as if to defy gravity

今朝は朝から私のツイッターのタイムラインが

  • 菅井円加
  • ジゼル

で溢れていました。

こちらですね。

www.koransha.com

今日から仕事始めという人も多いかと思いますが、私は年末のセミナーに続いて、1月4日、5日と新春セミナーを既に2コマ終えています。
この冬のセミナーの告知を私がしたのが昨年の12月1日。
その直後の12月5日、菅井さんが、代役で来日しジゼル全幕を踊る、という情報を得て「!」

直前の告知がこちら。

そして昨日の公演は絶賛の嵐。目の肥えたバレエファンをして驚愕せしめるパフォーマンスだった模様。

  • 上の方の席は結構空いてた

なんていうのを目にしたら、嗚呼…。

そんな中でも、私は私の「持ち場」でベストを尽くしていました。
1月4日のセミナーは「3部構成」。

  • SNSの英語ニュース&辞書&オンラインコーパスの活用法

ちょっと欲張り過ぎて、第3部がちょっと端折り気味になってしまいました。申し訳ありません。
受講者からのフィードバックをご紹介。
フリーランスで英語を教えていらっしゃる橋本百合子さんから。

本日は誠にありがとうございました。自分は海外在住期間があるせいで“脳内コーパス”で済ましてしまうことが多く、ちゃんとコーパスを使えるようになりたいと願い、受講いたしました。
時代によりあれだけ語の使用が変わってくるということだと、昔取った杵柄(1980年代と2000年前後在住)に頼っていると危険だなと痛感いたしました。辞書ごとの特徴も知っておりませんでしたので、興味深く思いました。
大変勉強になりました。ありがとうございました。

次は、北星学園大学の松浦年男先生から。

長時間ありがとうございました。英語を読み書きしていて気になる表現に出会ったときに自分の力でどうできるかを体感できるセミナーでした。学習者としては「これで決まり」とか「安心」というような規範的な考えを持ってしまいがちですが,言葉が生ものである以上,現状がどうなっているか,そしてここに至るまでどうなってきたかにどう目を配ればいいのかを見ることができたのが大きかったです。物書堂の辞書もある種データベースとして持っている機能をより活かす方法を知ることができたと思います。

続いては匿名でご紹介。

先日は年初から貴重なお話をありがとうございました。

第1部では, 実際にCOCAとサブコーパスを用いて, それぞれの特徴も実際に操作画面や結果画面を見ながら示して頂き, 活用の仕方を具体的に想像することができました。
特に [ ] や記号を使った検索テクニックも一部見せて頂いたこと, 時制による使用頻度の違い, また相対的な頻度でどの程度許容される表現かを判断する視点もとても参考になりました。
また, 指導者としての視点として, 個々の表現における発達段階ごとの獲得順序と一般の話者の使用頻度は区別して考えるという視点もとても大切であると感じました。

第2部では, 日本における学習英語辞書の歴史の外観から始まり, 良い辞書とはどのようなものか, 個々の辞書の特徴や注意点まで, 膨大な情報をダイジェストで紹介して頂きました。
また, アプリ辞書のテクニックについても詳しく実演して頂き, 物書堂の辞書の後方一致検索などは, 思わず, なるほど!と感動しました。

第3部では, ニュース英語やメディアの時代ごとの移り変わりを概観しながら, SNS時代のニュース英語の現在の姿を垣間見ることができました。
こちらも生の英語から個々の表現の生息域を見つけ出していく松井先生のご慧眼に脱帽でした。
改めて, これを気に先生のブログ, Xでの個々の表現の生息域を観察する目を養っていきたいと思わされる内容でした。また, 週末のライティング指導講座の方も楽しみにしております。
引き続き何卒よろしくお願いいたします。

続いては長文です。
奈良女子大学附属中等教育学校の平田健治先生より。

今回も、英語やことばに対する姿勢や考え方から、極めて実際的なスキルまで幅広く、多くを学ぶことができました。松井先生に、手引いてもらいながら、さまざまな英語の生息域に踏み込み、それぞれの英語表現の襞に触れるような経験であったように思えます。

今回のセミナーで、まず、事前に、最も学びたいと思っていたのは、COCA等のコーパスの使い方、生かし方でした。アカウントこそ持っていはいるものの全く使いこなせていなかったのですが、実際の画面を操作しながらの実演はたいへん参考になりました。これを機に、有料アカウントにアップグレードして、自分で使ってみながら、活用していきたいと思います。

辞書活用もたいへん有意義で刺激的なものでした。今までは、Genius 6th(紙版)、ウイズダム4th(紙版)とオンライン辞書を主に使っていました。生徒に用例を示す時には、オンライン辞書の画面のキャプチャをしていました。と同時に、松井先生のブログ等で知った物書堂の辞書もいくつかiPadには入っていたのですがほとんど活用できていませんでした。早速、物書堂版のGeniusを購入しました。

これに限らず、松井先生のブログやTwitterを受けて購入する/した書籍もかなりのものになっています。逆に、紹介される書籍でも、ブログを拝読する前に持っているものもあって(『生きた英語の上達法』やComposition through Picturesや『ルイちゃんの英文法』など)、そこからどれだけ学べているかは別に、その選択は間違っていなかったと自負するととともに、改めて、書架から取り出し読んでいるものも多いです。

辞書の活用実演では、今回は、横にiPadを置き、松井先生の実演に合わせて操作しながら受講をしていました。iPadの二画面分割やブックマーク機能についても、実際に実演してもらってみることができたので、たいへん参考になりました。こちらも、これからどんどん活用していきたいと思っています。
「画像検索」についても、先生のご指摘通り、Google検索で写真が出てくるから、という程度にしか思っていませんでした。実際、インターネットがない以前は、小説などを読んでいて商品名が出てきてもよくわからなかったのですが、「インターネットのおかげでそのようなことが少なくなり便利になった」という程度にしか考えていなかったことに気づきました。今回のセミナーでの「画像検索の有効性と限界」での鋭いご指摘に、あらためて、ことばに対する姿勢に心した次第です。
「知識のアップデート」「自分のresourceの整備」の重要性にも改めて心いたしました。

辞書指導関連のセミナーや、辞書選びのガイダンスは他所でも聴けると思いますが、今回のように「オンラインコーパスの活用」や「現代のニュース英語で変わりつつある英語の姿を実感する」といった内容ともリンクした切り口で実演つき、というのは有益だと自分でも思いますので、年度末辺りでまた日を改めて開催したいと思っています。


1月5日のセミナーは、12月30日に開催したものとほぼ同じ「チャンク」を中心としたもの。
年を跨いでの二回目、ということで時間配分は概ね上手くいき安堵。
新たに筒井一輝さんからフィードバックが寄せられています。

修士論文を書き終えた自分自身へのご褒美に、以前から気になっていたチャンクセミナーに参加しました。
なぜその配列で、なぜその記号付けなのか。何に配慮して、何を優先するのか。机上の空論ではなく、実際のご著書の1部や資料を用いてレクチャーいただきました。特に「名詞句の限定表現」の例文配列は圧巻で、noteを買って読むだけでは得られない、セミナーだからこそ得ることができた内容だと思います。
セミナー中に仰っていた「生産性(情報価値)の低い練習に学習者のエネルギーを割かせない」「網羅性よりも実感や言葉の生息域を大事に」「正解にたどり着くまでに不要な認知負荷をかけない」など、普段SNSやブログでも発信されている内容ではありますが、より実感を持つことができました。加えて、松井先生はそれらを達成するための方法をセミナー内で何度も示されていました。
大人の都合で貴重な時間を費やしている学習者が不利益を被らないために。意味の無い慣例で、指導者の怠慢で、英語や言葉そのものを歪曲してしまわないために。セミナーで得たものをじっくり消化しながら、日頃の指導に活かしていきます。
最後になりましたが、くれぐれも体調には気をつけてお過ごしください。セミナーを開催していただきありがとうございました。

年末の「その英語、気になりませんか?」のセミナーの受講者からもフィードバックが追加されました。匿名でご紹介。

年末のセミナーに参加させていただきありがとうございました。
先生のお話を聞かせていただき、私自身まだまだ「英語そのものに着目する」ことができていないことを感じました。これまで参加させていただいたセミナーでもNgram viewerやコーパスデータから、英語の語法などの変化等を提示・説明してくださり、その後実際に私自身も授業(準備)で活用するようにしてきました。しかし、Ngram viewerやコーパスデータを見て、「あっ、そうなんだ」という段階で満足してしまっており、それが実際の現代英語ではどのように使われているのか、その語の生息域をニュース英語などの実例から確かめるところまではできていません。今年はここまで意識していきたいと思います。
また、セミナーの中で紹介してくださった上本先生の小辞典を早速取り寄せました。まだ、最初のページに目を通した程度ではありますが、私が普段さらっと流してしまいそうな部分を、ことばで詳細な説明がされており、今後ことあるごとに参考にしていきたいと思いました。
また機会がございましたらセミナーに参加させていただきたいと思います。
ありがとうございました。

みなさん、暖かいフィードバックをありがとうございます。

こちらのセミナーは12日にも、(ほぼ)同じ内容で開催します。受講者のフィードバックを参考にご検討ください。申し込み締め切りは9日(木)の18:00ですので、お早めに!

英文法・語法・表現セミナー:その英語気になりませんか?
passmarket.yahoo.co.jp


本日はこの辺で。
本日のBGM:踊り子 (Vaundy)

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