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記事一覧

花水木

標準和名のアメリカヤマボウシ(亜米利加山法師)よりも、別名のほうがよく知られています。北米原産のハナミズキ(花水木)です。花の色は、赤色と白色の2種類。日本のミズキ(水木)よりも花が大きくてよく目立ちます。1912年、日米の友好関係を深めようと、日本からワシントンD.C.にソメイヨシノ(染井吉野)が贈られました。数年間のうちに約2000本の苗木が贈られたそうです。その返礼にアメリカから日本に贈られたのが、この...

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碇or錨、どっち?

今年もトキワイカリソウ(常盤碇草、常盤錨草)が咲き始めました。面白い形をした花なので、見つけるといつも嬉しくなります。太平洋側に自生するのがイカリソウ、日本海側に自生するのが常緑のトキワイカリソウだそうです。花が、船を固定するイカリ(碇、錨)に似ているからイカリソウ。ところで、「碇」と「錨」はどう違うのか、気になって調べてみました。「碇」は石偏だから石製、「錨」は金偏だから金属製かと思ったら、必ず...

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春の妖精2025・その16

ヤマエンゴサク(山延胡索)の花が咲き始めました。春に花を咲かせたあと、しばらく光合成をしますが、夏には地上部が枯れてしまいます。そして、来年の春まで地下で過ごします。典型的なスプリング・エフェメラルです。面白い形の花です。後方に長い距があって、花の長さは2cmくらい。昆虫が花びらに止まって距に口を突っ込むと、雄しべ・雌しべが現れるようです。ただ、私はまだこの花に昆虫が訪問しているのを見たことがありま...

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春の妖精2025・その15

可憐なニリンソウ(二輪草)の花。ずっと見ていても飽きません。真っ白な花も多いのですが、ここのニリンソウは外側が淡いピンク色。一層可愛らしく、優しい気持ちになれます。オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)とのコラボです。悲しいこと、しんどいことがあっても癒やされます。春の花たちは穏やかで優しいですね。↓1日1回、ポチッとお願いします。大変励みになっています。植物・花ランキング このブログの写真の無断使用...

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里山の深山片喰

ミヤマカタバミ(深山片喰、深山傍喰)の花が咲いています。「深山」と付きますが、里山で見られます。これは、丹波篠山市大山宮の追手神社の脇。スギ(杉)林の林床です。一日中、日陰になっているような場所です。道端で見かける黄色のカタバミ(片喰、酢漿草)とよく似たハート形の小葉が特徴です。花は、カタバミよりちょっと大きく直径3~4cmくらい。白い花びらに紫色のスジが入っています。雄しべは10本、雌しべの柱頭の先...

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辛夷咲く川沿い

この季節、山に白い大きな花が咲いていると「コブシ(辛夷)が咲いている」と言います。すると、植物に詳しい人が「いや、あれはコブシではなくてタムシバ(田虫葉)っていうんだ」。以前、よく聞いた会話です。「但馬にコブシはない!」なんて言っている人もいました。でも、但馬にもコブシはあるんです。円山川とその支流沿いに点在しています。↑これは、豊岡市出石町長砂(ながすな)のコブシ。かなりの大木です。遠くから見る...

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花かんざし

「百舌鳥(モズ)」は、漢字で書けば3文字ですが、かなで書けば2文字です。では、漢字で書けば4文字、かなで書けば3文字の植物って、な~んだ?これがその植物の花です。小枝の先を折って髪にさせば、そのままかんざしになります。だから、別名をハナカンザシともいいます。ハナカンザシをさす髪の毛がないのが残念です…^^;いま、山沿いの道端でよく見られます。雌雄異株で、↑こちらが雌株の雌花。そして、↓こちらが雄株の雄花...

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春の妖精2025・その12

春の妖精を求めて、丹波篠山市本郷の松隣寺へ。バイカオウレン(梅花黄蓮)とショウジョウバカマ(猩々袴)のコラボが楽しめます。ともに常緑の多年草なので、厳密にはスプリング・エフェメラルではありません。が、春先に可憐な花を咲かせるので、春の妖精の仲間に入れておきます。ショウジョウバカマは、地面にロゼット状の葉っぱを広げ、その中心から花茎を伸ばします。その先に淡い紅紫色の花を複数つけます。濃い赤紫色や白色...

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木蓮も見頃

養父市の国道9号線沿いにハクモクレン(白木蓮)の大木があり、いまが見頃です。モクレン類は、被子植物の中では原始的なグループに属します。花の外側を包んでいるのは、褐色の包葉(ほうよう)。その内側に花被がありますが、花びらとガクの区別はありません。モクレンの花で方角がわかります。日当たりの良い南側の花被が早く成長するので、先端が北を向くのです。↑この写真でいうと、右側が北です。このときの太陽の位置がわか...

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神子畑の三椏

ミツマタ(三椏)の花を撮ろうと、朝来市神子畑へ。到着してカメラを取り出したところで、はたと気づきました。きのうからバッテリーをコンセントに差したままだったことを。あちゃーっ💦しかたがない。スマホのカメラで撮影です。スギ(杉)林の林床にミツマタの群生が広がります。シカ(鹿)は、なぜかミツマタを食べません。繊維が多すぎて食べにくいのでしょうか?そうだ! 畑の周りにミツマタを植えてみようかな。…と書いたけ...

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プロフィール

丹馬

Author:丹馬
落語と授業の合い間に生き物を中心とした写真を撮っています。
兵庫県の北部・中部がおもなフィールドです。

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