(この連載は、WHOの自殺報道ガイドラインに則り、精神医療の専門家の助言を受けています。記事中、個人名の敬称は省略しました) 元兵庫県議の竹内英明が亡くなったのは、2025年1月18日。阪神・淡路大震災から30年の節目の翌日だった。 訃報は、彼をよく知る人たち一人一人の胸に、同じ後悔を残した。 「救えなかった」 周囲は今も悲しみの底にいる。 竹内英明元県議の議員バッジと、愛用していた腕時計=姫路市内 同じ会派の県議として席を並べたことがある川西市長の越田謙治郎は「だってタケウチだぜ」と何度も口にした。 あの強くて、正しい男。そんなタケウチが憔悴(しょうすい)するほど落ち込むはずがない。どこかでそう思っていたからこそ、変化の兆しを受け止めきれなかった。 最後に連絡を取ったのは、亡くなる10日ほど前の1月9日だった。 〈最近どうですか〉 2人で行ったジンギスカンの店の話を添え、〈また連れてって