素揚げ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/22 14:40 UTC 版)
素揚げ(すあげ)は、食材に衣を付けずに油で揚げた料理、またはその調理方法のことである[1]。
歴史
江戸時代には素揚げという言葉はなく、単に「油揚」といえば素揚げのことで現在のから揚げを指す「衣かけ」と区別されることがあった[2]。素揚げのことを「から揚げ」と呼んでいたこともある[2]。
特徴
衣や下味をつけずに揚げたもので、素材の色や味わいを生かすことができる[3]。下ごしらえとしても活用される[1]。
主な素揚げ
- 油揚げ - 切った豆腐を素揚げにしたもの。
- 厚揚げ - 厚切りの油揚げ。
- がんもどき - 潰した豆腐を素揚げにしたもの。
- 揚げパン - パンを素揚げにしたもの。
- 揚げかまぼこ - かまぼこを素揚げにしたもの。
- 利休揚げ - 様々な食材に胡麻を付けて素揚げにしたもの。
- フライドポテト - ジャガイモを素揚げにしたもの。
- サワガニ - 珍味や会席料理などに用いられる。
- 昆布 - 主に精進料理で用いられる。
- ニザダイなど一部の熱帯魚 - 主にオセアニアで食べられることが多い。揚げることによって臭みが和らぎ、不足した脂肪分が補われる。
脚注
- ^ a b “和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 - 素揚げ”. コトバンク. 2021年5月7日閲覧。
- ^ a b 澁川祐子. “「空揚げ」か「唐揚げ」か、問題の根っこは深かった”. JBpress. 2021年5月7日閲覧。
- ^ コンドオミユキ. “素材によって揚げ方も変わる? 知っているようで意外と知らない、揚げ物の世界”. 生活協同組合連合会 コープ九州事業連合. 2021年5月7日閲覧。
素揚げ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/17 04:03 UTC 版)
素揚げは、衣がない状態で食材を油で揚げた料理や調理法。素材の色・形状を活かす揚げ方で、下ごしらえとしても行う。食材は野菜・魚類・肉類と幅広い。 豆腐を揚げたもの。油揚げ - 豆腐を切って油で素揚げしたもの。主に薄切りにしたものをいう。 厚揚げ - 豆腐を厚く四角く切って油で素揚げしたもの。 がんもどき - 豆腐に野菜を混ぜて揚げたもの。 揚げパン - 揚げたパン。様々な種類がある。パンロール - 北海道のご当地料理。魚のすり身をパンで巻いて揚げたもの。 油条 - 中華料理。揚げパン。 クルトン - フランス料理。サイコロ状に切ったパンを揚げたもの。 フライドポテト - 欧米の料理。ジャガイモを揚げたもの。 揚げかまぼこ - 魚肉練り製品で魚のすり身を揚げたもの。一般的には素揚げをするが歴史的経緯から天ぷらと呼ばれているものもある。パン粉を使って揚げるものは魚カツに分類される。薩摩揚げ - 塩や砂糖などで味付けしてから揚げた揚げかまぼこ。 飫肥天 - 宮崎県の郷土料理。魚肉を味噌と黒砂糖で味付けして揚げたもの。 じゃこ天 - 愛媛県の郷土料理。魚のすり身を揚げたもの。 えび天 - 愛媛県の郷土料理。ジャコえびと魚肉のすり身を合わせって揚げたもの。 衣以外のものをまぶしてから揚げたもの。利休揚げ - 食材にゴマをまぶして揚げたもの。 スコッチエッグ - イギリス料理。ゆで卵をひき肉で包んでパン粉を付けて揚げたもの。パン粉はハンバーグのように衣としてではなく素材として使用する。 皮で包んで揚げたもの。春巻き - 中華料理。 揚げ餃子 - 中華料理。一般的な餃子とは異なり油で揚げたもの。 揚げ焼売 - 中華料理。一般的な焼売とは異なり油で揚げたもの。 サモサ - インド料理。具材を香辛料で味付けして三角形の皮で包んで揚げたもの。
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