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記事一覧

夏の似たもの同士・その1

オニユリ(鬼百合)とコオニユリ(小鬼百合)は写真で見るとよく似ています。実物を見ると、草丈も花の大きさも違います。鬼よりも小鬼のほうが名前の通り小さめです。↑こちらがオニユリ。朝鮮南部の原産で古い時代に渡来したそぅです。草丈が高くて見上げるようなものもあります。野原や田んぼの畦にも生えています。↑こちらがコオニユリ。日本原産です。オニユリに比べて茎や葉っぱの色が薄く、花びらの黒い斑点も小さめです。全...

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今年で最後の蓮池

豊岡市出石町の奥小野(おくおの)のハス(蓮)池に行ってきました。ここでは白色とピンク色のハスが見られます。長年、「奥小野はす同好会」の方が休耕田を利用してハスの栽培を続けてこられました。しかし、会員の高齢化のため会は解散。毎年お邪魔していたのですが、残念ながら今年が最後だそうです。シカやイノシシから守るため、これまでは防獣柵で囲まれていました。今年はその柵もなく撮りやすいのですが・・・。秋に獣に荒ら...

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向日葵がいっぱい

小野市のひまわりの丘公園に行ってきました。夕方であいにくの曇り空でしたが、とにかくヒマワリ(向日葵)がいっぱい!神戸新聞によると2.5haの畑に38万本のヒマワリが植えてあるそうです。たくさんの観光客がお見えです。↑こちらは中国語の団体客の方。後ろ姿を撮らせてもらいました。自分ではさみを持ってきて、自由に持ち帰っていいのだそうです(8月1日まで)。もう盛りは過ぎたようで、コスモスの花が混じり始めていました。...

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豊岡に台湾竹熊蜂

竹やん、熊はん・・・と言えば、落語の登場人物のようですが、きょうはタケクマのお話。豊岡市日高町の上郷(かみのごう)のヒマワリ(向日葵)を見に行ってきました。ミツバチがヒマワリのまわりを飛んでいましたが、その中にひときわ大型のハナバチを発見。ブンブンと大きな羽音を立てて飛んでいます。クマバチなら胸部の背中が黄色いのですが、このハチは全身真っ黒。大きさはクマバチと同じくらいで、20mm以上あります。帰宅して...

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鳰の若鳥

危険な暑さが続きます。こんな日の水鳥は気持ちよさそうです。篠山城の南濠のカイツブリです。でも、よく見かけるカイツブリのような赤茶色の首ではありません。顔や首に白い筋が見られます。今年生まれたカイツブリの幼鳥です。親の背中に乗る時期は終わり、独立して自ら餌を捕らねばなりません。まだ成鳥のように長く潜ることもできず、潜っても2、3秒ですぐに水面に顔を出します。脚で一生懸命に水をかいているのがわかります...

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鬼退治

私のウォーキングコースで、以前はなかったのに最近見かけるようになった植物です。休耕田に生えていました。アメリカオニアザミ(亜米利加鬼薊)です。ヨーロッパ原産ですが、日本には北アメリカから移入してきたのでアメリカとつきます。繁殖力が強く在来種の生育に影響を及ぼすので、生態系被害防止外来種に指定されています。北海道から東日本へ広がり、いま西日本へと分布を広げつつあります。在来種のオニアザミは花を下向き...

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塩辛蜻蛉の複眼の色

トンボの仲間で最も有名なのは、このシオカラトンボ(塩辛蜻蛉)でしょう。♪とんぼのねがねは 水いろめがね 青いおそらを とんだからとんだから・・・と歌われているのは、シオカラトンボだそうです。シオカラトンボの雄です。複眼の色は水色ではなくて、緑色だと思うのですが・・・。胸部から腹部の前半分が青っぽい灰白色の粉で覆われるので、これを塩に見立てての命名です。一方、↑こちらは雌のシオカラトンボ。黄色に黒色の斑紋が...

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鸛へのエール

豊岡市野上でコウノトリに出会いました。保護増殖センターの近くなので珍しくはありません。動きが幼い感じがします。足環を見ると、右は赤・緑、左は緑・黒。足環カタログにまだ掲載されていないので、今年生まれの幼鳥のようです。だとすると、最近巣立ちしたばかりです。10mくらい離れた車の中から撮影していますが、警戒することもなく、近づいて来てくれます。至福の時間です。おっ、ドジョウをゲットしたようです。枯れ葉も...

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紫詰草と虎丸花蜂

ムラサキツメクサ(紫詰草)の花にトラマルハナバチ(虎丸花蜂)がやって来ました。ミツバチより一回り大きくて、黄色と黒色の虎柄のハナバチです。但馬ではよく見かけますが、お隣の京都府では準絶滅危惧種に指定されています。ムラサキツメクサに来る昆虫は、モンキチョウやモンシロチョウ、セセリチョウなど。ハチやアブの仲間はあまりやって来ません。それは、ムラサキツメクサの蜜腺がかなり深いところにあるからです。多くの...

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夕陽と夕菅

ユウスゲ(夕菅)の花を見るために、久しぶりに香美町香住区の岡見公園へ。夕方6時くらいに到着すると、たくさんのユウスゲがすでにレモンイエローの花を開いています。夕方から咲き始め、翌朝にはしぼんでしまう一夜限りの一日花です。兵庫県では絶滅危惧Cランクに指定されています。つぼみがたくさんありますので、まだまだ長く楽しめそうです。岡見公園は夕陽の絶景スポットでもあります。日の入りは7時15分。残念ながら、日...

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温厚な雀蜂

スズメくらいの大きさのハチだからスズメバチ(雀蜂)…というのは、少々大げさです。巣の色彩からスズメを連想しての命名だと思います。でも、目の前にいるとやはり大きい! 体長30mmはゆうに超えています。腹部の先が黒いのでヒメスズメバチ(姫雀蜂)です。ヒメとつくのはたいてい「小さい」「可愛い」という意味ですが、そんなことはありません。キイロスズメバチやモンスズメバチなどより大きく、オオスズメバチに近い大きさ...

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繊細な河原撫子

連日「危険な暑さ」ということなので、気温が上がる前にカメラを持って散策。コハナバチ(小花蜂)の仲間がカワラナデシコ(河原撫子)にやって来るところに出会いました。コハナバチにもいろいろあって、素人では判断できないので、コハナバチの仲間としておきます。朝早くから活動しています。コハナバチの目的は花粉のようです。雄しべの葯の花粉を食べています。そのとき、カワラナデシコの花びらの基部にある毛が足場になって...

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蓮と蜂たち

梅雨が明けて一気に真夏になりました。子どもの頃、夏休み中に30℃を越える日が何日かあったと思いますが、そう多くはなかったと思います。いまや、夏休みになる前から連日35℃。何とかしなくてはいけません。ハス(蓮)の花が開き、ハチたちは大忙しです。↑こちらは、コマルハナバチ(小丸花蜂)。雄バチは姿を消しましたが、はたらきバチは8月まで花粉と蜜集めに頑張ります。↑こちらは、トラマルハナバチ(虎丸花蜂)。長い口吻が...

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ワクワク青条揚羽

照ノ富士に勝ってほしかったなぁ、きょうの写真とは何の関係もないけど・・・。アオスジアゲハ(青条揚羽)を見つけると、僕はいつもワクワクします。この感覚はどこから来るのかと考えると、おそらく子どものときの記憶でしょう。アオスジアゲハは敏捷に飛び回るので、なかなか捕虫網で捕まえられません。それだけに、アオスジアゲハを捕まえたときの感動は格別です。その記憶が呼び覚まされて、ワクワクするのだと思います。そのア...

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続・幅広の蜻蛉

梅雨明けしました。暑いです。7月6日付けの当ブログで、ハラビロトンボ(腹広蜻蛉)の雌を紹介しました。きょうは、その雄です。11日前の雌のハラビロトンボを撮ったとき、周囲を確認したのですが、雄は見られませんでした。今回、同じ場所で雄を見つけて、周囲を丁寧に見たのですが、雌は見られず、雄が2匹だけでした。どうしたのでしょう?オオシオカラトンボの雄と同じように眼と腹部の先が黒く、からだは青色です。胸が黒色...

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黄糸蜻蛉の眼

小佐川の縁の湧き水があるところで、キイトトンボ(黄糸蜻蛉)をよく見かけます。雄の腹部は、ヒマワリのような鮮やかな明るい黄色です。複眼は黄緑色、胸部も黄緑色なので、草の色に溶け込んでしまいます。だから、黄色い腹部だけが目立ちます。ひょいひょいと小刻みに前進しながら飛ぶ姿は、黄色いマッチ棒が動いているみたいです^^↑こちらは雌。雄に比べると腹部がくすんだような色で、腹部の先端の黒い斑紋もありません。脚だ...

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今年も営巣、日本鼻高蜂

昨年の今頃、高校の砂場で営巣するニッポンハナダカバチ(日本鼻高蜂)を見つけました。本来、海岸の砂浜で営巣する絶滅危惧Ⅱ類のハチが海から30km以上も離れた内陸部にいた!ということで、新聞にも載せていただきました。初めての方は、↓昨年のブログから読んでいただければ嬉しいです。「校庭で鼻高蜂を発見!」(2020年7月15日)「獲物を運ぶ日本鼻高蜂」(2020年7月16日)「巣を覚えている日本鼻高蜂」(2020年7月17日)「...

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姫女菀に来た昆虫たち

ヒメジョオン(姫女菀)は春から夏の終わりまで咲いています。いつでも撮れると思うと、ついつい素通りしてしまいます。でも、よく見ると案外いろんな昆虫たちがやって来る花なんです。よく見るのは小型のチョウ。↑可愛いベニシジミです。夏型は羽の黒褐色の部分が太くなっています。↑こちらはあんまり可愛くはないです^^ハナバエの仲間だと思います。花粉を舐めとっています。↑こちらはちょっと珍しいのかな?ヤドリコハナバチ(...

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百舌の警戒音

小佐川沿いのソメイヨシノの並木道で、うるさく鳴く小鳥がいました。モズ(百舌)の雌です。くちばしから眼を通って後頭部に続く黒い斑紋(過眼線)があるのは雄です。雌には黒い過眼線はありませんので、表情は優しく見えます。でも、明らかに怒っています。私の方を見て威嚇しているようです。秋によく聞くキィーキィキィキィというけたたましい高鳴きではありません。美しいさえずりでもありません。ギチギチギチギチというよう...

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額紫陽花、閉店

もうすぐ梅雨も明けそうです。アジサイの季節も終わります。ガクアジサイ(額紫陽花)の花が終わると、装飾花がクルンと裏返ります。昆虫たちに「もう閉店しました」って教えているみたいです。結果的に昆虫たちは、まだ咲いている花に行くことになります。受粉を終えた花を目立たなくすることによって、まだ受粉していない花の受粉を助けることになります。巧いしくみです。アマガエルくん、そこで待っていても餌にありつけないと...

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可憐な尾白早苗

長年の広島カープファンですが、近頃のふがいない試合にがっかりです。わざと負けようとしているのかと言いたくなる采配、選手起用が目立ちます。若い選手たちが頑張っているのですが・・・。同じように若い選手たちが頑張っているオリックスバファローズ。こちらは快進撃です。さて、↑これ何だと思います?オリックスに吸収合併された大阪近鉄バファローズのロゴに似ているでしょ^^実は、オジロサナエ(尾白早苗)というトンボの雄の...

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磯鵯、巣立ち

我が家の隣家のイソヒヨドリのひなたちの続編です。昨日の朝は5羽いて、親鳥が餌を運んでいるのを見ました。そのうち、ピーピーと鳴いていたひなたちの声が小さくなったので、夕方覗いて見ると・・・巣にはひなが1羽だけ。他の4羽は巣立っていったようです。1羽残ったひながピーと鳴くと、遠くからピーと鳴く声が聞こえます。親鳥はやってきません。巣立ちを促すときには餌を運ばなくなるといいます。一定の間隔で、ピー、ピー、...

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三輪生

3日連続で大雨警報が出ています。が、きょうの雨はしとしと降る程度の雨でした。一昨日のブログで、ガクアジサイの十字対生を紹介しました。その続編で、きょうはキョウチクトウ(夾竹桃)の葉っぱのつき方です。大雨が降る前に撮ったキョウチクトウです。この花にはやはり青空が似合います。1か所から3枚の葉っぱが出ています。こういうのを「輪生(りんせい)」といいます。3枚出ていれば「三輪生」、四枚出ていれば「四輪生...

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磯鵯の営巣

昨日、家の近くでキーキーという甲高い鳥の鳴き声が聞こえたので、外に出てみました。すると、何と隣家の丸窓にひながいるではありませんか。ちょうど私の目の高さなので、ひなと目が合いました。何のひなだろうと、今朝、我が家のベランダから観察。巣に餌を運んで来たのは、イソヒヨドリのお母さんでした。内陸部でも見かけるイソヒヨドリですが、本来は海岸の崖に営巣する鳥です。しかし、最近は都市部でも繁殖する例が増えてき...

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十字対生

よく降ります。当地にも「大雨警報」が出されました。いつものガクアジサイ(額紫陽花)です。きょうはその葉っぱに注目してみます。ガクアジサイでは1か所に2枚の葉っぱが向かい合ってついています。こういう葉っぱのつき方を「対生(たいせい)」といいます。ガクアジサイの場合、次の段の葉っぱは90度ずれてつき、その次の段はさらに90度ずれてつきます。だから、2段下の葉っぱと同じ向きに葉っぱを広げることになります。真...

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栗の幼果

クリの果実がだんだん大きくなってきました。開花したときは2mmくらいだった雌花がいまは4cmくらいになっています。たくさん穂状についていた雄花はすっかり枯れてしまって、多くは落花しています。雌花をよくみると、黄緑色の中に黄色い部分があります。黄色い部分は雌しべの花柱です。カキでいえば、ヘタの反対側の尖った部分にあたります。これからどんどん雌しべの下の方の子房が大きく膨らんでいきます。ただし、黄緑色の部...

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日本石亀と臭亀の雑種

小佐川の石の上で、ニホンイシガメ(日本石亀)が日向ぼっこ。骨や甲羅の成長に必要なビタミンDは日光浴をすることで合成されます。ニホンイシガメは、日本の固有種です。目がヒトの目に近い感じがして好感が持てます。ニホンイシガメは甲羅の色がオレンジ色っぽくて、甲羅の後方はギザギザになっているのが特徴です。1枚目と2枚目は別の日に撮ったものですが、同じ場所ですので、たぶん同じ個体だと思います。一方、場所は近くで...

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幅広の蜻蛉

7月になって、ニイニイゼミが賑やかに鳴くようになりました。夏ですね。きょう出会ったトンボです。腹部が幅広で扁平なハラビロトンボ(腹広蜻蛉)の雌。そのまんまの名前です。ビール腹でも太っ腹でもありません^^但馬では珍しくないトンボですが、北海道や関東では絶滅危惧種だそうです。雄は黄色から黒色、青色に変化します。雌はずっと黄色です。額の部分が金属光沢のある青色なのも特徴です。シオカラトンボよりも一回り小さ...

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浜の苦菜

春の花が終わって夏の花が咲く前のこの時期、案外咲いている花が少ないように思います。咲いている花を探して、竹野浜に行ってみました。背を丸めたネコに見立てて猫崎半島という半島です。が、最近は「お昼寝キューピー半島」と呼ばれています。仰向けに寝ているキューピーに見えますか^^砂浜には、ポツンポツンとハマニガナ(浜苦菜)の黄色い花が見られるだけ。タンポポのような舌状花の集まりで、その数は20個くらい。潮風が吹...

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朱雀洞の赤手蟹

玄武洞公園では、玄武洞と青龍洞が見応えがあります。玄武洞、青龍洞ほどではありませんが、北朱雀洞・南朱雀洞にもぜひ行って欲しいです。見て欲しいのは、柱状節理ではなくて、カニですけれど^^岩と岩の隙間にアカテガニ(赤手蟹)がたくさんいます。円山川下流域の人たちにはお馴染みのカニのようですが、サワガニしか知らない上流域の我々にはびっくりする大きさです。名前の通り、はさみが赤色です。頭胸部を覆う甲羅(頭胸甲...

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2021紫陽花めぐり・その5

きょうの神戸新聞の記事に誘われて、玄武洞のアジサイ(紫陽花)を見に行ってきました。玄武洞前のアジサイかつては、玄武洞はアジサイの名所でしたが、シカの食害でほぼ壊滅状態でした。それが↑この通り。まだまだかつての状態ほどではありませんが。青龍洞前のアジサイ新聞記事によると、玄武洞ガイドクラブの皆さんが4年前から挿し木で殖やしてこられたそうです。玄武洞の前に200株、青龍洞の前に200株。合計400株だそうです。...

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プロフィール

丹馬

Author:丹馬
落語と授業の合い間に生き物を中心とした写真を撮っています。
兵庫県の北部・中部がおもなフィールドです。

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