ABCマート 決算/3~11月2桁増益、ハンズフリーシューズなどプロパー好調
2025年01月08日 16:29 / 決算
エービーシー・マート(ABCマート)が1月8日に発表した2025年2月期第3四半期決算によると、売上高2770億7800万円(前年同期比9.8%増)、営業利益480億100万円(15.6%増)、経常利益496億2800万円(14.7%増)、親会社に帰属する当期利益341億5400万円(14.6%増)となった。
国内売上高は9.8%増の1925億4800万円、セグメント利益は17.7%増の407億3700万円だった。ハンズフリーシューズを中心にプロパー販売が好調で、客単価が7%以上上昇。国内店舗の売上高増収率は、既存店9.2%増、全店9.4%増となった。免税売上比率は第2四半期に続き1割程度で推移した。
販売戦略では、春に本格参入したハンズフリー市場で、商品の品ぞろえや取扱店舗の拡大を図り、新規顧客獲得と売上拡大に注力。物価対策として「GRANDSTAGE」で初の限定セールを実施するなど、購買機会の拡大を狙った取り組みを実施した。
商品展開は、ハンズフリーシューズやトレンドのスニーカー、寒暖差に対応したウエアなどの販売を強化した。
店舗展開では、13店舗、累計期間で36店舗の新規出店を展開。業態変更を目的としたスクラップアンドビルドと好立地への移転により、累計で22店舗を閉店した。既存店では増床を中心に50店舗の改装を実施。「GRANDSTAGE」は108店舗、複合業態店舗は123店舗となった。その結果、国内店舗数は1109店舗となった。
海外売上高は11.1%増の865億2500万円、セグメント利益は6.4%増の73億2300万円。円安の影響により増収増益となった。
国別では、韓国の売上高が13.1%増の545億5800万円、台湾が1.8%増の89億8500万円、米国が9.0%増の225億6800万円。いずれの国でもインフレ対策でセールを実施し、売上拡大と在庫消化に取り組んだ。
海外の店舗展開は、韓国17店舗、台湾3店舗、計20店舗の新規出店を実施。その結果、2024年9月30日時点の店舗数は、韓国325店舗、台湾64店舗、米国7店舗、ベトナム5店舗で、計401店舗となった。なお、閉店は韓国8店舗、台湾2店舗、米国1店舗だった。
通期は、売上高3715億円(7.9%増)、営業利益618億円(11.0%増)、経常利益633億円(9.5%増)、親会社に帰属する当期利益432億円(8.0%増)を見込んでいる。
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