ユース
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1: 2020/11/03(火) 16:48:59.94 _USER9
世界で活躍する、世界を変えるサッカー選手を育成するにはどうすればいいのか。強豪国の事情に詳しいサッカー指導者の稲若健志さんは「日本では18歳まで『高校サッカー』で、プロになるのはそれから。そんな仕組みは海外にはない。それだけ日本のサッカーは世界から取り残されている」という――。
※本稿は、稲若健志『世界を変えてやれ! プロサッカー選手を夢見る子どもたちのために僕ができること』(東洋館出版社)の一部を再編集したものです。
■学校の先生が「名将」と持てはやされる日本の異常
高校サッカーを学校の先生が指導している現状についていえば、海外では学校の先生がサッカーを教えているケースはありません。日本だけの文化であることは知っておくべきです。それなのに、日本のメディアは学校の先生たちを「名将」と書きます。
名将というのは、高校サッカーの中で勝ち星を挙げているから良い監督だ、という思い込みがあるからですが、結局は高校サッカーの中の名将であり、プロの指導者であれば、より理論的に教えられるのは間違いありません。
高校サッカーの悪しき例を挙げましょう。たとえば、年に1回、チームとして海外に遠征に行くことがあるとします。遠征先で色々なチームと試合をこなし、すごく良い経験になったという感覚を抱きながら、帰ってきたときに「あのときはああだったからこうだよね」と、現地で経験したことが海外のすべてという感覚で指導を展開する方々が少なくありません。
遠征したのはたったの1週間です。サッカーはそんなに甘くはありません。高校サッカーの先生たちがサッカーの1から10まで説明できるかと言えば、説明できない先生が圧倒的に多いのが実情です。
■学年単位で分ける制度は、世界から取り残されている
やはり、勉強を教えて、放課後だけサッカーを教える、という環境には限界があるように感じてなりません。日本の高校生に当たる年齢である、15歳から18歳の間というのは、海外であればプロになってもおかしくない年齢です。であるにもかかわらず、日本の場合は高校3年間はプロにはなれず、卒業するときの18歳になって初めてプロになれる可能性がでてきます。
そういう学年単位で分けられる制度自体が、もう時代に付いていけていません。18歳までは高校サッカー選手権に出場して優勝しましょう、そしてその後にプロになりましょう、そんな仕組みは世界には存在しないし、その分だけ日本のサッカーは世界から取り残されてしまいます。そこは変えていかないといけません。
高校年代でサッカーをプレーする環境のすべてをクラブチームに統一するか、部活動の指導者をすべて外部に委託するか、このどちらかしか方法はないのだと思いますが、現状では、高校サッカーで優勝することそのものが目的である場合、そんな改革をしなくても問題はない、となってしまうのが結末でしょう。
全文はソース元で
https://news.yahoo.co.jp/articles/7607189c8cb87fa7d4b037859298aa1cdcb8e6a7
※本稿は、稲若健志『世界を変えてやれ! プロサッカー選手を夢見る子どもたちのために僕ができること』(東洋館出版社)の一部を再編集したものです。
■学校の先生が「名将」と持てはやされる日本の異常
高校サッカーを学校の先生が指導している現状についていえば、海外では学校の先生がサッカーを教えているケースはありません。日本だけの文化であることは知っておくべきです。それなのに、日本のメディアは学校の先生たちを「名将」と書きます。
名将というのは、高校サッカーの中で勝ち星を挙げているから良い監督だ、という思い込みがあるからですが、結局は高校サッカーの中の名将であり、プロの指導者であれば、より理論的に教えられるのは間違いありません。
高校サッカーの悪しき例を挙げましょう。たとえば、年に1回、チームとして海外に遠征に行くことがあるとします。遠征先で色々なチームと試合をこなし、すごく良い経験になったという感覚を抱きながら、帰ってきたときに「あのときはああだったからこうだよね」と、現地で経験したことが海外のすべてという感覚で指導を展開する方々が少なくありません。
遠征したのはたったの1週間です。サッカーはそんなに甘くはありません。高校サッカーの先生たちがサッカーの1から10まで説明できるかと言えば、説明できない先生が圧倒的に多いのが実情です。
■学年単位で分ける制度は、世界から取り残されている
やはり、勉強を教えて、放課後だけサッカーを教える、という環境には限界があるように感じてなりません。日本の高校生に当たる年齢である、15歳から18歳の間というのは、海外であればプロになってもおかしくない年齢です。であるにもかかわらず、日本の場合は高校3年間はプロにはなれず、卒業するときの18歳になって初めてプロになれる可能性がでてきます。
そういう学年単位で分けられる制度自体が、もう時代に付いていけていません。18歳までは高校サッカー選手権に出場して優勝しましょう、そしてその後にプロになりましょう、そんな仕組みは世界には存在しないし、その分だけ日本のサッカーは世界から取り残されてしまいます。そこは変えていかないといけません。
高校年代でサッカーをプレーする環境のすべてをクラブチームに統一するか、部活動の指導者をすべて外部に委託するか、このどちらかしか方法はないのだと思いますが、現状では、高校サッカーで優勝することそのものが目的である場合、そんな改革をしなくても問題はない、となってしまうのが結末でしょう。
全文はソース元で
https://news.yahoo.co.jp/articles/7607189c8cb87fa7d4b037859298aa1cdcb8e6a7
日本サッカー協会(JFA)は3日、高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグ2020の大会概要を発表した。
“高校年代最高峰のリーグ”プレミアリーグは高体連とJリーグユースの計20チームが参戦。EASTとWESTで10チームずつに分け、ホーム&アウェー方式の総当たり戦を行う。
それぞれの優勝チームにはファイナルへの出場権が与えられ、高校年代“真の日本一”をかけて戦う。
また、それぞれの下位2チームはプリンスリーグに自動降格。各地域のプリンスリーグ上位計16チームによるプレミアリーグプレーオフで勝利した4チームが次年度のプレミアリーグ出場権を手にする。
EASTおよびWESTの所属チーム分けは、プレーオフを勝ち上がったFC東京U-18(東京都)と横浜F・マリノスユース(神奈川県)、横浜FCユース(神奈川県)がEASTに入ったため、
昨年EASTに所属していたジュビロ磐田U-18(静岡県)がWESTに。また、昇格組のサガン鳥栖U-18(佐賀県)はWESTに入っている。
プレミアリーグは4月4日に開幕。最終節は12月6日に行われ、ファイナルは12月13日に埼玉スタジアム2002で開催される。
プレミアリーグ参入をかけたプレーオフは12月11日に1回戦、12月13日に2回戦がそれぞれ広島県内で行われる。
▼EAST
青森山田高(青森県)
浦和レッズユース(埼玉県)
大宮アルディージャU18(埼玉県)
市立船橋高(千葉県)
柏レイソルU-18(千葉県)
流通経済大柏高(千葉県)
FC東京U-18(東京都)
横浜F・マリノスユース(神奈川県)
横浜FCユース(神奈川県)
清水エスパルスユース(静岡県)
▼WEST
ジュビロ磐田U-18(静岡県)
名古屋グランパスU-18(愛知県)
京都サンガF.C.U-18(京都府)
ガンバ大阪ユース(大阪府)
セレッソ大阪U-18(大阪府)
ヴィッセル神戸U-18(兵庫県)
サンフレッチェ広島ユース(広島県)
東福岡高(福岡県)
サガン鳥栖U-18(佐賀県)
大津高(熊本県)
▼各地域のプレーオフ出場枠
北海道:1、東北:2、関東:3、北信越:2、東海:2、関西:1、中国:2、四国:1、九州:2
▼日程
プレミアリーグ
4月4日(土)~12月6日(日)
ファイナル(埼玉スタジアム2002)
12月13日(日)
プレーオフ(広島県内)
1回戦:12月11日(金)
2回戦:12月13日(日)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200206-43477912-gekisaka-socc
2/6(木) 6:47配信
“高校年代最高峰のリーグ”プレミアリーグは高体連とJリーグユースの計20チームが参戦。EASTとWESTで10チームずつに分け、ホーム&アウェー方式の総当たり戦を行う。
それぞれの優勝チームにはファイナルへの出場権が与えられ、高校年代“真の日本一”をかけて戦う。
また、それぞれの下位2チームはプリンスリーグに自動降格。各地域のプリンスリーグ上位計16チームによるプレミアリーグプレーオフで勝利した4チームが次年度のプレミアリーグ出場権を手にする。
EASTおよびWESTの所属チーム分けは、プレーオフを勝ち上がったFC東京U-18(東京都)と横浜F・マリノスユース(神奈川県)、横浜FCユース(神奈川県)がEASTに入ったため、
昨年EASTに所属していたジュビロ磐田U-18(静岡県)がWESTに。また、昇格組のサガン鳥栖U-18(佐賀県)はWESTに入っている。
プレミアリーグは4月4日に開幕。最終節は12月6日に行われ、ファイナルは12月13日に埼玉スタジアム2002で開催される。
プレミアリーグ参入をかけたプレーオフは12月11日に1回戦、12月13日に2回戦がそれぞれ広島県内で行われる。
▼EAST
青森山田高(青森県)
浦和レッズユース(埼玉県)
大宮アルディージャU18(埼玉県)
市立船橋高(千葉県)
柏レイソルU-18(千葉県)
流通経済大柏高(千葉県)
FC東京U-18(東京都)
横浜F・マリノスユース(神奈川県)
横浜FCユース(神奈川県)
清水エスパルスユース(静岡県)
▼WEST
ジュビロ磐田U-18(静岡県)
名古屋グランパスU-18(愛知県)
京都サンガF.C.U-18(京都府)
ガンバ大阪ユース(大阪府)
セレッソ大阪U-18(大阪府)
ヴィッセル神戸U-18(兵庫県)
サンフレッチェ広島ユース(広島県)
東福岡高(福岡県)
サガン鳥栖U-18(佐賀県)
大津高(熊本県)
▼各地域のプレーオフ出場枠
北海道:1、東北:2、関東:3、北信越:2、東海:2、関西:1、中国:2、四国:1、九州:2
▼日程
プレミアリーグ
4月4日(土)~12月6日(日)
ファイナル(埼玉スタジアム2002)
12月13日(日)
プレーオフ(広島県内)
1回戦:12月11日(金)
2回戦:12月13日(日)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200206-43477912-gekisaka-socc
2/6(木) 6:47配信
■部活動で経験した“明確な上下関係”で気づいたこと
しかし現実は甘くない。クラブユースと一線を画する部活動には明確な上下関係が存在する。高校1年生は全体練習に混ざるどころかグラウンドの隅でボール拾いをするのが仕事だった。
昼休みには汚れたボールを磨き、雨が降った日はスポンジを使ってグラウンドに溜まった水を吸い取る。試合出場はおろか練習すらできない、完全なる下積み時代を過ごしたというわけだ。
「マリノスのジュニアユースは人工芝のグラウンドで練習していたし、綺麗なボールに空気がしっかり入っていた。みんながサッカーをやるために集まっていたから、先輩・後輩という意識はあっても、必要以上に上下関係はなかった。
だから高校サッカーの世界に足を踏み入れてみてカルチャーショックを受けた部分はある。でも中学時代に一度犯した過ちを繰り返さないようにという思いが強かった」
また考えた。ボールを蹴るためにはどうするか。いつならば練習できるのか。サッカーが上手くなるためには、どうしたらいいのか。
出した結論が「朝練」だった。当時のサッカー部には朝練がなく、放課後の練習のみだった。そこで中村はグラウンドを自由に使える授業前の時間に目をつけた。
眠い目をこすりながらも朝6時台の電車に乗り、広いグラウンドで思う存分ボールを蹴った。当時、朝練を行っていた部員は中村を含めて3~4名ほど。顧問の先生もコーチもいないが、それは大きな問題ではなかった。
自分自身と向き合い、1時間足らずの練習時間に没頭した。
「誰かが褒めてくれるわけではない。1年生の自分が練習するには朝練しかなかったということ。全体練習後も自主練習はできたけど、遅い時間になると照明を落とされてしまうから。
朝なら自分が早く登校したぶんだけボールに長く触れられる。高校2年生の先輩とひたすら1対1の練習をしていた」
仮に、朝練が禁止されていたら? こんな質問にもまったく意を介さない。
「また考えただろうね。何か方法はあるはずだから。そこで諦めてしまうのは簡単だし、ふて腐れても意味がない。環境は大事だけど、一番大事なのは選手本人だから」
■40歳の今なお生きる習慣…“気づいて、考えて、行動する”
自身が過ごした中学・高校時代から20年以上の月日が流れた。その間に日本代表はワールドカップに6度出場し、欧州のトップリーグで活躍する日本人選手が普通にいる。
高校卒業後にJリーグではなく海を渡ってプロになるケースすらある。
「自分の頃の時代と違い、今は指導者ライセンスの制度が整っている。だからクラブと部活で指導者のレベルはほとんど変わらない。ただ、日本サッカー界にはさまざまな変化が起きた。
プロになることが目的ではなく、その先のワールドカップや欧州トップリーグという目標を立てられる時代になった。選手の目線が高くなったことは、指導者にも大きな影響を与えているはず」
クラブ育ちも部活動育ちも、そして指導者も、視線はより高みへ。そんな時代になりつつある。
もちろん最後は選手次第。足りないものに気づくことも大切な能力のひとつなのだから。桐光学園への進学を振り返り「後悔は一切ないし、自分が学ぶことや気づくことがたくさんあった」と頷く。
中村なりの答えはある。しかし、万人にとっての正解はない。
2/25(月) 16:03配信 THE ANSWER
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190225-00052892-theanswer-socc&p=1
しかし現実は甘くない。クラブユースと一線を画する部活動には明確な上下関係が存在する。高校1年生は全体練習に混ざるどころかグラウンドの隅でボール拾いをするのが仕事だった。
昼休みには汚れたボールを磨き、雨が降った日はスポンジを使ってグラウンドに溜まった水を吸い取る。試合出場はおろか練習すらできない、完全なる下積み時代を過ごしたというわけだ。
「マリノスのジュニアユースは人工芝のグラウンドで練習していたし、綺麗なボールに空気がしっかり入っていた。みんながサッカーをやるために集まっていたから、先輩・後輩という意識はあっても、必要以上に上下関係はなかった。
だから高校サッカーの世界に足を踏み入れてみてカルチャーショックを受けた部分はある。でも中学時代に一度犯した過ちを繰り返さないようにという思いが強かった」
また考えた。ボールを蹴るためにはどうするか。いつならば練習できるのか。サッカーが上手くなるためには、どうしたらいいのか。
出した結論が「朝練」だった。当時のサッカー部には朝練がなく、放課後の練習のみだった。そこで中村はグラウンドを自由に使える授業前の時間に目をつけた。
眠い目をこすりながらも朝6時台の電車に乗り、広いグラウンドで思う存分ボールを蹴った。当時、朝練を行っていた部員は中村を含めて3~4名ほど。顧問の先生もコーチもいないが、それは大きな問題ではなかった。
自分自身と向き合い、1時間足らずの練習時間に没頭した。
「誰かが褒めてくれるわけではない。1年生の自分が練習するには朝練しかなかったということ。全体練習後も自主練習はできたけど、遅い時間になると照明を落とされてしまうから。
朝なら自分が早く登校したぶんだけボールに長く触れられる。高校2年生の先輩とひたすら1対1の練習をしていた」
仮に、朝練が禁止されていたら? こんな質問にもまったく意を介さない。
「また考えただろうね。何か方法はあるはずだから。そこで諦めてしまうのは簡単だし、ふて腐れても意味がない。環境は大事だけど、一番大事なのは選手本人だから」
■40歳の今なお生きる習慣…“気づいて、考えて、行動する”
自身が過ごした中学・高校時代から20年以上の月日が流れた。その間に日本代表はワールドカップに6度出場し、欧州のトップリーグで活躍する日本人選手が普通にいる。
高校卒業後にJリーグではなく海を渡ってプロになるケースすらある。
「自分の頃の時代と違い、今は指導者ライセンスの制度が整っている。だからクラブと部活で指導者のレベルはほとんど変わらない。ただ、日本サッカー界にはさまざまな変化が起きた。
プロになることが目的ではなく、その先のワールドカップや欧州トップリーグという目標を立てられる時代になった。選手の目線が高くなったことは、指導者にも大きな影響を与えているはず」
クラブ育ちも部活動育ちも、そして指導者も、視線はより高みへ。そんな時代になりつつある。
もちろん最後は選手次第。足りないものに気づくことも大切な能力のひとつなのだから。桐光学園への進学を振り返り「後悔は一切ないし、自分が学ぶことや気づくことがたくさんあった」と頷く。
中村なりの答えはある。しかし、万人にとっての正解はない。
2/25(月) 16:03配信 THE ANSWER
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190225-00052892-theanswer-socc&p=1
今年は天皇杯も早く終わり、国内サッカーのメジャートーナメントは残すところ高校選手権だ。そして、「いつまでやるのだろう? 高校選手権」と毎年思う。
高校選手権は野球でいえば甲子園。高校サッカープレーヤーの檜舞台である。幾多の名試合、名シーンを生み出してきた。ただ、育成年代のレベルアップ、サッカー人気の促進という役割はすでに終えているのではないだろうか。
ロシア・ワールドカップ(W杯)の日本代表メンバーを見ると、クラブ育ちと高校サッカー部出身の数は半々になった(クラブ=11人、高校=12人)。まだ半分は高校に依存しているじゃないかと思うかもしれないが、Jクラブと高校では数が違う、圧倒的に分母に差があるなかでの半々であり、今後はさらにJクラブ出身者の割合が増えていくだろう。なぜなら、第2種(高校年代)のヒエラルキーが固まりつつあるからだ。
中学年代はすでにはっきりしていて、「Jクラブジュニアユース→強豪町クラブ→中学サッカー部」という階層が明確だ。大都市圏では中学サッカー部出身者がプロになるのは極めてレアケースで、ほぼゼロに近いという。長谷部誠(1984年生まれ/青島中→藤枝東高)などの世代とも、状況は変わってきているのだ。
そして高校年代の町クラブが少ないため、高校がJユースからこぼれた選手たちの受け皿になっている。とはいえ、高校選手権のブランド力は依然として強く、Jユースに入れる力があっても強豪校に入って高校選手権を目指す選手はいる。ただ、プロを目指す人材はまずJユースという流れはできつつある。
高校選手権の魅力は甲子園と同じで、地域代表というところだ。また、伝統校にはそれぞれのスタイルがあってそれも面白い。Jリーグもようやく各クラブのプレースタイルや個性が分かれてきたけれども、高校選手権はもっと早くからチームの特徴が明確だった。毎年選手は替わっているのにスタイルは変わらない。チームとしての個性がある。
しかし、もちろんプロに比べるとレベルははるかに低いわけで、競技レベル云々ではなく地域の高校生が一所懸命プレーしている姿が感動の源泉である。しかし、それなしにはサッカー人気が高まらないという段階は、とうに過ぎた。
日本は世界で珍しく「エリート」と「エンジョイ」の中間層が充実
競技力と普及の両面での役割を終えた高校選手権が仮になくなるとしたら、日本のサッカー界はどう変化するのか。
高校年代の実力ナンバーワンを決める大会としては高円宮杯がある。そう考えると、高校選手権はなくても困らないかもしれない。だが、選手権はなくても高校サッカーがなくなると困る、あるいは大きく変わることがある。
高校サッカーと、その象徴である選手権がなくなると、おそらく高校年代のサッカーはプロを目指す「エリート」と「エンジョイ」層に二分されるだろう。現在、プレーしたい高校生は部活動に参加すればサッカーができる。当たり前のようだが、例えばヨーロッパではそういう環境にない国のほうが多い。そのかわりにクラブチームがあるわけだが、日本にはユース年代のクラブチームは少なく、グラウンドやクラブハウスまで完備しているところなどほとんどない。インフラ面で、高校サッカーは大きな役割を担っている。
日本は世界的に珍しいぐらい、「エリート」と「エンジョイ」の間の層が厚い。高校選手権を目指してエリート並の練習に明け暮れている選手の数が多く、プロではないが草サッカーレベルでもないというプレーヤーを大量に輩出し続けているわけだ。その点では堂々たるサッカー大国なのかもしれない。
ところが、その中間層は高校3年間で燃え尽きてしまって、「もうサッカーはいいや」ということでJリーグのサポーターにならないことが多い。無理にエリート扱いしたことで、Jリーグは潜在的に最も強力なファンを取り逃がしている。もしかすると高校年代が「エリート」と「エンジョイ」に二分されていたほうが、Jリーグのファンはもっと増えるかもしれない。
もちろん、高校のサッカー部自体がなくなれば、サッカー人口は激減する。現状でプレーする「場」がないからだ。現在でも中学年代から高校年代で半減しているが、その比ではなくなる。「選手権と全少(全国少年サッカー大会)がなくなれば、日本サッカーは飛躍的に強くなる」という意見も聞くが、何もかもいっぺんにはできないし、一気に解決できないほど利害関係が複雑に絡み合っている。何か良い解決方法はないものかと、この時期になるといつも思うのだ。
一部抜粋
12/22(土) 22:30配信 フットボールゾーン
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181222-00156161-soccermzw-socc&p=1
高校選手権は野球でいえば甲子園。高校サッカープレーヤーの檜舞台である。幾多の名試合、名シーンを生み出してきた。ただ、育成年代のレベルアップ、サッカー人気の促進という役割はすでに終えているのではないだろうか。
ロシア・ワールドカップ(W杯)の日本代表メンバーを見ると、クラブ育ちと高校サッカー部出身の数は半々になった(クラブ=11人、高校=12人)。まだ半分は高校に依存しているじゃないかと思うかもしれないが、Jクラブと高校では数が違う、圧倒的に分母に差があるなかでの半々であり、今後はさらにJクラブ出身者の割合が増えていくだろう。なぜなら、第2種(高校年代)のヒエラルキーが固まりつつあるからだ。
中学年代はすでにはっきりしていて、「Jクラブジュニアユース→強豪町クラブ→中学サッカー部」という階層が明確だ。大都市圏では中学サッカー部出身者がプロになるのは極めてレアケースで、ほぼゼロに近いという。長谷部誠(1984年生まれ/青島中→藤枝東高)などの世代とも、状況は変わってきているのだ。
そして高校年代の町クラブが少ないため、高校がJユースからこぼれた選手たちの受け皿になっている。とはいえ、高校選手権のブランド力は依然として強く、Jユースに入れる力があっても強豪校に入って高校選手権を目指す選手はいる。ただ、プロを目指す人材はまずJユースという流れはできつつある。
高校選手権の魅力は甲子園と同じで、地域代表というところだ。また、伝統校にはそれぞれのスタイルがあってそれも面白い。Jリーグもようやく各クラブのプレースタイルや個性が分かれてきたけれども、高校選手権はもっと早くからチームの特徴が明確だった。毎年選手は替わっているのにスタイルは変わらない。チームとしての個性がある。
しかし、もちろんプロに比べるとレベルははるかに低いわけで、競技レベル云々ではなく地域の高校生が一所懸命プレーしている姿が感動の源泉である。しかし、それなしにはサッカー人気が高まらないという段階は、とうに過ぎた。
日本は世界で珍しく「エリート」と「エンジョイ」の中間層が充実
競技力と普及の両面での役割を終えた高校選手権が仮になくなるとしたら、日本のサッカー界はどう変化するのか。
高校年代の実力ナンバーワンを決める大会としては高円宮杯がある。そう考えると、高校選手権はなくても困らないかもしれない。だが、選手権はなくても高校サッカーがなくなると困る、あるいは大きく変わることがある。
高校サッカーと、その象徴である選手権がなくなると、おそらく高校年代のサッカーはプロを目指す「エリート」と「エンジョイ」層に二分されるだろう。現在、プレーしたい高校生は部活動に参加すればサッカーができる。当たり前のようだが、例えばヨーロッパではそういう環境にない国のほうが多い。そのかわりにクラブチームがあるわけだが、日本にはユース年代のクラブチームは少なく、グラウンドやクラブハウスまで完備しているところなどほとんどない。インフラ面で、高校サッカーは大きな役割を担っている。
日本は世界的に珍しいぐらい、「エリート」と「エンジョイ」の間の層が厚い。高校選手権を目指してエリート並の練習に明け暮れている選手の数が多く、プロではないが草サッカーレベルでもないというプレーヤーを大量に輩出し続けているわけだ。その点では堂々たるサッカー大国なのかもしれない。
ところが、その中間層は高校3年間で燃え尽きてしまって、「もうサッカーはいいや」ということでJリーグのサポーターにならないことが多い。無理にエリート扱いしたことで、Jリーグは潜在的に最も強力なファンを取り逃がしている。もしかすると高校年代が「エリート」と「エンジョイ」に二分されていたほうが、Jリーグのファンはもっと増えるかもしれない。
もちろん、高校のサッカー部自体がなくなれば、サッカー人口は激減する。現状でプレーする「場」がないからだ。現在でも中学年代から高校年代で半減しているが、その比ではなくなる。「選手権と全少(全国少年サッカー大会)がなくなれば、日本サッカーは飛躍的に強くなる」という意見も聞くが、何もかもいっぺんにはできないし、一気に解決できないほど利害関係が複雑に絡み合っている。何か良い解決方法はないものかと、この時期になるといつも思うのだ。
一部抜粋
12/22(土) 22:30配信 フットボールゾーン
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181222-00156161-soccermzw-socc&p=1
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