イラン政府は、出生率の低下(2026年時点でTFR=1.7)に対応するため、多産を奨励する明確な子育て支援政策を展開しています。
2009年には、政府と親が共同で拠出する**「子供の未来基金」**が設立され、子供の教育や結婚資金として利用できる貯蓄制度が導入されました。
産休の延長:有給産休が1年間与えられることが、出産を後押しする主要なインセンティブの一つとして挙げられています。
柔軟な働き方:母親の就労を支援するため、フレックスタイム制の拡充や、職場・大学内での保育サービスの設置が政策提言されています。
優先雇用:「人口と家族の超越」法では、子持ちの既婚男性に雇用優先権を与える規定がありました。
住宅・交通支援:子育て世帯向けに、政府が土地や住宅を提供する、または長期分割払いで購入できる制度が求められています。
不妊治療の補助:2016年時点で、不妊治療の費用の85%が公的負担されており、出産を支援する重要な施策となっています。
政策の転換:
1980年代までは出産抑制政策(避妊具の無償配布、大家族への優遇廃止)が取られていましたが、2006年頃から方針を180度転換。
2012年には無料避妊具の配布を中止し、2014年には精管切除術や卵管結紮を禁止するなど、出産を促進する政策に移行しています。
(AI)