ニコンやIBMの“誤算”…世界トップ企業はなぜ「オモチャ」に敗北するのか? 技術力も資金力も顧客基盤も、すべて持っている。それなのに、なぜ負けるのか──。ニコンは8年で主力事業売上の8割を失い、IBMは“オモチャ同然”のコンピュータに覇権を奪われた。経営陣は無能だったのか? 答えは否だ。むしろ正しく経営したからこそ、破壊された。その逆説的な真実と、生き残るための戦略を、ハーバードで学んだ玉田俊平太氏が説く。 技術力は世界トップクラスであり、顧客の要望には真摯に耳を傾け、新技術への研究開発投資も決して怠らない。そんな優良な大企業が、なぜある日突然、名もなき新興企業に市場を奪われ、急激に衰退してしまうのだろうか。 「ニコンという会社をご存知だと思います。主力部門として映像事業部門があるのですが、2013年に7,500億円あった売上が、毎年約800億円ずつ減少し、ボトムの2021年には約1,50