木造{僧形八幡神坐像 二/僧形神坐像 一/女神坐像 三/天部形立像 一}
木造〈梵天 坐像/帝釈天半跏像〉(講堂安置)
主名称: | 木造〈梵天 坐像/帝釈天半跏像〉(講堂安置) |
指定番号: | 84 |
枝番: | 00 |
指定年月日: | 1954.03.20(昭和29.03.20) |
国宝重文区分: | 国宝 |
部門・種別: | 彫刻 |
ト書: | |
員数: | 2躯 |
時代区分: | 平安 |
年代: | |
検索年代: | |
解説文: | 平安時代の作品。 |
彫刻: | 木心乾漆四天王立像 木心乾漆義淵僧正坐像 木心乾漆薬師如来立像 木造 木造不動明王坐像 木造不空羂索観音坐像 木造不空羂索観音坐像 |
木造
姓 | 読み方 |
---|---|
木造 | きずくり |
木造 | きつくり |
木造 | きづくり |
木造
木造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 03:47 UTC 版)
木彫(もくちょう) 木を素材として多用するのは、日本の仏像の特徴である。樹種別にみると、飛鳥時代にはもっぱらクスノキが用いられた。例外としてはアカマツ材を用いた京都・広隆寺の弥勒菩薩半跏像があるが、この像の制作地については日本・朝鮮半島の両説がある。奈良時代は、銅造、乾漆造、塑造の仏像が数多く制作され、乾漆を併用しない純粋の木彫像はむしろ少数である。奈良・唐招提寺講堂に安置されていた木彫仏像群はカヤ材が用いられ、鑑真周辺の工人の参加が想定されている。平安時代中期以降寄木造が主流となると、ヒノキをはじめカツラやケヤキなど、多様な素材が用いられた。用いられる木材は、御神木などの神聖な木が使われることもあり、古代からのアニミズムの影響が考えられる。 一木造(いちぼくづくり) 一つの木材から仏像の頭体の主要部を彫り出す技法。手先、足先、天衣の遊離部などを矧ぎ足す場合も、頭体の主要部分が一材から彫出されている場合は一木造という。一木造の仏像は飛鳥時代から存在するが、平安時代初期には等身大以上の仏像を一木から彫出する例が多く(神護寺薬師如来立像など)、この時代に特徴的な技法といえる。こうした木彫製作方法は世界各国で見られ、エジプトの木彫神像やヨーロッパ中世の教会におけるキリスト像や聖人像なども、同じように一材から像の主要部を彫出している。 法隆寺の九面観音像は唐からの招来像で、細かい装身具や天衣の遊離部を含む、像の全体を白檀の一材から彫出し、像表面には彩色や金箔を施さず木肌の美しさと香りを生かしている。このような様式・技法の像を「檀像」と称する。日本では希少な白檀の代わりにカヤ材を用いた代用檀像が制作された。一木造は塑造や乾漆造と違い、一度削ってしまったら修正は不可能であり、細部の破綻が全体に及ぶ可能性がある。こうした制作者と用材の緊張関係が、仏像に深い精神性と優れた造形力をもたらしている。 内刳(うちぐり) 背刳(せぐり)ともいう。木材の乾燥・収縮によるひび割れ(「干割れ」と呼ばれる)を防ぐために、内部を刳り木心を取り除き、材が乾燥したとき収縮し易くする技法。一木造では多くの場合、後頭部や背面から剥ぐので背刳りという。坐像の場合は、像底の平らな面からも刳りを入れる。干割れを防ぐだけでなく、像の重量を軽くし、製作中に用材の乾燥を早めるのにも役立つ。 割矧造(わりはぎづくり) 一木から彫刻する像を、工程途中で頭体部を木材の縦目に沿って左右または前後に一旦割り離し、この割れ面をそれぞれ丸木舟を刳るように十分内刳りした後、再び元の割れ目で矧ぎ合わせる技法。一木造と寄木造の中間的な技法と言える。9世紀後半の造像と考えられる、福島県勝常寺の薬師如来像が古い作例である。割矧ぎ法として、像の内刳りをした後、頸周りに縦に内刳りに向けてノミを入れ、頭部と体部を一旦割り離し、細部の仕上げが済んでから再び矧ぎ合わせる「割首」と呼ばれる技法もある。 寄木造(よせぎづくり) 頭体の主要部を二つ以上の材から組み立てる技法。一木造は内刳りを施してもやはり干割れが起こしやすく、像の主要部を一材から木取りするのにどうしても巨木が必要になるが、一つの像を幾つかのブロックに分け、その一つ一つを別材から木取りし、積み木を並べるように組むことで、特に太く大きい木材を使わなくても巨像を造り易くなる。また、干割れの原因となる木心部を取り除いて木取りするのも簡単であり、更に内刳りも各材の広い矧ぎ面から十分に刳ることができ、分業が容易、など長所が多い。寄木造は10世紀後半頃から始まったと見られ、六波羅蜜寺の薬師如来坐像が今知られる最初の例である。11世紀に入るとより合理化・洗練され、特に定朝以降、丈六仏のような巨像の制作に盛んに用いられた。代表的な物に東大寺南大門金剛力士像などがある。
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「木造」の例文・使い方・用例・文例
- 現存する最古の木造建築
- この家は木造です
- 木造の家
- 木造建築物は火がつきやすい。
- 木造家屋は燃えやすい。
- 木造家屋は簡単に燃える。
- 木造家屋は火がつきやすい。
- 木造の家は石造の家よりも燃えやすい。
- 法隆寺は世界最古の木造建築である。
- 日本の家屋は木造で、火がつきやすい。
- 日本の屋根は大部分が木造です。
- 少年達はウッドさんについて、農家の近くにある古い木造の建物へ歩いて行きました。
- 私の家は木造です。
- 隠者は木造の小屋に住んでいた。
- ますます多くの家がコンクリートで作られるようになり、コンクリートの家は木造の家屋ほど簡単には燃えないため、火事は今は以前ほど恐ろしいものではなくなっている。
- どちらかといえば木造住宅に住みたい。
- それは現存する最古の木造建築である。
- その町には大きな古い木造家屋が数軒あった。
- これは木造家屋です。
- 外側をれんがで固めた木造の家.
木造と同じ種類の言葉
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