本屋大賞、受賞おめでとうございます。 興味深い記事がありましたので、転載しておきます。YAHOO!ニュースより「本屋大賞2016」受賞作、宮下奈都さん『羊と鋼の森』、タイトルの由来とは?BOOKSTAND 4月12日(火)22時24分配信 『羊と鋼の森(ひつじとはがねのもり)』(文藝春秋刊)で、全国の書店員が「いちばん売りたい本」を選ぶ「本屋大賞2016」の大賞を受賞した作家・宮下奈都(みやした なつ)さん。 同作は、ピアノの調律...
あの人の額装からは、音楽が聞こえてきた―。十九年間、黙ってきた。十九年間、どうでもよかった。「私にはちょうどいい出生だった」未熟児で生まれ、両親はばらばら。「あなたの目と耳を貸してほしいんだ」混線していた私の世界がゆっくり静かにほどけだす。はじまりは、訪問介護先での横江先生との出会い。そして、あの人から頼まれた額装の手伝い…。「ひとつひとつ揺り起こして、こじあけて、今まで見たこともなかった風景を見る...
予約を取ることも難しい、評判のレストラン『ハライ』。10月31日午後6時に、たまたま一緒に店にいた客たちの、それぞれの物語。認知症の症状が出始めた老婦人、ビデオを撮っていないと部屋の外に出られない青年、人の失敗の匂いを感じてしまう女性など、その悩みと前に進もうとする気持ちとを、丹念にすくいとっていく。 足りないことを哀しまないで、足りないことで充たされてみる。注目の「心の掬い手」が、しなやかに紡ぐ...
私はこの世界の小さいところから歩いていくよ大学を卒業した私は、田舎に戻り「ひとをきれいにする仕事」を選んだ。けれども、お客は思うように来ず、家では化粧嫌いの妹との溝がなかなか埋まらない。そんなある日、いつもは世間話しかしない女性が真剣な顔で化粧品カウンターを訪れて――いま注目の著者が、瑞々しさと温かさを兼ね備えた文体で、まっすぐに生きる女の子を描く、ささやかだけど確かな“しあわせ”の物語。“最後の日”に...