石油化学
【英】: petrochemistry
原油から、燃料油、潤滑油、アスファルトなどの石油製品を製造する石油精製に対し、石油および天然ガスなどを原料として、合成繊維、合成樹脂、合成ゴムなど、加工度の高い製品を製造する化学を石油化学という。石油は各種炭化水素の混合物であり、石炭や木材などの天然資源に比べて灰分や水分が非常に少なく、特に水素/炭素の比が大きく、また分解や改質により水素を副生しやすいので、従来の石炭化学などに比べて化学反応および精製・分離が容易であるという特徴を有している。石油が液体であるという特性は取り扱い面、および輸送面でも有利である。このように従来の石炭や木材などの原料に比べ、取扱いが容易で、また経済性の面でも有利な石油や天然ガスを原料として、加熱、加圧、熱分解、その他各種触媒を使用しての各種化学反応の組合せにより、付加価値の高いものを製造するのが、石油化学工業である。一般に石油化学の原料としては、ナフサを分解して得られる、エチレン、プロピレンなどのオレフィン系炭化水素のほか、ナフサの分解、改質によって得られる BTX などの芳香族炭化水素がある。 |
石油化学
石油化学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 00:49 UTC 版)
エチレン・プロピレン、およびその誘導品である酢酸・アリルアルコールなどを製造。主要製造拠点として大分にコンビナートを所有。
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