ごうせい‐ゴム〔ガフセイ‐〕【合成ゴム】
合成ゴム(ごうせいごむ)
英字-synthetic rubber石油化学コンビナートの一次製品からモノマーの重合体をつくり、精製した鎖状高分子合成物質のことをいいます。このゴムは天然ゴム状の弾力を持っています。
合成ゴム
天然ゴムのような高弾性(ゴム状弾性)と強靭性をもつ合成高分子物質のことをいう。石油化学の発達により、天然ゴムに比べさまざまな優れた特性を有する各種の合成ゴムが開発され、自動車産業にかぎらず全産業分野で広く活用されている。自動車用で代表的なものは、おもに乗用車のタイヤに使われるスチレンブタジエンゴム(SBR)で、天然ゴムより耐摩耗性、耐老化性、路面把握力がよく、価格も安い。そのほか自動車に比較的多く使われている合成ゴムには、ブチルゴム(タイヤチューブなど)、ポリブタジエンゴム(タイヤ、ベルト、ホースなど)、シリコーンゴム(パッキン、ガスケット、防振ゴムなど)などがある。
合成ゴム
合成ゴム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 13:39 UTC 版)
天然ゴムの代替品(合成ゴム)の研究が始まったのは20世紀初頭である。第一次世界大戦中にはドイツにメチルゴム合成工場ができ月180トン生産していた。 しかし、合成ゴムの本格的研究が始まったのは1930年代になってからである。天然ゴムの主成分はイソプレンの重合体であるが、イソプレン (CH=C(CH3)−CH=CH2) のように2つの二重結合が1つの単結合を挟んだ構造を持つジエン化合物の重合体からゴム様物質が得られると予測されており、1930年にはアメリカでイソプレン分子におけるメチル基を塩素原子で置換したクロロプレン (CH2=CCl−CH=CH2) の付加重合により、クロロプレンゴム (CR) が開発された。1934年にはスチレン・ブタジエンゴム(SBR)の商業生産が始まった。
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