| Home |
2012.08.21
物事を論じられるようになるスモール・ステップス→米国の小学生が使う思考ツール
アメリカの作文教育では、感想文でなく、主張する文章のトレーニングをやる。
主張には、根拠を必ずつけなくてはならない。それも複数つけなくてはならない。
しかしいきなり根拠を挙げろと言われても難しい。
今回紹介する思考ツールはFour Square Writing Methodで使われるものだが、学校にあがったばかりの幼少の子から、パラグラフ・ライティングができるまでを、同じフォーマットでシームレスにつなぐものである。
これより複雑な思考ツールはいくらもあるが、物心がつくかつかないかぐらいから、大きくなってもずっと使えるものはまれである。
作り方
1.長方形の紙を用意する。
2.紙を半分に折り、さらにもう一度半分に折る。
3.広げると真ん中になる角を折る。
4.広げるとこんな風に中心にひし形の領域ができ、周りに4つの領域ができたら完成。
基本の使い方
1.真ん中のひし形の中に、中心テーマを書く
2.周りの4つの領域に、テーマをサポートすることを書く
使い方 grade1
1.先生が、真ん中のひし形の中に、お題を書く
(例(1)私の家族、(2)好きなもの、(3)昆虫の仲間……)
2.生徒は、周りの4つの領域に、お題に合ったものを書く、描く、あるいは貼り付ける
例(1)家族の写真を持ってきて、切り抜いて、周りの4つの領域に貼り付ける+その下にそれぞれの単語や名前を書き入れる
例(2)好きなものの写真を持ってきて貼る。あるいは好きなものの絵を描く+その下にそれぞれの単語や名前を書き入れる
例(3)図鑑やインターネットから昆虫の写真を集めてきて貼る+昆虫の名前を貼ったその下に書き入れる
使い方 grade2
1.生徒が、真ん中のひし形の中に、お題を書く
(例(1)昆虫 (2)料理人、(3)……)
2.生徒は、周りの3つの領域(左上→右上→左下)に、お題に合ったものを書く、描く、あるいは貼り付ける
(例)お題「昆虫」→3種類の昆虫
3.右下の領域に、全体の感想を書く
(例)お題「昆虫」→3種類の昆虫→怖い!!
使い方 grade3
1.生徒は自分で、お題やテーマをひし形の中にお題を書く
(例(1)自分の一番好きなもの/人→最初に誰/何が好きかを書く (2)学校の好きなところ……)
2.生徒は、周りの3つの領域(左上→右上→左下)に、好きなところ/どこが好きかを書いていく
3.次のようなフォーマットで発表する
(1)「私は@@が好きです」で始める
(2)「@@は~だからです」×3回
(3)「こうした訳で、私は@@が好きです」で締める
使い方 grade4
1.生徒は自分で、お題やテーマをひし形の中にお題を書く
(例(1)自分の一番好きなもの/人→最初に誰/何が好きかを書く (2)学校の好きなところ……)
2.生徒は、周りの3つの領域(左上→右上→左下)に、好きなところ/どこが好きかを書いていく
3.それぞれの理由について、具体例をあげて書き込む
3.次のようなフォーマットで発表する
(1)「私は@@が好きです」で始める
(2)接続詞で区切って、周りの3つの領域に書いた理由を一つずつ述べる。
「まず、〜〜」
「つぎに~~」
「さらに~~」
(3)「だから、私は@@が好きです」で締める
使い方 grade5
1.生徒は自分で、お題やテーマをひし形の中にお題を書く。お題は「(主語)は~~だ」と文(センテンス)の形にする。
(例)「夏休みは楽しみだ」「いじめはゆるせない」
2.生徒は、周りの4つの領域にひとつずつ、中心に書いたセンテンスの理由を書いていく。
(例)「夏休みは楽しみだ」→(理由)学校がない、旅行へ行く、
3.次のようなフォーマットで発表する
(1)「私は、**は~~だと思います。その理由は……」で始める。
(2)接続詞で区切って、周りの3つの領域に書いた理由を一つずつ述べる。
「(第一に)、~だからです」
「(第二に)、~だからです」
「(第三に)、~だからです」
(3)「以上の理由から、私は、**は~~だと思います。」で締める。
使い方 grade6
1.生徒は自分で、お題やテーマをひし形の中にお題を書く。お題は「~~をすべきである」または「~~をすべきでない」という文(センテンス)の形にする。
2.生徒は、周りの4つの領域のそれぞれに、問題の側面を割り当てる。
3.それぞれの側面について、1~3つの理由や根拠を考えて書き入れる。
4.次のようなフォーマットで発表原稿をつくり、発表する/原稿を提出する。
(1)「私は、~~をすべきであると考えます。その理由は……」で始める。
(2)接続詞で区切って、周りの4つの領域に書いた理由を一つずつ述べる。
「まず、~~の側面については、次のようなことが考えられます。第一に~。第二に~。」
「つぎに~~の側面については、次のようなことが考えられます。第一に~。第二に~。」
「最後に~~の側面については、次のようなことが考えられます。第一に~。第二に~。」
(3)「以上の理由から、私は、~~をすべきであると考えます。」で締める。
主張には、根拠を必ずつけなくてはならない。それも複数つけなくてはならない。
しかしいきなり根拠を挙げろと言われても難しい。
今回紹介する思考ツールはFour Square Writing Methodで使われるものだが、学校にあがったばかりの幼少の子から、パラグラフ・ライティングができるまでを、同じフォーマットでシームレスにつなぐものである。
これより複雑な思考ツールはいくらもあるが、物心がつくかつかないかぐらいから、大きくなってもずっと使えるものはまれである。
作り方
1.長方形の紙を用意する。
2.紙を半分に折り、さらにもう一度半分に折る。
3.広げると真ん中になる角を折る。
4.広げるとこんな風に中心にひし形の領域ができ、周りに4つの領域ができたら完成。
基本の使い方
1.真ん中のひし形の中に、中心テーマを書く
2.周りの4つの領域に、テーマをサポートすることを書く
使い方 grade1
1.先生が、真ん中のひし形の中に、お題を書く
(例(1)私の家族、(2)好きなもの、(3)昆虫の仲間……)
2.生徒は、周りの4つの領域に、お題に合ったものを書く、描く、あるいは貼り付ける
例(1)家族の写真を持ってきて、切り抜いて、周りの4つの領域に貼り付ける+その下にそれぞれの単語や名前を書き入れる
例(2)好きなものの写真を持ってきて貼る。あるいは好きなものの絵を描く+その下にそれぞれの単語や名前を書き入れる
例(3)図鑑やインターネットから昆虫の写真を集めてきて貼る+昆虫の名前を貼ったその下に書き入れる
使い方 grade2
1.生徒が、真ん中のひし形の中に、お題を書く
(例(1)昆虫 (2)料理人、(3)……)
2.生徒は、周りの3つの領域(左上→右上→左下)に、お題に合ったものを書く、描く、あるいは貼り付ける
(例)お題「昆虫」→3種類の昆虫
3.右下の領域に、全体の感想を書く
(例)お題「昆虫」→3種類の昆虫→怖い!!
使い方 grade3
1.生徒は自分で、お題やテーマをひし形の中にお題を書く
(例(1)自分の一番好きなもの/人→最初に誰/何が好きかを書く (2)学校の好きなところ……)
2.生徒は、周りの3つの領域(左上→右上→左下)に、好きなところ/どこが好きかを書いていく
3.次のようなフォーマットで発表する
(1)「私は@@が好きです」で始める
(2)「@@は~だからです」×3回
(3)「こうした訳で、私は@@が好きです」で締める
使い方 grade4
1.生徒は自分で、お題やテーマをひし形の中にお題を書く
(例(1)自分の一番好きなもの/人→最初に誰/何が好きかを書く (2)学校の好きなところ……)
2.生徒は、周りの3つの領域(左上→右上→左下)に、好きなところ/どこが好きかを書いていく
3.それぞれの理由について、具体例をあげて書き込む
3.次のようなフォーマットで発表する
(1)「私は@@が好きです」で始める
(2)接続詞で区切って、周りの3つの領域に書いた理由を一つずつ述べる。
「まず、〜〜」
「つぎに~~」
「さらに~~」
(3)「だから、私は@@が好きです」で締める
使い方 grade5
1.生徒は自分で、お題やテーマをひし形の中にお題を書く。お題は「(主語)は~~だ」と文(センテンス)の形にする。
(例)「夏休みは楽しみだ」「いじめはゆるせない」
2.生徒は、周りの4つの領域にひとつずつ、中心に書いたセンテンスの理由を書いていく。
(例)「夏休みは楽しみだ」→(理由)学校がない、旅行へ行く、
3.次のようなフォーマットで発表する
(1)「私は、**は~~だと思います。その理由は……」で始める。
(2)接続詞で区切って、周りの3つの領域に書いた理由を一つずつ述べる。
「(第一に)、~だからです」
「(第二に)、~だからです」
「(第三に)、~だからです」
(3)「以上の理由から、私は、**は~~だと思います。」で締める。
使い方 grade6
1.生徒は自分で、お題やテーマをひし形の中にお題を書く。お題は「~~をすべきである」または「~~をすべきでない」という文(センテンス)の形にする。
2.生徒は、周りの4つの領域のそれぞれに、問題の側面を割り当てる。
3.それぞれの側面について、1~3つの理由や根拠を考えて書き入れる。
4.次のようなフォーマットで発表原稿をつくり、発表する/原稿を提出する。
(1)「私は、~~をすべきであると考えます。その理由は……」で始める。
(2)接続詞で区切って、周りの4つの領域に書いた理由を一つずつ述べる。
「まず、~~の側面については、次のようなことが考えられます。第一に~。第二に~。」
「つぎに~~の側面については、次のようなことが考えられます。第一に~。第二に~。」
「最後に~~の側面については、次のようなことが考えられます。第一に~。第二に~。」
(3)「以上の理由から、私は、~~をすべきであると考えます。」で締める。
アメリカの小学校に学ぶ英語の書き方 (2011/09/26) リーパーすみ子 商品詳細を見る |
Four Square: Writing Method Grades 4-6 W/Enhanced CD: A Unique Approach to Teaching Basic Writing Skills (2010/09/01) Judy Gould、Evan Jay Gould 他 商品詳細を見る |
- 関連記事
-
- 文章は接続詞で決まる→(保存版)接続詞の常識チートシートにまとめてみた
- 言葉と思考の解像度を上げる→つぶやきをフォーマルな英文に仕上げる4つの技術
- 物事を論じられるようになるスモール・ステップス→米国の小学生が使う思考ツール
- 読む者を新しい知識に導きその心を惹きつけてやまない謎解き文のテンプレート
- 文章の型稽古→穴埋めすれば誰でも書ける魔法の文章テンプレート
<<問:数学を何故学ぶか? 答:言葉で伝えきれないものを伝えるため/数学となら、できること/図書館となら、できること番外編 | Home |
これは読むことが苦手な人のために書いた文章の、その1です>>
| Home |