やすだ 😺びょうたろうのブログ(仮)

安田鋲太郎(ツイッターアカウント@visco110)のブログです。ブログ名考案中。

性愛

不自然な男の性欲

どうもこんばんは、安田鋲太郎です。 さて今回は男の三大欲求すなわち性欲、性欲、性欲のうちの一つ、性欲についてお話します。 僕は性欲はなにかと男女非対称なものだと思っているので、基本的には男側の視点からの話になりますが、スッキリした文章にする…

梅毒なみに怖れられていた凶悪な「オナニーの害毒」について、また社会秩序からみた性病とオナニーの背景にあるもの

かつてオナニーはおそろしい害をもたらすと信じられ、怖れられていた。 18世紀のローザンヌの医者であるティソの『オナニスム マスターベーションが引き起こす病気について』(1760)は、オナニーを「科学的に糾弾」する時代の扉を開いた。それまでは、オナ…

裸はなぜ恥ずかしいのか?/植物🌼動物🐵ヒト👩の羞恥心

どうもこんにちは、安田鋲太郎です(・ω・)ノ ウェーイ さて僕はたいへん研究熱心な性格なので、仕事や家事や読書の合間を縫って、いや元来ならそれらに充てるべき時間の一部まで割いて、精力的にAVをフィールドワークしています。 それでつねづね思うんですが、AV…

インターネットポルノ中毒と新世紀のヒューマニズム

洪水のように快楽が与えられている、と70年代生まれの僕には形容したくなる。 YouTube、ネットフリックス、オンラインポルノ……そうした様々な無料あるいはサブスクリプション・サービスに加え、その気になればスマホひとつで始められるマネーゲーム、あるい…

離婚、脳死、遡及的決定

いっとき「告ハラ」(告白ハラスメント)という言葉が流行った。いやそれほど流行ってもいないのだが、ようは告白というのは相互の好意の最終確認であって、あくまで儀礼的なものであり、ダメもと、あるいは自己満足で想いのたけをぶちまけるのはハラスメン…

女のからだの編集-操作

ピエール・ルジャンドルの下で博士論文を執筆し、パリ第十大学法学部教授にして法制史・宗教史から現行のフランス民法に及ぶ該博な学識で知られるジャン=ピエール・ボーは、その著書『盗まれた手の事件 肉体の法制史』のなかで、フランスの現行法のルーツと…

ミニマリズム的享楽

趣味にまつわる物事をミニマルな単位に分割し、その極小のものの集合として認識すると、素のまま楽しむのとはまた違った独自の享楽が醸成されてくる。今回はそういう話です。 たとえば野球の試合。あれは完全にミニマリズムの世界だ。ミニマリズムの世界とは…

さよなら救世主(;ω;)ノシ

メサイア・コンプレックスはユング心理学の用語だ。そして多くの概念がそうであるように狭義と広義があり、ここではジム・ジョーンズ、あるいは麻原彰晃がそうであったかも知れないような狭義の、誇大妄想的なメサコンは扱わない。 広義のメサイア・コンプレ…

オナニーもできやしない

※注意! このブログは中年男性のオナニーについて触れています。苦手な方はブラウザの「戻る」ボタンを押してください。 ところで、これまでの諸研究は、一番重要なことを不当に無視してしまっているのではないだろうか。それらが言及する人間の性、そして、…

羞恥心文明の衝突

僕の好きなフランスの小噺に、次のようなものがある。 年よりの司祭が、警察官をたずねて、もっときびしく風紀をとりしまってくれとたのむ。わけを聞いてみると、 「牛飼いの娘たちが、所もあろうに司祭館の前の川で、すっぱだかになって水あびをしているの…

上野千鶴子さんにジジェクのことを質問してみたこと、あるいは性被害を語るときの問題(読書日録より)

某月某日 呉智英『知の収穫』に収録されている「読書日録」のなかに、石光真清『城下の人』について述べた次のようなくだりがあった。 「この本には、著者の年齢を始めいくつかの不自然な点が散見する。だが、このことは証言につきものの錯誤や主観性の表れ…

この記事もモテるためである(『すべてはモテるためである』書評)

すべてはモテるためである (文庫ぎんが堂) 作者: 二村ヒトシ,青木光恵 出版社/メーカー: イースト・プレス 発売日: 2012/12/02 メディア: 文庫 購入: 7人 クリック: 125回 この商品を含むブログ (36件) を見る 0.はじめに 1.二村ヒトシはフロイト派であ…

商品として見た『欲望会議』(シバエリ増量中)

欲望会議 「超」ポリコレ宣言 作者: 千葉雅也,二村ヒトシ,柴田英里 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2018/12/21 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る こんにちは、安田鋲太郎です。 『欲望会議』、話題になってますね。僕も読みました。ツイッタ…

素人童貞という不気味な男

昼休み、またピンクサロンに走り出していた 作者: 素童 出版社/メーカー: ぶんか社 発売日: 2018/11/22 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 素童『昼休み、またピンクサロンに走り出していた』。 一読して思い浮かんだ「料理法」は二つあった。…

恋愛と売買春の(同一)起源について

ささやかな疑問から始めよう。 ゲーテ『ファウスト』におけるマルガレーテは、通常は敬虔な女性と見做されている。罪を犯しつつも、深い悔悛によって天上界へと救済されるばかりでなく、その聖なる祈りによってファウストの魂をも救う。だが彼女をめぐる罪と…