「この男を今、私のものにしたい」何もかもどうしようもない、という磨理枝と、何もかもどうでもいい、という夕凪。クラスメイトのなかで、どこか違っている二人。子供であることを嫌悪し、大人であることを武器にする少女たちの季節…。誇りたかく多感な彼女たちの傷つきやすい恋愛を、瑞々しいタッチで描く、青春の物語。父親と継母の三人暮らしの磨理枝。地方小劇団の主宰者に恋し、追いかけていく物語。表題作の磨理枝も併録「...
倉田莉絵は、「自分の人生は、自分でつくるものだ」と東京に出てきた大学一年生。その気の強さから、バイト先では頼りにされるものの、恋人とは長続きしない。そんな彼女の前に現れたのは、背が高く綺麗な目をした無口な男の子、谷耕太。中学2年生だった―。恋愛を超えた絆に読者の心がふるえた愛の物語。文子さんと親しくなった莉絵。親戚の子という中学2年生の耕太と出会います。不遇な環境から救うために彼を引き取り、一緒に...