2008年の第84回箱根駅伝で、奇跡のような快走を見せたチームがあった。予選会で敗れた大学の選手たちの連合チームである関東学連選抜だ。前年度は最下位に終わっていた“寄せ集め集団”は、のちの名将・原晋監督のもと、いかにして“ひとつのチーム”へと変貌を遂げていったのか。第1回は、初顔合わせからメンバー選考に至るまでのドラマを追った。(NumberWebノンフィクション全3回の1回目/#2、#3へ) 「当時はまだ無名だった」原晋監督のチーム作り もしかすると、池井戸潤さんも、堂場瞬一さんも、箱根駅伝を題材にした小説を書いた際には、あのチームのことが念頭にあったのかもしれない。 2008年の学連選抜チーム。名もなき監督と、名もなき選手たちが紡ぎ上げたストーリーは、まさしくドラマチックで痛快だった。過去最高でも16位相当止まり(初めてチームが結成された2003年の記録だが、この時はまだオープン参加の