山でも見かけるけど……アミノ酸サプリメントってどうなの?
“アミノ酸サプリメント”をご存じですか?
登山中に飲んでいる人や山小屋で売られているところ、ドラッグストアの店頭で目にしたことがある人も多いでしょう。
登山に限らず、さまざまなスポーツやトレーニング用として取り上げられることも多い、サプリメントとしては比較的メジャーなもののひとつです。
山に行くときには欠かせないという愛用者がいる一方で、
「知ってはいても使ったことがない」
「気にはなるけれどよくわからない」
「どんな良さがあるのか実はよく知らない」
「いろんな種類があるけれど違いがよくわからない」
「飲んでもピンとこなかったけど、そういうものなのか」
などの疑問を持つ人も多いはず。
なんだか難しそうな登山とアミノ酸の話ですが、わからないから使わない、もっといい使い方を知らずに損をしているのだったら、それはもったいない!
アミノ酸サプリメントが本当に登山に役立つのか、アミノ酸を使って疲れずに登山を楽しむ方法があるのか、その真相を明らかにしていきましょう。
「アミノ酸」が登山に必要な理由を、ものすごく簡単に解説します!
サプリメントとして販売されているくらいなので、アミノ酸はなんとなく体によさそうだと予想はつきますが、そもそもアミノ酸が何なのか、なぜ登山にいいとされるのか、その理由をまずはチェックしておきましょう。
見出しだけ読んでも、大ざっぱな理由がわかると思います。
アミノ酸は体の2割を占めるたんぱく質のもと
人間の皮膚や筋肉、内臓、髪や爪をつくるのに、たんぱく質が必要なのは誰もが知っていること。事実、人間の体はおよそ60%が水分で、残りの40%の半分にあたる約20%が、たんぱく質でできています。
たんぱく質は体の構成要素なだけでなく、ホルモンや抗体、酵素となって体を維持・調節したり、エネルギーとなって体を動かす役割も果たしています。
そのたんぱく質をつくるのが、20種類のアミノ酸。つまり、アミノ酸はたんぱく質のもとであり、生命を維持するために必要不可欠なのです。
運動をするとアミノ酸が大量に減るから補給が必要
体にとってアミノ酸が重要なのはわかりましたが、なぜ運動をするときに、特に重視されるのでしょうか?
運動で普段よりも大きな負担が筋肉にかかると、体の中では筋肉のもととなるアミノ酸が、どんどん使われて減っていきます。
これは体にとって一大事。筋力や免疫機能の低下を防ぐために、減った分のアミノ酸を補充しなければなりません。
アミノ酸サプリメントでの摂取は吸収がスムーズ
20種類あるアミノ酸のなかには、体内で自然に作られるものもあるのですが、9種類のアミノ酸は体内で作ることができず、食べ物から補給しなければなりません。
たんぱく質が豊富な食品といえば、肉や魚、卵など。毎日の食事でも大切なたんぱく質源ですが、運動をするときには、より積極的に食べるようにしたいものです。
ところが、ここで問題がひとつあります。食べた食事が、すぐには体に吸収されないこと。食物が消化され、たんぱく質がアミノ酸に分解されて体内に吸収されるまでに、一般的には3~4時間ほどかかるといわれています。
そこで、役に立つのがアミノ酸サプリメント。最初からアミノ酸の状態なので、分解する過程がなく効率的に吸収することができるのです。
アミノ酸サプリメントは長時間行動する登山と相性抜群!
とくに登山は、長時間筋肉に負担をかけ続けるため、アミノ酸の継続的な補給が大切。
出発前にしっかりたんぱく質豊富な食事をしたとしても、歩いているうちに不足すると、足が上がらない、歩幅が狭くなってスピードが落ちる、荷物が重く感じるなどの、「疲れ」を感じる状態になってしまいます。
それをできるだけ少なくするために必要なのは、疲れを感じる前にアミノ酸を補給し続けること。
登山の基本である、水分補給や行動食の考え方と同じように、摂取しながら行動することがとても重要で、のどが渇いた、お腹がすいたと感じる前に水や行動食を摂るように、アミノ酸も、筋肉疲労を感じてからでは遅すぎます。
そのためには、山中でも手軽に摂れて、スムーズな補給を助けるアミノ酸サプリメントは、効率的にアミノ酸を補給したい登山と、とても相性のいいものなのです。
ズバリ!【タイプ別】おすすめの飲み方を教えます
飲み方のポイントは2つ
ひとつは、目的によってアミノ酸サプリメントの種類を使い分けること。
そしてもう一つは、摂るタイミングを意識することです。
登山スタイル・目的
【A】気軽なハイキングや軽い負荷の登山で初めて試す人や、できるだけ手軽にアミノ酸を取り入れたい人に
選ぶべきは「アミノバイタル®アクティブファイン」
アミノバイタルの入門コースともいえるのがこちら。
5種類のアミノ酸(220mg)と8種類のビタミンを配合。価格も手ごろなので、初めて試す人にもおすすめ。
さっと溶けてそのまま水と一緒に飲みやすい、グレープフルーツフレーバーの顆粒スティックタイプ。軽くて持ち歩きやすいのも特徴です。
体を動かす機会の多い、日常生活のコンディショニングにも使える手軽さがありますが、登山ではいつも疲労感が大きいだとか、下山まで体力が持たないと感じているなら、1本あたりのアミノ酸含有量が多い「アミノバイタル®プロ」を選ぶのもいいかもしれません。
飲むべきタイミングは?
行動時間が短めで負担の少ないコースなら、まずは1日2~3回を目安に取り入れてみましょう。
ただし、ただ飲めばいいのではなく、大切なのはタイミングです!
【1回目】登り始める30分前
【2回目】山頂での長めの休憩の後で
【3回目】下山後すぐに
プラスアルファで取り入れるなら
アミノバイタル® ゼリードリンク マルチエネルギー®
「アミノバイタル® ゼリードリンク マルチエネルギー®」は、飲みやすいリンゴ味のゼリーで、1,500mgのアミノ酸と、エネルギー源となる糖質やビタミンも摂取できます。
少し重いのが難点ですが、口あたりがよく水分も一緒に摂れるので、疲れて食欲がない時にもおすすめです。
【B】負荷の高いコースやスピード感のある登山でよりアミノ酸の力を実感したいなら
選ぶべきは「アミノバイタル®プロ」
長時間行動や負荷の高いコースなど、筋肉への負担が大きい場合には、9種類のアミノ酸3,800mgと8種類のビタミンを配合したタイプがおすすめ。
1本でより効率的に、激しい運動に適したバランスでアミノ酸を摂れるのが特徴です。
アミノ酸の含有量が多い分、「アミノバイタル®アクティブファイン」に比べて価格が高いので、登山の負荷やコンディションに合わせて、使い分けるといいでしょう。
飲むべきタイミングは?
基本的には【A】と同じように、登り始める30分前、長めの休憩の後、下山後すぐの3回が基本ですが、行動時間が長くなるのに合わせて、必要な回数を増やしてもいいでしょう。
とくに、疲労がたまりがちなコース後半にあたる午後は、重大な事故が起こりやすい時間帯でもあります。
下山までもう少しのタイミングでアミノ酸を追加して、体のコンディション調整をサポート。最後まで安全に歩ききりましょう。
プラスアルファで取り入れるなら
アミノバイタル®アミノショット®
アミノバイタル®パーフェクトエネルギー®
【C】縦走登山や後半に難所のあるコースなどコンディショニングと同時にリカバリーも必要なら
選ぶべきは「アミノバイタル®プロ」+「アミノバイタル®ゴールド」
日帰り登山と違い、次の日も続けて長いコースを歩く縦走登山では、行動中のコンディショニングと同時に、その日の疲れをいかに取り去って、次の日に再びベストなコンディションに戻すかが重要になります。
食事や睡眠を充分にとり、ストレッチなどを取り入れることも大切ですが、ダメージのリカバリーに有効なアミノ酸を多く配合した、「アミノバイタル®ゴールド」を積極的に取り入れるのがおすすめ。
縦走に限らず、後半に難所のあるルートなどの場合も、リカバリーを意識したアミノ酸の摂取を。「アミノバイタル®プロ」と組み合わせて、疲れの出やすい時間帯に備えましょう。
飲むべきタイミングは?
1日目の行動中は【B】と同じように、登山30分前、山頂、コース後半に「アミノバイタル®プロ」の摂取。
1日目の宿泊場所に着いた直後に、「アミノバイタル®ゴールド」を飲みましょう。荷物を下ろしたら、ゆっくりする前にまずはアミノ酸と水分補給。これが疲れを残さないための秘訣です。
2日目も、出発30分前、休憩時などに「アミノバイタル®プロ」を。
少しずつ疲労の影響が強くなる2日目の後半は、ラストスパートのために「アミノバイタル®ゴールド」をプラス。
1日目と同様に、下山直後にも飲んでおくとよいでしょう。
ポイントを押さえればアミノ酸は難しくない!
ご紹介した3つのパターンはほんの一例ですが、アミノ酸サプリメントは目的によって使い分けることと、摂るタイミングが重要なことを意識しておけばOK。
これなら簡単に覚えられます。あとはゼリーやジェルタイプなどを、好みや登山のスタイルに合わせて組み合わせていけばいいでしょう。
まずは実践してみることから
アミノ酸は魔法の薬ではないので、飲めばまったく疲れないということはありません。個人の基礎体力や筋力、その日の体調によっても変化しますし、コースの負荷によっても大きく違います。
良かったのかどうかがわかりづらいところがありますが、すでに多くの登山者が愛用しているのということは、おまじないや気休めではない“何か”があるはず。
まずは、登山のたびに、アミノ酸サプリメントを使ってみましょう。
最初はよくわからなかったとしても、山から戻ってしばらくしたときに、ふと「あれ、そういえば今日は筋肉痛が少ないな」、「いつもつらくなるあの登りが、昨日は楽に登れたな」と、感じるかもしれません。
最後に
登山などの運動中は、“吸収を促すためにアミノ酸サプリメントで不足している部分を補う”という意識を持つと良いですね。
そして重要なことは、運動に必要な糖質や水分(電解質)などの摂取も忘れずに行うということ!
水分補給やエネルギー補給と合わせて、アミノ酸サプリメントの摂取もこまめに行うことがおすすめです。
紹介したアミノ酸サプリメント一覧
紹介項目 | 【A】 | 【B】【C】 | 【C】 | 【A】 | 【B】 | 【B】 |
品名 | アミノバイタル®アクティブファイン | アミノバイタル®プロ | アミノバイタル®ゴールド | アミノバイタル® ゼリードリンク マルチエネルギー® | アミノバイタル®パーフェクトエネルギー® | アミノバイタル®アミノショット® |
タイプ | 顆粒スティック | 顆粒スティック | 顆粒スティック | ゼリー | ゼリー | ジェル |
アミノ酸 | 2,200mg | 3,800mg | 4,000mg | 1,500mg | 5,000mg | 3,600mg |
目的 | コンディション | コンディション | リカバー | エネルギー | エネルギー | コンディション |
味 | グレープフルーツ味(無果汁) | グレープフルーツ味(無果汁) | グレープフルーツ味(無果汁) | りんご味 | グレープフルーツ味(無果汁) | グレープフルーツ味 |
【A】気軽なハイキングや軽い負荷の登山で初めて試す人や、できるだけ手軽にアミノ酸を取り入れたい人に
味の素 アミノバイタル®アクティブファイン(14本入箱)
味の素 アミノバイタル® ゼリードリンク マルチエネルギー®(6個パック)
【B】負荷の高いコースやスピード感のある登山でよりアミノ酸の力を実感したいなら
味の素 アミノバイタル®プロ(7本入箱)
味の素 アミノバイタル®アミノショット®(4本入り)
味の素 アミノバイタル®パーフェクトエネルギー®(6個パック)
【C】縦走登山や後半に難所のあるコースなどコンディショニングと同時にリカバリーも必要なら
味の素 アミノバイタル®プロ(7本入箱)
味の素 アミノバイタル®ゴールド(ワンデーパック)