手いのですが、全体のシリーズ構成が苦手ですね。 これは「スローダンス」の時も感じました。 この辺が上手くなれば一流脚本家の仲間入りが出来ると思います。 才能がある人なので今後の成長に期待します。
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60点
関東視聴率:19.3% 今回は久しぶりにのだめ(上野樹里)の話でした。 なかなか面白かったです。 ただ、一時期の勢いはもうありません。 それでも十分面白いのが、このドラマのスゴイところですね。 全体的にはよくまとまっています。 原作よりも単純で分かりやすくなっています。 まあ、そこが物足りなくもありますが。 詰め込み過ぎというか、各エピソードのつなぎが強引というか、どうも潤いのないドラマになってしまっています。 もう少し登場人物の葛藤をしっかりと描いて欲しかった。 千秋(玉木宏 )ものだめもなんかあんまり悩んでいないように見えてしまいます。 本当は凄く葛藤している設定なのに。 エピソードを消化するのに手一杯で、その辺がかなり手薄です。 前回も書きましたが、全体のシリーズ構成のミスが原因だと思います。 それにしてものだめの幼馴染ゆーと君が凄かった。 原作のキャラクターをあそこまで再現するとは。 気持ち悪いくらいに原作に忠実でした。 あと、ハリセン(豊原功補)の奥さん役の白石美穂もハマリ役でしたね。 原作よりも魅力的なキャラクターになっていました。 今回はゲストのキャスティングが秀逸です。 あと2回で終わってしまいます。 出来ればもっと長くみたかったですね。 確実に続編又はスペシャルはやると思うので、それまでは我慢します。
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70点
関東視聴率:18.7% 構成に波があります。 前回までの詰め込み過ぎとはうって変わって、ゆったりとした構成になっています。 なんだか別のドラマみたいです。 この辺のトーン・コントロールが出来ないのが今回の制作サイドの一番の欠点ですね。 ただ、今回は主人公二人の葛藤もしっかりと描かれていて、とても見やすかったです。 これぐらいしっかりと描いてくれれば、原作を未読の人も、途中から見始めた人も、登場人物に感情移入出来るでしょう。 前回も書きましたが、ハリセンの奥さん役の白石美帆が凄く良いです。 「電車男」の時もそうでしたが、彼女は名脇役の道を着実に歩んでいますね。 今回の話で主演二人は完全に役になりきりましたね。 上野樹里はのだめに、玉木宏は千秋にしか見えなくなりました。 来週が最終回ですが、今後続編を作る場合は必ずこのキャストで制作して欲しいです。
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80点
関東視聴率:21.7% これぞ最終回という内容でした。 途中に中弛みや、無理やりな構成もありましたが、終わりよければ総て良しといった感じです。 ただ、あまりにも予想通りの構成だったので一寸物足りなかったですが… まあ、それは贅沢な望みでしょう。 最終回ということもあり玉木宏、総ての俳優達が役になりきっていましたね。 主人公二人(上野樹里、)は勿論ですが、特に良かったのは真澄ちゃん役の小出恵介と峰役の瑛太、黒木役の福士誠治の3人が良かったですね。 黒木は海外編でも引き続き登場するので、良いキャスティングをしたと思います。 続編も必ず皆同じキャスティングにして欲しいですね。 ラストのサントリーホールでの演奏シーンも圧巻でした。 さすが月9。 金かけてますね。 全体の印象としては序盤(#2以外)から中盤までと最終回がとても面白かったです。 それ以外も同じクオリティを保てればもっと傑作になったのに。 その点が唯一残念です。
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